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臨時休校に悩む親御さんのため、境内を開放しているお寺一覧

長崎県教宗寺

コロナウィルスによる混乱が続いていますが、その一つに急に学校が休みになって共働きのご両親が小さなお子さんを見られない、または見るために仕事を休まざるを得ない問題があります。

メディアも様々な現場の報告をしていますが、徳島新聞は『臨時休校開始から1週間、行動制約で親子にストレス 学習面・経済負担も不安』という記事で

公式LINE(ライン)登録者に児童生徒がどう過ごしているか聞いたところ、自宅にこもりがちな生活に子どもも保護者もストレスをためていると明かす声が多く寄せられた。家庭学習の限界や経済的負担の大きさを訴える声もあった。

と伝えて、寄せられた言葉が紹介されていました。

また、長崎新聞社の『「育児は母親」なお根強く 一斉休校 要請1週間 男性も考える契機に』という記事で

活水女子大健康生活学部の石川由香里教授(ジェンダー論)は「政府は専業主婦を家族モデルにしているのではないか。『子どもの面倒は当然母親』という考えが見え隠れし、女性が働くということが軽く捉えられている印象を受けた。簡単に休みは取れず、女性がいないと回らない職場も多々あり、社会全体のアンバランスさが浮き彫りになった」と指摘。

と、識者がコメントを述べられています。

政府も仕事を休まざるを得ない両親や祖父母に対する、支援策を打ち出してきました。朝日新聞によれば

両親など親権者の従業員が休んだ場合だけでなく、祖父母や里親が孫らの世話のために仕事を休んだ場合も、勤め先が休んだ期間の給料の全額を支払えば、1人当たり日額8330円を上限に助成する。

といったものや、他にも様々な対応が行われ始めています。

少しずつ、境内や本堂を開放するお寺が出てきました

そんなわけで、我らがお坊さん達の活動に目を向けると、行き場のないお子さんのために境内や本堂を開放するお寺が出てきました。

ほーりーのSNSやニュースサイトなどに出てきた情報をピックアップすると

新潟県小千谷市 極楽寺

石川県加賀市 恩栄寺

群馬県藤岡市 諏訪神社

神社でも、行われています。

<新型コロナ>神社境内を子どもの居場所に 藤岡の市民有志 活動開始 休校で困る保護者の力に

同市が二~十五日に一斉休校し、図書館や市民体育館など子どもたちの居場所になりそうな公共施設も休館することを受け、グループ有志や友人と相談して企画。市内の諏訪神社の協力を得て、神社の建物や境内を利用して三日に開設し、十三日まで受け入れる。

静岡県静岡市 一乗寺

児童預かり、保護者の助けに 静岡・清水区の一乗寺

新型コロナウイルスの感染拡大防止のための休校措置により、自宅で1人で過ごすことになった小学生を受け入れようと、静岡市清水区庵原町の一乗寺が6日までに、子どもたちの「一時預かり」を始めた。

静岡県藤枝市 東國寺

小学1年以上を対象に、自習室としてお寺を開放します。

何よりも困るのは、両親共働き、またシングルでお子様をお育てになっている御家庭において、急な臨時休校によりお子様を預ける場所が無く、困っておられると伺いました。上記を受けて、檀信徒に拘わらず、本堂を開放いたします。

福井県小浜市 飯盛寺

今度、ほーりーが講演させて頂く予定の飯盛寺さんでも、無料開放が行われていました。

香川県高松市 廣昌寺

〈新型コロナ〉休校受け、お寺が本堂を無料開放 平日に児童預かり「遠慮なく利用して」 高松市・廣昌寺

平日の午前9時から午後5時まで、小学1年~4年生の児童を10人ほどを上限に無料で預かります。仕事を休めず、子どもの面倒を見るのが難しい家庭を対象にしていて3月24日まで実施します。

長崎県長崎市 教宗寺

以前、宿泊させて頂いたことがある教宗寺さんも、お子さん受け入れ活動に乗り出されていますね(ちなみにこの記事の、表紙写真で使わせて頂いたお寺です)。

そのほかの活動

また、東京都新宿区にある大龍寺では、給食が食べられないとやせ細ってしまうお子さんのために、「フードドライブ」が行われています。

臨時休校でやせ細る子のために

今回は、住職が活動に関わっている「新宿こども食堂」へいただいた食品を託し、対象家庭への支援とします。食品メーカーや、防災食入れ替え、スーパーなどの企業・組織に繋げられる方はもとより、各ご家庭で無理のない範囲でご協力をいただければ幸いです。

給食がほぼ唯一の栄養源という家庭も世の中にはあるわけで、臨時休校はそれだけでも命に係わる問題なのです。

ということで、、、

ひとまず目に付いたところをまとめましたが、もしもこの記事を読んで実際に利用したい方がいましたら、お寺によってスタンスや受け入れ方法は異なるため、まずはお問い合わせしてみてください。

ただこのブログは地域メディアではありませんし、読まれている方はお坊さんの方が多いので、こんなことをされているお寺が出ていますよとお伝えして、「うちでもやってみよう」と動き出してくださる方が増えたら嬉しいなと思います。

以前、熊本地震が起きた時に支援に向かわれたお坊さんや神主さんの情報もまとめさせて頂きました。

お寺だから、お坊さんだから、慈善活動や人助けを行うのは当たり前ではありませんし、地域のお子さんを預かるということは、本当に大変なことでしょう。

でも、そんな苦労を背負ってでも、こうして立ち上がるお寺を通して、仏教って温かい存在なんだと世間にも伝わったならいいなと、ほーりーは考えております。

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