月曜日と金曜日の仕事効率が悪くなるただひとつの理由
先日、行ってきた集中力測定メガネJINS MEME(ジンズミーム)のビジネスソリューション発表会。詳しいレポートは以下に書きましたのでご覧下さい。
集中力測定メガネJINS MEME(ジンズミーム)と僧侶がコラボ
このメガネはDRIVE、FITNESS、OFFICEの3つの領域での活用が想定されていて、この発表会ではその中でもOFFICE(仕事)がテーマに語られていました。
今回はこの仕事活用の中で一つ面白い話があったので、紹介します。
月曜日と金曜日は仕事の集中力が落ちやすい
まず、こちらのグラフをご覧下さい。多くの方の集中力を計測したビッグデータの分析です。
みんな。日曜日が一番集中しています。イエス! サンデー!! そして月曜日と金曜日は明らかに集中時間が短いです。
昔から「花金」とか「サザエさん症候群」とか、「マンデーなんてサンデーの続きだろ」とかいろいろ言われていますが、体感的には納得できるグラフですね。
職場のインド人に「何故月曜は電車が遅れるの?」と聞かれ「週の始まりに絶望する人がいて、人身事故が増えるからだよ」って言ったら、インド人爆笑して「オイオイジャパニーズマジかよ〜マンデーなんてサンデーの続きだろ??踊ろうぜ??」って言ってたから月曜日はみんなカレー食べて踊ればいいよ。
— 桐沢たえ@東京地底の怪要塞 (@riekitazawa) 2016年10月17日
ついでに時間ごとの集中力分布。
いや~。見事に業務時間以外に集中してますね。
こうした集中力をアップさせることに対する一つの回答としてマインドフルネスがありますが、それ以外にそもそも「好きじゃない仕事を嫌々やる限り、集中力なんて上がらないんじゃないか」という仮説も立つわけです。
好き嫌いという判断をせずに目の前のものに取り組むマインドフルネスとは、真っ向反対する意見かもしれませんが。
チーフコーチの井上広法さんもマインドフルネスだけに傾倒しすぎると逆に集中が阻害される例もあると話していましたし、仏教で言う中道の観点からもほーりーは両方の視点を持っておきたいと考えています。
だってほーりーが会社を辞めて寺社旅研究家として独立してから、次の休みはいつかなと数えることはなくなりましたし。そもそも休日という概念がなくなったので。
好きなことを仕事にするなんて甘いという人は甘すぎる
それでほーりーが会社を辞めて独立する前、いろんな方から言われたのが「好きなことを仕事にするなんて、考えが甘いよ」という言葉です。
「みんなやりたいことを我慢しているんだよ」とか、「趣味は趣味だから楽しんでいられる」など、似たような言葉はあちこちで聞きました。
好きを仕事にすると嫌いになるって嘘ですよ。ほーりーの7つの仕事術
親からは勘当されかけたしな~。最終的には2年かけて分かってもらいましたが。
それでこれまでは「好きなことを仕事にするなんて甘い」という言葉には、一定の理がありました。が、これからは意識しなくても集中できるくらい好きなことを仕事にしないと、どんどんコンピューターやロボットに仕事を奪われます。
もはやミスのない作業とか、大量のデータ分析とか、24時間働けますかとか、そんなのどうやったって人間には勝てません。そしてこれからますます大敗していきます。
その一方でこれからの時代、情熱は人間のストロングポイントになっていきます。手に職の時代から、手に情熱の時代に変わるわけです。スキルは機械が補てんしてくれますが、情熱は誰も補てんしてくれません。好きなことに没頭することが、すでに生存戦略なわけです。
もちろん、これは今すぐ会社を辞めて、やりたいことだけやりなさいという話ではありません。ただ嫌いな仕事をだらだらやり続けるなら、副業で好きなことをしたり、キャリアプランを練り直してみたり、興味の持てる分野を仕事に取り入れたりというのは一つの手でしょう。
マインドフルネスなんてなくてもみんなが目の前のことに楽しく集中できるなら、それはそれでとても良い世の中ですよね。