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東京ビックサイトのエンディング産業展、見どころをまとめました!

完全にお坊さんや業界の方向けの案内ですが、2015年12月8~10日に、東京ビックサイトでエンディング産業展が行われます。

こちらは葬儀・埋葬・供養に関するあらゆる製品・技術・サービスを出展対象とした産業展。なんというか、超マニアックですね。そんなところになぜか、宿坊研究会も登場します。樹木葬墓地でいろいろとお世話になっている、株式会社アンカレッジさんの共同出展という形です。

そんなわけでメインは樹木葬墓地の案内ですが、このお墓とお寺をつなぐという部分で、宿坊創生プロジェクトや仏前結婚式盛り上げ企画なども、紹介していけたらと考えています。

ということで、今回はこのエンディング産業展について、ほーりー的な見どころをまとめました。

日本初のエンディング産業展

エンディング産業展

そもそもこのエンディング産業の展示イベントが開かれる背景は

超高齢化社会を迎え、2003年に死亡者数が100万人を突破して以来、年々死亡者数は増加してきています。東京オリンピックを迎える2020年には143万人に増加することが予想され、葬儀や埋葬、その関連する業界や産業は年々拡大しています。

とのこと。

以前にこのブログでもまとめましたが、葬儀業界って旅行業界と並んで、人口減少の進む日本では数少ない成長産業なんですよね。いや、まあ。人口ピラミッドの膨らんでいる層が、これから平均寿命のゾーンに入ってくるということなんですが。

葬儀業売上高と取扱件数の推移

詳しくは、『10年で2倍以上に拡大している葬儀という成長産業。そして右肩下がりの結婚式市場』をご参照ください。

そしてこんな話をすると、人が死ぬことを期待して商売するなんてとか、死に対するタブー論者からのご意見も出てきたりするわけです。

ただこの、多死社会。これって個人個人より社会全体として、ものすごいメンタルが試される状況になります。生まれる人より死ぬ人の方が増えれば、身の回りがそれだけ暗くなる瞬間が増えるわけです。

今ですら人口減少の予測統計だけで世の中がうつむきかげんなのに、実際にあちらの方が亡くなった、こちらの方もご臨終。週末にはお葬式がダブルヘッダーどころか、トリプルヘッダーなんてことになったら、自分は健康でも気分がふさぎ込んじゃいます。

東日本大震災の時でも、テレビは極力死の影が見えないように配慮されていましたが、これからの日本は死をタブー視する一方で、世の中全体には濃密な死の香りが漂い始めるわけです。そんな時に死をもう一度身近なものに引き寄せて、社会全体として多死社会への耐性を付けるには、死に対する見方自体を変えていかないと、と思っています。

これってまあ、とんでもなく難しいことですが。

そんなわけで私は人とお寺をつなぐお墓を作るアンカレッジさんに共感してウオッチし続けているわけですが、今回はそのアンカレッジさん以外にも面白そうな企業が多数出ているようなので、まとめてみました。

エンディング産業展で注目したい会社

エンディング産業展マップ

今回のエンディング産業展は、上記のように様々なコーナーがあります。とりあえず私の備忘録として、この中から見ておきたい会社をピックアップしてみました。

宇宙葬

抜群に面白そうなのは、宇宙葬ですね~。

■エリジウムスペース

ご遺灰の一部、約1gをお預かりして、宇宙に打上げる宇宙葬サービスを展開しております。本社は米国サンフランシスコにあり、打上げも米国のロケットで行います。お預かりしたご遺灰を1cm角のカプセルに格納し、人工衛星に搭載して打上げます。打上げ後、数週間〜数年間、地球を周回し、最終的には大気圏に再突入して流れ星となります。2017年には月面葬も予定。新しい送り方を、お客様にご提案されてはいかがでしょうか。

■株式会社 銀河ステージ

『宇宙葬』日本唯一の施行実績を有する銀河ステージが、「新しい供養のカタチ」をご提案!

ご遺骨の一部を専用のロケットや人工衛星・NASAの調査機などで宇宙にお送りさせて頂く【宇宙葬】、日本全国・ご希望の海で「母なる海」へとお還り頂ける【海洋散骨】、オーストリア共和国において神聖な領域の一つだと言われるウィーン中央霊園にて世界的偉人達と共にお眠り頂く【レジェンドメモリアル】のご説明をさせて頂きます。

■バルーン宇宙葬の会

最近「お墓不要論」「誰にも迷惑掛けたくない」散骨(自然葬)にしてもらいたいという方が増えてきています。 

今までは、海・山とかの散骨が主流でしたが、ここに新しい散骨方法“バルーン宇宙葬”を考案致しました。法律面もクリアし、特許も取得している当社独自の商品です。巨大バルーンに遺灰を詰め、宇宙に散骨するというロマン溢れる散骨方法です。葬送場所として、少しの空き地があれば全国どこでも可能です。

ポータブルで持ち運び可能なお墓

技術系だと、遺骨や遺髪をダイヤモンドにしてしまうという企業もあります。

お墓って、これまでお墓参りをするために墓地を用意するか、それとも管理の手間を省くために海洋散骨や上記の宇宙葬のように散骨するかが主流ですが、ポータブルなお墓機能を生み出すサービスはこれから伸びていくと予想しています。

■ステイフォーエバー

ご遺骨からダイヤモンドを造り上げる事に成功した日本最初の事業者です。大切でお墓にも入れられない方のご心情を鑑み、日常的にその方の事を感じられると言うことを信条としております。今回はそれに併せて、手元供養の現代型も提案させていただきます。

いよいよ進化を始めた葬儀の形態、慣習、そこを極めて考えていかねばお客様のご意志に向き合えるわけはありません。新しい供養の形を切り開いて参りましょう。

お坊さん派遣(そして、なぜか美坊主コンテスト)

葬儀を取り巻く多様な環境の象徴的な存在にもなっている、お坊さん派遣業。代表の林数馬さん(お坊さん)には何度かお会いしたことがありますが、おぼうさんどっとこむも出展されているようですね。

ブース自体より12月9日におぼうさんどっとこむ主催で行われる「美坊主コンテスト2015」の方が気になりますが。何やってんですか、林さん。お坊さん萌えなOLが来場するイベントではない気がしますが、果たしてどうなるんでしょう。

■株式会社おぼうさんどっとこむ

株式会社おぼうさんどっとこむ は、お坊さんを紹介する会社です。

葬儀時の一コマ。葬儀社「菩提寺(お付き合いのある寺院)はありますか?」お客様「ありませんが、どうすれば良いですか?」

そんな時はお任せください!明朗会計、その後の面倒な付き合いも一切不要です。詳しくは当ブースまでおこしください。また、本日は様々な事が出来る体験型ブーストなっております。楽しみながら学んでください。合掌

石材会社

今年の初めに京都で日本青年会議所・石材部会さんの集まりで講演させて頂きましたが、その時に私を推薦して下さった鳴本太郎社長の鳴本石材株式会社も出展されているようです。ここは上記で並べた企業に比べればスタンダードな石材会社ですが、どんな出展をされるのか見てみたいところです。

■鳴本石材株式会社

岡山県笠岡市の石材加工メーカーです。

中国福建省に100%独資の石材工場があり日中両拠点での自社加工の体制を確立 自社加工に重点を置き弊社の強みである西日本の各種国産材を主力に展開しております。中国からの墓石製品の輸入が約90%のなか鳴本プレミアム墓石 国産材の国内加工 純国産品のブランドを推進しています。
販売店支援として情報提供、業務支援、研修会等を通して、販売店支援を行っております。

会葬返礼品

お葬式の会葬返礼品にも、アイディアを凝らした様々なものが登場しているようです。今回出展されている中では、くりや株式会社のオコメールが秀逸ですね。レッツ、「コメ」ニケーション! こういうものをお葬式で悪ふざけと取るか、人を喜ばすサービスと取るかで、今後の日本の生きやすさが変わってきます。

■くりや株式会社

「日本一捨てられないノベルティ」を、創業133年の老舗米屋がご提案します。

想い・メッセージをコメたお米を、なんとメール便で送ることができるんです。また、会葬返礼品としても、皆様に喜んでいただける、他にはない商品としてご提案いたします。

お墓や葬儀関係のポータルサイト

葬儀やお墓情報のポータルサイトは多数ありますが、その中でも大手と言えるのは鎌倉新書さんですね。こちらもなんだかんだと、いろんなところでお世話になっています。

■鎌倉新書

各種ポータルサイト(いいお墓、いい仏壇、いい葬儀)、出版物の紹介。その他サービスをご紹介。

ほかにも興味ありなところはたくさんありますが、まずはこんなところでしょうか。

あ、ちなみに私は上記の会社などを見て回ったり、株式会社アンカレッジさんのブースにいたりする予定です。

入場は通常2000円ですが、エンディング産業展のサイトから事前登録しておくと、入場料が無料になりますよ。

ご興味ありましたら、ぜひ足を運んでおくと、エンディング産業について新しい動きが見られそうです。

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