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向源200万円目標未達の大ピンチ。借りたホールが攻めすぎた!

世界最大級の寺社フェス『向源』に行ってきました。去年の2日間から今年は7日間開催へとまた無茶拡大してますが、中盤に差し掛かったので、代表の友光雅臣さんに状況を聞いてきました。

向源代表・友光雅臣さん

それを一言で報告すると、向源大ピンチです。そんなこと言うと「ええ?」と驚かれる方も多いかもしれませんが、友光代表は焼け付くようなプレッシャーの真っ只中にいます。

確かに向源サイトを見ていると、チケットが売り切れたワークショップは続出ですし、会場にも大勢の方が来ています。テレビやラジオの取材が多数入ったり、どこを見渡しても不安材料は見当たりません。むしろ私も絶好調と思っていました。

そんな中、果たして問題はどこにあるのか。友光さんが一番気にしているのは、声明公演の来場者数とのことです。

向源が最も重視する、声明公演の来場者数

声明公演の来場者数。外から見ると、それなりに賑わっているようには見えます。この公演は4/30~5/2の3日連続で行われ、4/30の入場者数は約350人、5/1は私の目算では同じくらい(か、それ以上?)は入っていました。

去年は300人の会場(増上寺)で2回行われたので、少なくとも2015年レベルはあっさりクリアーしています。

しかし話を聞いていると、事態はそんなに楽観的ではないようです。

声明公演は向源の核です。これはもともと向源が2011年に声明公演からスタートしたイベントだとか、最も多くの人に見てほしいメッセージ性があるとか、そうした話ではありません。今回は単純にお金についてです。

例えば4/30のワークショップ一覧から、参加可能人数×チケット料金で売り上げの最大値を求めてみました。

4/30は日本橋船上茶会、極楽箸で心と向き合う、紙漉き和紙体験、サチの暗闇ごはん、声明公演の5つがありますが、それらを全部合計すると、169万5500円です。しかしそのうち声明公演は、640人×2000円=128万円を占めます。なんと75%以上が声明公演です。

5/1からはワークショップ数も増えるので向源全体における声明公演の売上比率は下がりますが、5/1,2とも5割近くが声明公演です。

そこでこの3日間の売上比率をグラフにすると、こんな形になりました。

向源の売上比率

これでは他のワークショップが全て完売しても、声明公演が不調だとすべてを吹き飛ばします。念のため(声明公演が行われない日も含めた)7日間全体の数値も出してみましたが、それでも声明公演は向源のチケット売上全体の28.4%です。

重くのしかかるホール使用料金

また、今回の声明公演会場となった日本橋三井ホールの使用料も調べてみました。この会場、定価では一日129万6000円(税込)もするんですね。音響や機材の使用料なども含めるとさらに数十万円かかります。満員御礼でもチケット料は一日128万円。完全に赤字じゃないかって話です。

これですよ。これ。めちゃくちゃ広い! 友光さんも「でか過ぎるの借りてしまった」と、思わずつぶやいてました。

日本橋三井ホール

三井不動産は向源のオフィシャルパートナーでもあるので、実際にどんな金額でレンタルしているのかは私は知りません。

ただ規模はまったく異なりますが(一年単位で考えれば似たようなものか)、私も寺社コンとかやっていると、経費って見えないところであれこれかかるんですよね。

なのでここに書いた机上の空論でさえ厳しさが伝わる数字が出るのですから、現実ではもっとひりひりとした現場があるのだと感じます。1日350人、3日間で1050人の動員に留まると、200万円くらい目標未達になるとのことでした。

こうしたしっかりした音楽ホールでの声明公演って、普通は2000円で聞けるとかあり得ないですし。私が直近で行った他の声明公演でも、一番安い席で4000円でした。これは声明に限らず音楽コンサートや舞台など見に行く方なら、納得いただける感覚値でしょう。

向源、価格でも無茶しすぎています。

5/2はぜひ声明公演を聞きにきてほしい! by 友光

そして、声明公演は本日(5/2)が最終日。前売りチケットは200枚くらい売れています。当日券による上積みはありますが、5/2はゴールデンウイーク中唯一の平日。仕事がカレンダー通りの人は、ちょっと行きづらい日程です。

ですが、これ。実際に本当に多くの方に聞いて頂きたいと思います。お金的な向源の都合は置いておくとしても、私も実際に行ってすごく良かったですし。

この公演は、日蓮宗、天台宗、真言宗の3宗派のお坊さんによる合同法要形式です。たまたま知り合いのお坊さんも出演するので楽屋まで遊びに行かせて頂きましたが、同じお経でも抑揚や読み方が異なっていたり、合わせるのには様々な試行錯誤があったようです。

中でも日蓮宗は特殊です。火打石で火花を散らしてまずは場のお清めをします。そして数珠と木板を重ね合わせた木剣という法具を用いて祈祷が行われますが、これはカチチカチと叩きつけるような甲高い音が打ち鳴らされ、ものすごくロックです。

日蓮宗の祈祷

そして次に天台宗・真言宗のお坊さんが読経します。今回は途中から日蓮宗のお坊さんも再登場し、観音経が読み上げられました。

天台宗と真言宗の法要

見どころは法楽太鼓。日本でも第一人者のお坊さんが、全身を使いながら大太鼓に魂までもぶつけていきます。

法楽太鼓

また5/2は特別に、ブロードキャスター・ピーターバラカンさんともコラボレーション。

ピーターバラカンさん

世界の宗教音楽も研究されるピーターバラカンさんですが、先に行われた向源のメディア発表会ではビデオレターで登場し、「祈りがあると音楽に力がこもる」と仰っていました。

ということで

ピーターバラカンさんの言葉を借りるまでもなく、宗教音楽には魂を揺さぶる力があると私も思っています。というか生でふれると、内臓まで持ってかれそうになりますよ。大好きな方も馴染みのない方もこれはすごいおすすめです。

今回は友光さんに向源の内情までを、赤裸々に語って頂きました。この舞台を背負う男の覚悟。舞台上から並ぶ椅子を見ると、ちょっと鳥肌立つでしょ。

舞台上の友光さん

当日券も用意されていますので、もし興味を持たれた方はぜひ、日本橋(三越前駅)へと足をお運びくださいませ。向源は一日中やっていますし、声明公演は18時から行われますよ。

いや、本当。マジでめっちゃすげえから。

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舞台上の友光さん

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