閉じこもり生活が続く方に『お坊さんが教えるおうち修行』はお勧め
またまた緊急事態宣言が出てしまいました。夏休みの旅行を諦めたり、お寺に出かける機会が減って、さびしい想いをされている方も多いかもしれません。ほーりーも先日出かけようとしていたお坊さんのイベントが中止になって、打ちひしがれていました。
しかし家でしょぼくれていても切ないですし、せっかくなら家でもお寺を楽しみたい。そんなときにいろいろお世話になっているお寺ステイさんから、『お坊さんが教えるおうち修行』という本を頂きました。
お寺ステイさんは複数の宿坊を運営しつつ、オンラインで宿坊体験が行える『CLOUD HOTEL』というサービスも行われています。
そしてこの本は、この『CLOUD HOTEL』のエッセンスがギュギュっと詰め込まれたものになっています。
その内容は「起床」「坐禅瞑想」「作務(そうじ)」「感謝の食事」「一行写経」「写仏」に分かれていて、これらを7日間続けることが勧められています。
特に強調されているのは続ける大切さです。頑張って一回二回と行うよりも、無理せず習慣づけていくことの意義が書かれていました。
そして今回はこの本を制作されたお坊さんの一人、渋谷智海さんからメッセージを頂いたので、紹介させて頂きます。
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私は、高野山で半年間修行をしていました。修行はなかなかハードな内容で、例えば睡眠時間は1日たったの4時間が当たり前。活動している時間は、ほぼ正座で過ごすため足は腫れ上がり感覚も麻痺します。
修行を体験したことで、仏教に対する感度も高まり、たくさんの気づきを得ることはできました。しかし一方で、肉体的に苦しい修行を行う以外にこの気づきを得る方法はないのだろうか…とずっと考えていたのです。もしもそれができれば、もっと多くの人に仏教の素晴らしさを共感してもらえるのになと思うようになりました。
そんな中、今回の書籍「おうち修行」の出版のお手伝いのお話をいただく機会があり、まさにこれだ! と胸が高鳴りました。肉体的に苦痛を伴う修行をしなくても、この本を使っていただくことで、まさに私が思い描いていた新しい修行のカタチを実現することができる! そう感じています。
この書籍「おうち修行」ですが、一言でいうなら、7日間でできる修行プログラムです。どなたでも手軽に本格的な修行ができるようにサポートするためのワークブックだと思ってください。
基本的に毎日同じことを行うので、途中で「あれ? 意味あるのかな?」と感じる場合もあるかもしれませんが、そんな時は自分を信じてまずは一週間継続してください! たった7日間ですが、終わった後、やった人にしかわからない「研ぎ澄まされる何か」を感じることができるはずです。
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またお寺ステイ「おうち修行」委員会さんからは、この本の特徴として以下の2点を教えて頂きました。
○1名の著者が書き上げる形式ではなく、制作委員会、プロジェクトチームを立ち上げ、1冊の本を完成させること。8名の僧侶、2名の専門家、1名の仏画アーティストという異色のチームメンバーであること。
○コロナ渦で立ち上がったオンラインサービスが1冊の本として手に取ってリアルになったこと
ということで、気軽に修行体験が行える本です。もしも読んでみたい、そして家でもちょっと試してみたいという方がいましたら、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?
お坊さんが教えるおうち修行
お寺ステイ「おうち修行」委員会 著