お寺の奥さん(浄土真宗限定)の、相談サロンが誕生しました
先日、お寺の奥さんが集まるオンラインサロン『お寺マダム』を作ったよという連絡を頂きました。
ほーりーは男性ですし、お寺にいる人間でもありません。なのでお寺の奥さんの考えを完全に分かっているとは言えません。
ただ、過去に全国巡回して寺庭婦人会で講師をさせて頂いたり、お坊さんとお寺に嫁ぎたい女性の婚活イベントを開催したり、お寺にいる女性の立場や可能性を月刊住職や南御堂新聞で書くなど、様々な活動を行ってきました。
お寺の奥さんは難しい存在です。寺庭婦人・坊守・お庫裏・大黒さんなど、宗派や地域によっていろんな呼び方がありますが、共通して言えることは全てお寺の内部を指した言葉であることです。
(一部、男性に使われることもありますが、論旨から外れるのでここでは置いときます)
昔からの慣習や有形無形の期待とプレッシャーにさらされやすい一方、社会の変化に伴い、外で仕事を持っていたり、子育て環境も一世代前と比べてがらりと変わるなどして、一人で奮闘している方も少なくありません。
なお、ほーりーが以前にお寺の奥さん関連で受けた相談をブログにまとめて、一番反響があったのは以下の記事です。こちらはいろんな方から、うちにも当てはまるという感想メールを頂きました。
なのできっと、そんな話をしているところをご覧頂いたのでしょう。奥さんではない私に、お寺の奥さんのオンラインサロン情報が届きました。
お寺の奥さんのオンラインサロン『お寺マダム』
こちらは浄土真宗寺院の若坊守・リンゴさんが作ったサロンです。参加には以下の条件が挙げられています。
○浄土真宗の方(コアな話題ができるように宗派を絞らせて頂きます)
○現在お寺の若坊守または坊守の方
○お寺に嫁ぐ予定(婚約中)の方
○年齢が20~50歳の方
入会時に本名や寺院名を主宰者(リンゴさん)にお知らせする必要はありますが、サロン内では基本的に匿名性が保たれています。
なのでお寺特有の悩みや問題、家族や周りの関係者には聞きづらいことなどを、同じ立場同士で話し合うことができるのではないでしょうか。
そこで今回はリンゴさんからも、このサロンを作った想いをお話し頂きました。
リンゴさんからのメッセージ
お寺マダムは私自身が必要と感じて始めました。
在家からお寺に嫁ぐ際、ネット検索や書籍で探しても情報が見当たらず、本当に未知の世界に飛び込んでしまったという感覚でした。手本となるのは坊守である義母のみで、他のお寺さんとの交流も少ない上に、お寺の名前を背負って赤裸々に悩みを話すことができないもどかしさがありました。
もっと寺院の運営や心構えなど改善の余地があるだろうと気付きながら、それを考察する場が無いと感じていました。お寺マダムではアプリを利用して匿名性で利用でき、家にいながら好きなタイミングでメンバー同士と情報交換ができます。
運営者がお題や業界内のニュースを提示し、そこから皆さん日々意見交換し、交流を深めています。どうしても運営上、月額料金は掛かりますが、それ以上の価値を感じて下さっています。(現在メンバー11名)
またサロン内で出た話題を僧侶であるご主人と皆さん共有されるので、ご夫婦のモチベーションアップにも繋がっています。当初は愚痴や悩みの共有でネガティブな話題が多くなるのではと思っていましたが、実際は「これからどうするか」という前向きな話題が殆どです。また今は別の仕事をしているけれど、いずれお寺に夫婦で戻るというメンバーの方もおられ、そういう方にも現場の実情を知っていいただく場となっています。
ということで、、、
こちらへの参加費は780円/月となっていますが、他にはあまりないコミュニティだけに、有意義な話ができるのではと思います。
ご興味ありましたら、ご参加ぜひいかがでしょうか?