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高野山東京別院阿字観体験

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品川にある高野山別院で、阿字観実修会に参加しました。

まず、本堂右手をぐるっと回ると玄関があり、そこから上がらせていただきます。

初参加者は9時30分に集合とのことなので、
着くと先生を囲んで雑談形式でお話がありました。
(なんか着いたらここが開いてるよと先生の横のイスに手招きされて、
こんなとこに座っていいのかなと思いつつ、座ってしまいました)

しばらくすると本堂へと移り、初参加者にはまず塗香(ずこう)の使い方から説明があります。
片手の親指と人差し指でつまんで両手で半分ずつに分け、手のひら、手の甲と擦り込みます。
そして身体中を撫でるような仕草をし、これから瞑想に入るためのお清めをします。

本堂には坐蒲と阿字観本尊(月の中に『阿』の字が書かれた掛け軸)が並んでいます。
参加者はそこに座り、先生の指導の元に、瞑想
を行います。

まずは合掌。合掌は手のひらを少しふくらませ、蓮華の形に見立てた合掌を行います。
そして三礼。親指と人差し指で輪を作り、頭を床につけて礼をします。
座る位置は本尊から1mくらい離れ、
ただし個人個人の感覚やその時の体調などにより、位置を調整します。
あまり周りと会わせる必要はないとのことです。

呼吸は楽にできるか、身体を締め付けている場所はないか、痛くはないかなど、
座る体勢を一つ一つチェックして、般若心経の読経に入ります。

般若心経は、覚えている人は一緒に読み上げ、知らない人は合わせながら
「アー」とか「ウー」とか、声を出してくださいとのことでした。
声を出すことで阿字観瞑想の準備に入るため、とにかくみんなで声を出していきます。
私も途中までしか覚えていないので、あとは「アー」とか「ウー」でした。

そして般若心経が終わると7回「アーーーーーーー……」と声と一緒に息を絞り出します。
少しずつ呼吸を瞑想用に慣らしていき、阿字観に入ります。
阿字観での呼吸は、深呼吸の逆から入ります。つまり吐いて吸って、吐いて吸って。
さらに慣れれば、吐いて止めて、吸って止めて。

自分の吐いた息が床を辿って弧を描くように本尊に届くことを意識し、
逆に本尊から弧を描いて息が自分に戻ってくることをイメージします。

だんだんと月が自分の方へと近づき、自分自身も月に近づいて一体化します。
一体化した月と自分は少しずつふくらんで、前後左右の人と重なり、
お堂の大きさ、街全体、港区、東京、日本、大陸、地球へとイメージを拡大させます。

宇宙を越えて無限の広がりを意識できたら、
今度は先生の声に合わせて少しずつイメージを縮めていきます。

月が目の前に辿り着いたところで掛け軸へと戻し、
呼吸を深呼吸(吸って、吐いて)に切り替えながら通常のものへと戻し、
身体をほぐして合掌、三礼で終わります。

先生の指導では「苦しくなったら無理をしないこと」を、
繰り返し強調されていたことが印象に残りました

阿字観が終わると茶話会へと移り、先生を囲んで活発な議論が飛び交っていました。

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