イケメンお坊さん40人の素顔を紹介し、世間を驚かせた美坊主図鑑
美坊主図鑑 日本美坊主愛好会 著 |
美坊主図鑑。イケメンから癒し系、クリーミー系まで。
この本は発売された時にあちこちで取り上げられるなど、
ある意味社会に大きなインパクトをもたらしました。
実は私の知り合いのお坊さんも、何人も出ています。
本書を眺めていると、こことここがつながって、
あそこからこちらへと紹介が回ってなんてことが、見えてしまうほどです。
また私も取材を受けましたがその時に聞いた話によると、
いろいろ怒られたり製作にも大変なご苦労があったようです。
(ちなみに私は宿坊と寺社コンがコラムで紹介されたためで、
お坊さん枠ではないですよ。もちろん、美枠でもありません)
なので世間とはまた違った目で本書を見ているのですが、
それを抜きにしてもお坊さん達の素顔をそれぞれ垣間見ることができ、
お寺の近寄りがたい雰囲気を打ち消してくれた本かなと思っています。
この本は大ヒットしましたが、
やはり「イケメン」は世間に知られていないものの良さを紹介するとき、
侮ってはいけないキラーコンテンツなのでしょうね。
そしてイケメンのお坊さんがたくさん紹介されている! ということで、
お坊さんがネタとしてだけ扱われてしまうと問題ですが、
本書はその辺も良いバランス感覚を保ったかなと感じます。
中身はお寺についてまったく接点のない方でも分かるライトな作りですが、
それぞれのお坊さんが大切にしている仏教語や僧侶になった経緯なども紹介され、
お寺にいるお坊さんも千差万別、こんなこと考えているんだということが分かります。
また日常生活や趣味のことなど、堅苦しくならないように、
気楽に読める工夫もされています。
普段はお坊さんと接する機会がない方に、
「イケメン」というパッケージを切り口にお寺やお坊さんに親しむ切り口を
提供することができたのではないでしょうか。
まあ、本の表紙にある「お坊さんを愛でよう」という
キャッチコピーだけは、目立つところにある分だけ
(お坊さんの立場に立ったら)ちょっとどうかなという気はしますが。
そんなわけでこの本が話題に挙がると
お坊さん達にはあまり良い顔しない方もいるようですが、
表紙に惑わされなければ良書だと思うので、
ここではこっそり紹介しておきます。
まぁ、えーこれはな~と思うお坊さんも、
女性視点というものを学ぶことができたりしますし、
純粋にパラパラ眺めても面白いですよ。
美坊主図鑑 日本美坊主愛好会 著 |