熊野なの(3)
熊野3日目は、川湯温泉から古道を歩いて本宮大社へと目指すことにしました。
まずは湯峯温泉へ。
ここには小栗判官が蘇生したと言われる「つぼ湯」があります。
毒を盛られて重傷を負った(死んだと説明されることもあります)小栗判官が、
この湯に浸かって全快したと伝わる伝説の温泉です!
本当に小さくて人が1~2人でいっぱいいっぱいなため、
休日などには順番待ちになってしまうそうなのですが、
今回は平日だったためちょっと待っただけで無事に入れました。
さすがに生き返りの温泉だけあって、死ぬほど気持ちよかったです。
その後、山に分け入り、大日峠越えコースを進みます。
これが最初はなかなかきつい登り道で、汗だくだくでした。
が、途中の鼻欠地蔵や月見丘神社を越えると、いよいよ本宮大社の門前町。
だんだんと大斎原(おおゆのはら)の日本一の大鳥居が見えてきます。
大斎原は明治22年の大水害で社殿が流されるまで本宮があった場所で、
今はその跡地がひっそりと残るのみです。
緩やかに流れる川と田園の風景が鮮やかで、ステキな風情を醸し出していました。
そして本宮。
ここはやはり158段の石段を登った先にある檜皮葺の本殿が圧巻です。
とにかく屋根がほれぼれするほど美しい!
4社殿がずらりと並ぶ前で、しばらくぼーっと見ていました。
宿は本宮石段の下にある瑞鳳殿。素泊まり3000円の宿ですが、
神聖な場所で一時の時間を過ごす居心地は最高でした。
岩のお風呂が野性味溢れて、良い感じです。