ミュシャ展に出かけてきました。
上野のミュシャ展に出かけてきました。
今日が最終日なので間違いなく混むなと予想して、朝一番に入ってきました。
見終わって出たときには入場制限かかって長い長い行列が出来ていたので、
本当に早く出て良かった!
と、それはおいといて、感想です。
アルフォンス・ミュシャは大好きな画家の一人です。
彼の場合はいわゆる『絵』というよりも、ポスターや商業広告で有名ですが。
それでもアールヌーボーを代表する巨匠で、
女性のしなやかな身体や柔らかに曲線を描く髪の毛、
額縁のように構成された図柄や植物など、
まさしくミュシャ様式とうたわれるそのデザインは圧巻でした。
特にサラ・ベルナールのポスターは、神々しいほどでした。
フランスの大女優サラ・ベルナールが出演する『ジスモンダ』の公演ポスター。
本来の画家がクリスマス休暇を取っていたためにミュシャに回ってきた仕事で、
この作品が一夜にして彼の名をパリ中にとどろかせます。
ミュシャの絵を気に入ったサラも即座に彼と5年の契約を交わし、
その後のポスターから舞台衣装に至るまでデザインを依頼していく。
まさに天才と天才が出会った瞬間というこの二人の組み合わせがドラマチックです。
その他にも『ボヘミアの唄』など優しいパステルカラーの絵画作品や、
暗い心象風景を現したスケッチ。ミュシャがフリーメーソンに在籍していたこと、
写真が好きで毎日とも言えるほど熱心に撮影していたことと、
様々なミュシャの顔を見ることも出来ました。
プラハでも見た聖ヴィート大聖堂のステンドグラスの下絵は
なんか久しぶりの再会な気がして、すごく嬉しかったですし。
本当に行って良かった展覧会でした。