お寺に嫁いだ一人の女性の奮闘記。お寺ってこんな生活ということが伝わってきます。
お寺に嫁いでしまった。 青江美智子 著 |
サラリーマン家庭に育ち、保険会社に就職。
お寺とは縁もゆかりも無かったはずが、
お坊さんと結婚してお寺で生活することになった。
本書はインターネット寺院・彼岸寺で連載された
青江美智子さんのお寺生活記です。
お寺に嫁ぐということ。そこで感じた世間とのギャップ。
お寺の中にある価値観。その素晴らしさや戸惑ったことなど、
率直に思われた一つ一つが赤裸々につづられています。
例えば、なぜ仏様にお供えするものが白米と決まっているのか。
パンやおかずではいけないのか。
お坊さんの装束管理の大変さ。
24時間365日常駐し、休日のない(しかし開店休業状態の)お寺の生活。
しかし一気に忙しくなるお盆とお彼岸。
四世代同居の中での家族とのやりとり。
仏教徒として生きる夫と、
仏教と折り合いをつけながら生きている自分について。
生活のふとした中から、お寺や仏教の良さを見つけていること。
そして子育てについて。
そんなことが(まだまだたくさんありますが)
ひとつひとつ手探りの言葉で語られています。
お寺に嫁ぐということは決して楽なものではない。
しかしとても幸せだと胸を張って言えると、青江さんは書かれています。
昨今、結婚相手としてお坊さんへの人気が高まっていますが、
もしお寺に入ることをあなたが希望されているのであれば、
(すべてに当てはまるというわけではなくても)
ひとつの事例としてとても参考になるかもしれません。
あ、ついでに私は仏前結婚式についても詳しく書かれていたので、
仏前結婚式盛り上げプロジェクトの参考になりました。
お寺に嫁いでしまった。 青江美智子 著 |