キングコング西野さんは、弘法大師空海を目標にしている!
お笑い芸人(と、すでに言っていいのか分かりませんが)キングコングの西野亮廣さんが、大ヒット絵本『えんとつ町のプペル』をWeb上で無料公開しました。
本人のブログには『お金の奴隷解放宣言。』というタイトルで
《自分は『えんとつ町のプペル』を子供にも届けたいのに、たった「お金」という理由で、受けとりたくても受けとれない子がいる。》
双方が求めているのに、『お金』なんかに「ちょっと待った!」をかけられているのです。
お金を持っている人は見ることができて、
お金を持っていない人は見ることができない。「なんで、人間が幸せになる為に発明した『お金』に、支配され、格差が生まれてんの?」
と思いました。
そして、『お金』にペースを握られていることが当たり前になっていることに猛烈な気持ち悪さを覚えました。
と、理由を説明されています。
この方、本当に未知の人生を送っていますね。絵本の物語もそうですが、西野さんの一つ一つの言動には勇気を頂けます。
そしてちょうど時を同じくして『Discover Japan 2017年2月号』に、この西野特集が大々的に組まれていました。これもすんげぇ面白かったです。
Discover Japan(ディスカバージャパン) 2017年 02 月号 [雑誌](特集:西野亮廣) 日本美坊主愛好会 著 Amazon で購入 |
そしてこの本の中で西野さんが高野山を訪れ、しかも私の知り合いのお坊さんと対談されていたので、ちょっとびっくりして紹介します。
キングコング西野さんは、弘法大師空海を目標にしている!
対談されていたのは、高野山の宿坊・三宝院の住職・飛鷹全隆さんと副住職・全法さん。全法さんは昔、一緒に宿坊サミットを開いたことがあり、だいぶお世話になりました。全隆住職には三宝院に宿泊した時、阿字観を指導して頂きましたね~。
ちなみに三宝院で阿字観中のほーりー。
そしてこの対談、前人未踏の挑戦を続ける西野さん&高野山のお坊さんが会話しているだけあって、空海の偉業と絡めながら西野さんのクリエイティブの源泉がたくさん飛び出してくるんですよ。
その中でも特にほーりーの心に残ったのは、現代は『全員クリエイター、全員オーディエンス』の時代だというものでした。
いまは、国民一人ひとりがメディアを持っている国民総クリエイター時代です。そもそも、受け止めるだけの、純粋なお客さんなど存在しません。そんな時代に刺さるコンテンツは、「全員クリエイター、全員オーディエンス」になれるものでしょう。自分たちが食べるモノを、おもしろがりながら自分たちでつくるバーベキューのような。となってくると、国からの援助ではなく、「みんなでつくろうぜ」と声を上げて、釘の一本まで民衆による涓塵(けんじん)によって高野山を開いた空海のやり方が、今の時代には合っていると思います。間違いなくいまの時代の最先端ですよ、空海は。
WebやSNSなど、一人一人がメディアを持っている現代、一方的な発信は通用しません。なんてことはもう何年も言われ続けていますが、西野さんはツイッターのフォロワー一人ひとりに「突然、すみません。キングコングの西野と申します」と、クラウドファンディングの協力を呼びかけます。
言うは易く行うは難し。これって分かっていても簡単な話ではないですよね。しかしそれを実行したことで、支援者は国内歴代最高記録となる6257人、金額も4600万円以上が支援されました。
また、幸福度がクオリティーではなく伸び率だという話も腹の底に落ちました。
幸福度の正体が”伸び率”だとするならば、次世代のエンタメは、すでに素晴らしい環境が整っている場所よりも、不安や恐怖が内包されている場所の方が、僕たちは楽しめるのではないか?
なんて言うのは、まさにこれからの行動指針にしたい話です。私も不安をシグナルにするということを寺社コンでよく言ったりしていますが、ここに通じる話ですね。
前例がないと挑戦できない方。不安こそ、前に進むためのシグナルですよ
去年、西野さんの絵が三宝院に奉納されたというニュースもありましたが、また高野山にお参りしたくなってきましたよ。
高野山の宿坊・三宝院に、キングコング西野さんの作品が奉納されました。価格は1000万円とのこと。西野さんの絵は温かみがあって前から好きでしたが、こんなにすごいんだと改めてびっくりしました。https://t.co/EVibdMdGJ0
— ほーりー(寺社旅研究家) (@holy_traveler) 2016年11月21日
西野さんの弘法大師空海への想いに改めてふれられた本でした。南無大師遍照金剛!