熊本支援、お寺や神社の義援金受付先一覧
熊本地震が発生し、とりあえず一回目の寺社コン収益は全て寄付することを宣言しましたが、まだどこに寄付するか決めていませんでした。
せっかく寄付するのであれば、少しでも熊本の被災者に役立つお金になってほしい。そして寺社を愛する者として、やはり寺社に関連する団体の支援もしたい。
そこで今回は、熊本支援のための義援金を募っている寺社関連の団体を探してみました。
熊本支援、お寺や神社の義援金受付先一覧
アーユス仏教国際協力ネットワーク
宗派を超えて仏教僧侶が集まり、仏教の精神に基づいて、1993年に設立された国際協力NGOです。今回の熊本地震でも、支援の募金を呼びかけられています。
集められたお金は、現地で活動するNPOや公益法人などに提供されるとのこと。特に
外国人や障がい者、何らかの疾患を抱えている人たち、僻地居住者など、支援が届きにくい方々への活動に優先的に協力する意向
とのことです。
なお、募金のうち15%は管理費として使用されることが明示されています。これは支援活動に不慣れな方だと「中抜きされてる?」と思われるかもしれませんが、継続的に組織だった活動を行おうとすれば必須項目です。明示している分、組織の誠実さも感じます。
また、アーユスへの寄付は税制優遇の対象となります。これも寄付をする側としては、支援しやすくなる項目のひとつですね。
全国青少年教化協議会
仏教教団60余宗派と関連企業が協力し、青少年の豊かな生活と未来を願い1962年に結成(翌1963年設立認可)された公益財団法人です。
主に子供の育成に尽力している組織ですが、今回の熊本地震でも『熊本大地震子ども救援募金』として、
1.子どもたちが安心して生活できる生活環境の物的支援
2.子どものトラウマケアに関するレクチャー&ワークショップの開催
3.子ども無料相談電話の開設
4.学校や学童クラブにおけるこころのケアのためのワークショップ等の開催
5.子どもたちのストレス低減のための遊び場づくり
を、行うことが明示されています。
これだけはっきり使途が書かれていると、寄付する側にとっても協力しやすいですね。なお、こちらも特定公益増進法人として、寄附金控除の対象となります。
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)
曹洞宗によるアジアの難民救済活動から発展して生まれた組織です。今回の熊本地震の支援も、実際に現地に赴き炊き出し活動を開始しています。
今後の活動は
れんげ国際ボランティア会と連携し、熊本市内、益城町内の避難所での炊き出しを継続します。また、各避難所でヒアリングを実施し、刻々と変化する状況に合わせ、今後の支援活動を検討していきます。
とのことです。
こちらも特定公益増進法人に該当し、寄附金控除の対象となります。
れんげ国際ボランティア会
熊本県にある蓮華院誕生寺内に立ち上げられた、認定NPO法人です。アジアの難民や貧困層支援活動を行われ、平成27年度外務大臣表彰も受賞されています。
今回の熊本地震はまさに現地のNPO法人として、シャンティのサイトにも連携していることが記載されていました。現在は震源地の熊本県益城町で炊き出し活動を行われており、募金は被災者の生活必需品等の購入に使用されるとのことです。
蓮華院誕生寺やれんげ国際ボランティア会のサイトには寄付金控除の情報が載っていませんが、ここも認定NPO法人ですので税額控除対象になります。
内閣府の『熊本県に主たる事務所のある税額控除対象法人一覧(公益法人・NPO法人)』にも載っているので、間違いないでしょう。
各宗派・仏教団体の対応
主だった宗派や仏教団体のウェブサイトを巡回しました。熊本地震の義援金を受け付けていたのは以下の宗派です。
浄土宗、日蓮宗は、それぞれ自宗の被災寺院や関係者への支援を主な目的と明示しています。このため基本的には宗派関係者に向けた義援金呼びかけです。
なお、日蓮宗は日蓮宗以外のごく一般的な支援を行いたい方のために、日本赤十字社への寄託も受け付けられています。
その他の宗派は特に熊本地震に対する支援以上の使途は記載されていません。もう少し丁寧な記載があると寄付する側としても選びやすいですが、なかなか難しいかもしれませんね。
そもそも広く一般から募ることを目的としてはおらず、関係寺院や檀家・信徒さんへの呼びかけという面が強いようです。
浄土真宗本願寺派 真宗大谷派 天台宗 高野山真言宗 曹洞宗 臨済宗妙心寺派
全日本仏教会も義援金を募られています。こちらは「現地の被害状況に鑑み、関係機関に寄託」とのことです。
ただこちらは宗派を超えて九州で被災した寺院の実態を調べており、特定の宗派に限らずお寺全般を支援したいという方には、有力な選択肢です。
なお、神社についてはいくつかの神社で災害支援の募金箱が設置されていることを確認しましたが、組織的な動きはネット上では見つかりませんでした。
神社本庁や全都道府県の神社庁&神道青年会のサイト(Webサイトのないところを除く)を見てみましたが、地震情報すらほぼノータッチです。
東日本大震災について記載のあったところもあるので、災害支援を全くしないわけではないのでしょうが、表面上の動きの見えにくさは否めません。
唯一、愛媛県神道青年会のサイトが、活動状況を報告していたくらいでしょうか(寄付の受け付けはありませんが)。
ということで
今のところ、上記が熊本支援の義援金を受け付けています。
熊本の被災者を支援されたい方は最初の4つ、特定宗派の寺院復興などを応援したい方は各宗派、お寺全般の支援なら全日本仏教会が良いのではないでしょうか。
神社側に寄付したい方は、今のところ募金箱設置している神社に直接持っていくしかなさそうです(とは言え、集まったお金を支援団体に寄付という感じですが)。
私も上記を元に、寄付先を決めていく予定です。他にもこんなところがあるよという方いれば、適宜情報募集しています(特に神社で活発な動きをしているところを、もう少し探したいです)。