聖林寺&安部文殊院で仏像巡り
談山神社の後は、聖林寺と安部文殊院に出かけてきました。
聖林寺といえば国宝の十一面観音菩薩。
フェノロサが秘仏の禁を解き、
その後日本の国宝制度の第一回指定に選ばれるた仏像です。
これが腰がふっくらとふくらんでおり、とても優美な姿で美しい!
絶大な人気を誇るのも頷けます。
ただ私としては聖林寺本尊の子安延命地蔵菩薩も、非常に気になる存在でした。
真っ白な顔でどっしりとした体格。
何事にも揺るがなそうな力強いお地蔵様で、昔から安産に御利益があるといわれています。
確かにこれだけの大きさで支えてくれればお産の時も安心と、妙な説得力がありました。
続いて安部文殊院。こちらは日本三文殊の一つにも挙げられる文殊菩薩が拝観できます。
大きな獅子に乗った姿は総高7Mと巨大で、
脇侍にかわいらしさで定評のある善財童子など4像が従えています。
特に獅子が目鼻のくっきりとした顔で、正面に立つとその大きさに圧倒されます。
この獅子に乗る文殊菩薩は降魔の秘剣と蓮華を持ち、きりりと前を見据えたまなざしが涼やかです。
5体のうち維摩居士以外の4体が快慶作ですが、
やはり快慶の仏像にはしびれるような凝縮された存在感がにじみ出ていました。