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コロナによってお墓はどう変わるか、3つの素因をまとめました

03.お寺の樹木葬
 

實成寺の樹木葬

 もうブログに何度書いたか分かりませんが、コロナによって社会は全く異なるステージに突入しました。ほーりーが軸を置いている宿坊とお墓についても、大きな変化が予想されます。

 宿坊についてはこれまであれこれ書いてきましたが、いろんな情報や調査データを読み漁り、最近はfacebookでお墓の勉強会グループなども作っています。

 そんなわけで今回は、お墓の今後を考察します。

コロナによってお墓はどのように変わるのか?

 コロナによってお墓はどのように変わるのか。精神的な部分は今回は切り離しますが、私は今後を左右する素因は、(今のところ)以下の3つと考えています。

 ○東京からの人口流出
 ○経済不況
 ○ペット需要のピークアウト

 それぞれほーりーが考える変化を、以下に書き記していきます。

東京からの人口流出

 ほーりーは以前から、東京への人口一極集中はいずれ止まると予想していました。ただその要因は木造建築の革新(+様々なインターネットや自動運転技術)なので、まさか感染症が引き金になるとは思っていませんでしたが。

 100年後に過疎寺院が盛り上がる未来を夢想してみた

 しかしコロナによってテレワークが広まり、都心部のオフィス需要が減少しているとの報道が出ています。さらに驚いたことに、東京圏の人口が7月は転出超過となりました。共同通信の記事では、以下のように報じられています。

総務省が27日に公表した7月の人口移動報告(外国人含む)で、東京圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)から他の道府県への転出が転入を1459人上回り、人口流出に当たる「転出超過」となったことが分かった。

 海外の方やもともと引っ越しを迷っていた人など、動きやすい人から出た側面はあるので、この傾向が長期で続くかは分かりません。それでも人口移動の流れに、一つのくさびが打たれたことは確かでしょう。

 150年前に最も人が多かったのは稲作と北前船でにぎわった新潟ですが、ルールが変われば東京の優位性だってあっという間に崩れます。

 そしてこの状況下で一番危うくなりそうなお墓は、機械式納骨堂です。ビルの中に入って、カードをかざすとウィンウィンとお骨が運ばれてくる自動搬送システムのお墓です。

 これまで都心部でお参りの便利な場所にあり、かつ価格も比較的安価なことで人気を博していました。一方で初期投資が大きくメンテナンスにも手がかかるため、薄利多売の方程式が崩れると、一気に苦しくなる特性があります。

 ある意味で人口密集を土台に生まれたお墓でもあるので、その前提が崩れた時にどうなっていくかは注視する必要があるでしょう。

経済不況

 ほーりーはコロナ(病気)によって亡くなる人より、コロナ不況で自死自殺される方がはるかに多くなると考えています。

 これから自死自殺者が3万人に戻るので、お坊さんにお願いしたいこと

 上記は4月頭に書いた記事ですが、この予測は(残念ながら)当たる方向に進んでいると感じています。

 そして死を選ぶとまではいかないまでも、これから相当数の人が経済的に苦境に陥っていくでしょう。今はまだ様々な支援が行われていますが、そのツケはこれから支払われます。

 2011年に発生した東日本大震災の「復興特別所得税」だって、2037年まで課税され続けるのです。コロナ関連の財政出動はこのときをはるかに上回る規模で行われていますので、これから税金が上がっていくのは間違いありません。

 さらに今後は高齢化社会の到来により、2040年まで(国民の大半が海外逃亡でもしない限り)死者数が増え続けます。そうすると一人当たりにかけられるお墓の費用は確実に少なくなっていきます。

 なので安価な納骨堂は広がるでしょうし、お墓の小型化、小規模化も進んでいくと予想できます。戒名やお葬式不要論が広がったように、お墓はもういらないという言葉も市民権を得ていく可能性があります。

 ほーりーが顧問を務めるアンカレッジはお寺に特化して樹木葬墓地を作る会社ですが、この樹木葬の競争もますます激化していくでしょう。その中で見た目(も、こだわっていますが)だけでなく、「お参りしやすい、お寺と人がつながるお墓」をコンセプトにしていくことは、ますます重要になっていくと考えています。

 樹木葬の競合は増えたけど、お寺と人をつなげるお墓は増えていない

ペット需要のピークアウト

 これはコロナ以前から傾向がありましたが、ペット供養が多様化しています。去年のエンディング産業展は、ペットと樹木葬ブースがたくさん並んでいました。

 エンディング産業展は、良くも悪くも限界が近づいている

 上の記事はタイトルちょっと辛口ですが、期待を込めて書いたものです。

 それはともかく市場拡大が続くペット供養ですが、ほーりーは今がピークではと予想しています。その大まかな理由は以下の通りです。

 ○ペット数(犬+猫)は微減傾向
 ○ペットの平均寿命が延びている
 ○コロナ不況は若い人ほどダメージが大きく、ペットを飼うどころではなくなる
 ○コロナ不況の影響が少ない高齢者は最後まで面倒見られず、飼うことを諦める人が増える

 グラフデータなどの詳細は、以下の記事をご覧ください。

 ペット供養がもうすぐピークを迎える予測データをまとめました

 簡単にまとめるとペット業界が右肩上がりなのは、ペット総数が増加しているためではなく、一匹ごとにかかる金額が増えているためなわけですね。

 ただ、ペット数を押し上げそうな要因として、人口移動と非婚化が挙げられます。

 都心部から地方へ人口が移ると、犬や猫を飼いやすい環境になる人が増えます。実際にペットを諦める要因として、「集合住宅に住んでいて、禁止されている」は上位に来ています(一般社団法人ペットフード協会の調べ)。このため都心でペット数減少、地方で増加という流れは十分あり得るでしょう。

 また結婚しない人は年々増加傾向ですが、コロナによってそれは加速しそうです。すると子どもはいないから、ペットと一緒にいたいという方も増える可能性があります。

 そんなわけでこれからのペットのお墓も、こうした社会情勢や住宅事情に大きく左右されていくはずです。まあ、急激に落ち込むことはないので、競争激化によって多様化が進むと予想されます。

ということで、、、

 コロナを機に家にこもる時間が長くなったので、お墓についてのデータを読み漁る時間が増えてきました。そんなわけでもう一歩、お墓について学びたいと思うようになり、現在はfacebookでお墓の勉強を目的にしたグループも作成しています。

 あちこちで公開されている市町村のお墓アンケートをまとめたモノを紹介したり、上記で述べた意見もディスカッションしています。各地でお墓についていろんな工夫をされている方も集まっていますので、有意義な場になってきました。

 そんなわけで、もう一歩踏み込んでお墓について学んでいきたいと考えているため、もしもお坊さんやお仕事で関わっている方でお墓について情報交換したい方がいましたら、ほーりーまでご連絡下さいませ。

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