地球少年の昆虫食ツアーでコックローチを食べてきました
世界的に昆虫食への関心が高まっています。大きなきっかけの一つになったのは、国連機関のFAO(国連食糧農業機関)が昆虫食を推奨したことでしょう。
読売新聞の記事がまとまっているので、内容をいくつか引用させて頂くと、
昆虫食への関心が高まるきっかけとなったのは、国連食糧農業機関(FAO)が2013年5月、「世界的な食糧問題の対策の一つとして有益な食材になり得る」と、昆虫食を推奨する内容の報告書を発表したことだ。
着目されたのが、昆虫だ。高タンパクで、ビタミン、ミネラル、食物繊維が多く含まれるなど、栄養価が高い。野生で捕獲するか、養殖するにしても、牛や豚などの家畜動物より小規模の土地で育てられるため、環境への負荷が低い。牛肉1キロを生産するために8キロの飼料が必要なのに対し、昆虫1キロの生産には2キロの飼料で済むうえ、家畜に比べて温室効果ガスの排出量も少ないという。
ベルギーの保健当局は2013年12月、コオロギやトノサマバッタ、ゴミムシダマシなど10種類の昆虫を食材として市場に流通させることを独自に認可。昆虫入りのスナック菓子や野菜ペーストなどが商品化されている。
と、昆虫食が広まる様子が紹介されています。
しかし日本ではイナゴのつくだ煮やはちのこが知られていますが、一般的には気持ち悪いというのがまだまだ正直なところではないでしょうか。
そんな中、いくつかの昆虫食普及団体がイベントを開いたり商品開発を行ったりと、この界隈は最近ホットです。
去年、赤坂サカスで行われていた「ワールドカップフードフェス」では、コオロギラーメンが大活躍。ラーメンでトップ争いって半端ないっすよ。
コオロギラーメンのツイートを続けさせてくれ!
本当に美味い!
大げさにいうと2000円出しても食べたい味!只今、コオロギラーメンは並み居る強敵相手に第2位だって!
納得だわ! pic.twitter.com/k3TyR91n3z
— ニブンノゴ!宮地 (@nibugomiyaji) 2015年11月15日
そんなわけでコオロギラーメンを仕掛けた、地球少年ツアーに行ってきた
地球少年・篠原祐太さんをご存知でしょうか? 4歳の頃から森に入って昆虫を食べ続け、昆虫食に人生を賭けた方。脱サラして宿坊に人生を賭ける私も変人扱いされますが、篠原さんを前にしたら全然普通と安心してしまう。
とにかく宿坊に泊まりたいという17年続く私の衝動も理解されにくいですが、とにかく虫を食べたいという衝動に比べたらまだ理解可能でしょ? 人間は何かにスイッチが入っちゃったら、足を止められないんですよ。
そして下の写真が篠原さん。10月の終わりに半袖・半ズボンなのは、この方が自然を感じるからだとか。すげぇ。すげぇよ。地球少年。
しかも、水とか平気で入っていく。こういうの、小学校の頃よくやってたー!
ということで、虫取りなんて20年はしていなかったほーりーですが、楽しそうな地球少年に触発されて、虫取り網を装備。
童心に返ること、約1時間。この日の成果はこんな感じでした。私も他の参加者からたくさん取っていると言われましたが、さすがにプロは違いますね~。
そしていよいよ、実食
ここから先を見る方は、覚悟を決めてください。いや、まあ、そんなに恐ろしいものではないですが、いちおう注意をしておきます。
それでは、いきますよ~!
今回は季節がら、いなごがたくさん取れました。
素揚げにすると、真っ赤になるんですね~。
これに地球少年オススメ、インドの岩塩をかけて頂きます。イナゴは佃煮で食べたことありますが、その場で捕ってその場で食べるというのは初めての経験。
で、これが普通に美味しいんですよ。えびせんみたいな味ですが、そこにちょっとゆで卵っぽい食感が加わります。これならたまに食卓出ても、全然イケますね~。ビールのおつまみにもあいそうです。
さらにいなごやショウリョウバッタを燻製や天ぷらにします。しかも地球少年の彼女さんが野草のスペシャリストで、タンポポやヨモギ、ツユクサ、ゲンゲなどを摘んでいました。どんだけサバイバルに強いカップルなんだ。
で、多摩川河川敷産のバッタと野草で作った天丼がこちらです。
ということで、多摩川丼を実食。
行け! ほーりー。地球にまるごとかぶりつけ!
昆虫食ツアーはさらにレベルを上げていく
この究極の食ツアー。これだけでも生命と食物連鎖、世界が直面している食料危機を考える貴重な機会だったのですが、地球少年がさらにすごいやつらを連れてきてくださいました。
コオロギ!
ミールワーム(ごみむしだまし)
そして、ラスボスだぁ~!
このラスボスたち。小さい方がアルゼンチン、大きい方は西アジアのゴキブリだそうです。
ほーりー、いきました~。
いや、この大きなゴキブリが、この日食べた中では一番おいしかったです。甘さとコクがあって、ぷりぷりしていて。口の中に羽がちょっと残るけど全部食べた。
ということで
他にも一杯のスープにコオロギが150匹くらい入ってるというコオロギラーメンや、トノサマバッタの粉末をたっぷり入れたパンナコッタ(抹茶みたいな味!)も頂きました。
で、最後に衝撃的だったのはタガメを漬けた焼酎。フェロモンは洋ナシの香りがするというのですが、飲んでみたらマジで洋ナシだった。奥が深すぎる。
で、最後に地球少年の彼女さんが焼いた、コオロギ付きチーズクッキーもお土産に頂きました。これはかわいい。これなら昆虫食の女性受けも完璧だ!
いや、もう。ネタじゃないかと思われそうですが、私は割と真面目にこのツアーは感動しましたよ。お寺や神社って命について考える場でもあるし、こうしたダイレクトに命と向き合う体験は、相性がいいんじゃないかと思っています。
地球少年、これからどんどん活躍の場を広げていきますし、ご興味あればぜひ昆虫食ツアーに参加されてみてはいかがでしょうか?