ブラック企業必見! 縁切り寺プロジェクトで有休祈願を行う理由
先日もお知らせしましたが、千葉県の本光寺で有給休暇取得祈願法要(有休祈願)を行うことになりました。
開催は1月19日。良い休暇の日です。開始時刻も1時19分からで、この時間(より少し前)までにお寺にくると、どなたでも参列可能です。
しかしなぜ、縁切り寺プロジェクトで有給休暇なのか。それは「休むことへの罪悪感」「忙しさが持つ優越感」と縁切りしたいためです。
まず大前提として、日本の労働生産性は世界でも下位にあります。公益財団法人日本生産性本部の発表によると
○主要先進7ヵ国(G7)では最下位
○OECD加盟諸国(36ヶ国)では20位
となっていました。
これを聞くと、日本の経済力はトップレベル(GDPで言えば、アメリカ、中国に次いで、世界三位)ではなかったのかと思われる方もいるでしょう。しかし日本の経済規模が大きいのは、人口が多いことが大きな理由です。G7で1億人を超える国はアメリカと日本しかありません。
なので労働生産性ではG7最下位、人口一人当たりのGDPではイタリアより上ですが、ワースト2です。
日本の会社には余裕・余白がなさすぎる
と、難しい統計の話は置いといて。身の回りを見渡しても、参加者の大半が発言しない会議や帰りづらくて行う残業、意思決定しない組織、忙しすぎて改善できない職場やうつ病などでの長期休職など、思い当たる方は多いのではないでしょうか。
日本人は現状維持がとても好きです。偉そうに言っているほーりーだって、世の中の変化に面倒くさいと思うことは多々あります。
しかしただ一つ言えることは、変化するには余裕が必要です。それは以下の3つの理由によるものです。
◯幅広い情報感度が高まる
◯勉強する時間が持てる
◯遊びの中から発見が生まれる
よくある家と会社の往復だけでは、仕事でもプライベートでも変化なんて起こせません。これは婚活にも当てはまるので、寺社コンでもよく話しています。
イノベーションは、仕事の外から起こる
先日、ほーりーは経営者の方が集まる場で、変革(イノベーション)を起こすための考え方をお話させて頂きました。それが以下の図です。
これまでは画一的な大量生産が中心で、働く時間を増やせば増やすほど成果が上がっていました。しかし多様性が求められるこれからの社会では、単純に仕事時間だけを増やしても結果は生まれにくくなります。
特に「中の問題(仕事の中で発見したもの)」に対して、「中の技術(仕事で使う専門スキル)」を使って解決しても、伸びしろは大きくありません。むしろ「外の問題(仕事以外で発見したもの)」に自分たちの専門スキルがどのように役立つかを考えた方が、価値あるものを生み出しやすくなります。
ほーりーで言えば、寺社の情報発信や散策の講師をしていましたが、そこに「出会いがない」という問題を見つけて寺社コンを作ったことで、仕事が一気に広がったわけです。
ということで、、、
そこで大切になってくるのが、有給休暇をしっかりと取得していくことです。さらに言えばその取った休みの中身も問われていきます。
目いっぱい遊んだり、人生を充実させるための余暇として過ごすことは仕事にも直結します。働き方改革は世間で盛んに言われていますが、日本人にとって本当に必要なのは休み方改革です。
2019年4月からはこの有休取得が義務化されますが、それを「面倒くさいもの」「現場を知らない押し付け」とネガティブにとらえず、社会全体でしっかり活用していけば、世の中はより良くなっていくと縁切り寺プロジェクトでは考えています。
有給休暇は自分たちで手に入れるもの。そうした意識を作るためにも本光寺の有休祈願では、休みを取る妨げになっているものを考える時間も設けます。さらにかわらけを割り、その妨げと縁切りした上で、しっかりと休むことを誓います。
先日、ほーりーがラジオに出演させて頂いた時にも、パーソナリティの方と一番盛り上がったこの法要。どなたでも参列できますので、ぜひいかがでしょうか?
有給休暇取得祈願法要
開催日は「良い休暇」にちなんで1月19日。そして働きすぎで119番にならないようにという願いも込めています。
ちなみに開始時間も1時19分です。予約不要でこの時間(より、ちょっと前)までに本光寺に来て頂ければ、どなたでも参列できます。
あと、休みの日にスーツとか大変なので、来られる方はカジュアルな服で大丈夫です。
日時 :2019年1月19日(土) 午後1時19分から法要開始(12時30分開場)
会場 :本光寺(JR武蔵野線「市川大野駅」下車、徒歩3分)
参加費 :無料(かわらけ割りをされる方は500円)
対象 :有給休暇を取りたい方、有給休暇が取れない問題に関心のある方
予約 :不要
本光寺の地図はこちらです。