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お寺コミュニティを考える人には必読の『お寺の教科書』





 お寺の教科書: 未来の住職塾が開く、これからのお寺の100年

 松本紹圭・井出悦郎 著

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インドでMBAを取得した僧侶の松本紹圭さんと、
経営コンサルティング会社で人材育成業に携わってきた井出悦郎さんを中心に、
マーケティング用語を用いながら
新たなお寺運営を学ぶお坊さんの学校『未来の住職塾』

これまでになかったお寺の取り組みとして、
仏教界のみならず一般社会でも大きな話題となったこの塾のエッセンスが、
一冊の本になって登場しました。

本書ではまずこれからの時代に求められるお寺は、
「みんなのお寺」
と述べられています。

本の帯にも「開かれたお寺づくり入門書」と書かれていますが、
私もお坊さんの講師をさせて頂く時には、
コミュニティ作りの大切さを強調しているため、
ここには非常に大きな共感がありました。

また本書では日本仏教の抱える最大の問題は
「僧侶の信仰心」にあると指摘されています。

寺院運営が家業となった現在、自ら主体的に僧侶としての生き方を
選ぶことができなくなったことがその背景として紹介され、
(ただし本書では世襲の良い面についてもふれられていますが)
そうした現況からこれからのお寺作りに必要なことは
「一歩踏み出す勇気」と結論
づけられていました。

また、後半はお寺が今、為すべきこと。
そしてお寺の新たな価値をどのように作りあげていくかの提案です。

特にお寺が持つ無形の価値を可視化すること。
お寺のビジョンを主体的に描くこと。
そして実際に変革のサイクルを回していくこと。

この辺は未来の住職塾で実施されているプログラムを紹介しながら、
その進め方について述べられていました。

私自身も期待の目を向けている人間のひとりですが、
現在のお寺には実に多くの方から熱い注目が集まっています。

その期待にどう向き合い、応えていくか。
それは今後のお寺の未来を左右する重要な事柄
です。

まさしく未来の住職塾。これからのお寺像について考えてみたい方は、
お坊さんもお寺に関わる様々な方も、一度本書を読んでみてはいかがでしょうか。





 お寺の教科書: 未来の住職塾が開く、これからのお寺の100年

 松本紹圭・井出悦郎 著

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