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これからお墓を引き継ぐ50代の墓住分離は加速していく

 先日、ほーりーが顧問を務める霊園会社・アンカレッジと、旅行会社大手のエイチ・アイ・エスとで、お墓をテーマにしたオンラインセミナーを実施しました。

 エイチ・アイ・エスとアンカレッジで、寺院持続化セミナーを開催します

 こちらの内容は樹木葬を中心とした永代供養とリモートお墓参りの二本立てで、私は司会進行とともにちょっとだけ今後の社会変化についてもお話しさせて頂きました。

 その時に紹介したグラフの一つが、国立社会保障・人口問題研究所の調査(pdf)の資料から作成した年代別生涯引越し回数です。

年代別の生涯引越し回数

 このグラフは人生で何度引っ越したか(累計)を問うものなので、50代より60代以降の回数が少ないことには明確な意味があります。それはこの年代を境にして、日本人の生活スタイルが変わったことです。

 つまり60代以降は生まれた家に住み続ける方が多かった一方、50代以下はそこから離れて暮らす人が増えました。そこで考えられる未来のシナリオは、これからこの年代にお墓の管理を引き継ごうとしていくと、墓住分離がますます加速することです。

 と、セミナーではここまでで話を終えたのですが、この話には2つの穴があります。

 ○引っ越しても実家の近くに住む人が多いなら、墓住分離が加速するとは言えないのでは?
 ○遠くへ引っ越しても、生まれた土地に戻る(いわゆるUターン)なら、墓住分離が加速するとは言えないのでは?

 そんなわけで今回は上記の資料を、もうちょっと細かく見てみることにしました。

50代以下は生まれた土地からどの程度離れているか?

 まず、これからお墓を引き継ぐことの多い40~50代を見てみます。資料にあれこれ目を通していたら、世帯主とその親がどの程度離れて暮らしているかという調査項目がありました。

 これは実家を出た方がそこからどの程度離れた地域に引っ越ししたかと、(ある程度ですが)読み取ることができます。またこの中で親が存命な方(≒50代以下)の数値を抜き出してみると、以下のグラフになりました。

帯主の親の居住地

 大ざっぱに言えば青系統の色が同居や近距離に住んでおり、オレンジ系統は離れて暮らしている方です。これを見ると3割強は実家と距離があることが分かりますね。半数以上は近所に住んでいるとも言えますが、やはり無視できない人数です。

 ただし別のデータを見ると、この結果には地域差も大きいようです。東京や愛知、大阪と言った大都市圏では引っ越しても近くに住む方が多い一方、地方では故郷を離れて暮らす方が増えています。

 また大都市圏のもう一つの特徴は、高齢者が若いころ(高度経済成⻑期)に移り住んできた方が多いことです。これらの結果を踏まえると、ある程度の概算ではあるものの以下のことが言えます。

 ○50代以下の3割は、生まれ育った県を離れて暮らしている
 ○地方出身者は親と離れて暮らす方が多い
 ○大都市圏では親の近くに住む人も多いが、そもそも親が先祖代々のお墓と離れている

お墓を引き継ぐ世代は、これからUターンで地元に戻るか?

 50代以下の引っ越し回数が高齢世代より多いと言っても、地元に戻ってくるUターン(引っ越しは最低2回カウントされる)が活発であれば、墓住分離は抑えられます。そこでどの世代がどの程度Uターンしているかも調べてみました。

過去5年以内のUターン

 上記は性別・年代別に、Uターン者に占める過去5年以内のUターン者割合をグラフ化したものです。これを見るとUターンのピークは20~30代であることが分かります。

 つまり結論を述べてしまえば、お墓を引き継ぐ40~50代がこれから地元に戻ってくるケースは少ないと言ってよいでしょう。

ということで、、、

 今回は結果として、世間でもあちこちで語られていることを数字で確かめる作業になりました。ただし墓住分離は、これからもう一段加速するだろうと読み取れます。2040年まで日本では死者数が増加しますが、お墓に関して言えば永代供養への移行が進んでいくでしょう。

 今回のまとめとして、親子がどこに住んでいるかとそこで求められるお墓の関係性を図にしてみました。

親子とお墓の関係性

 一部で東京一極集中が緩和された動きもありますが、近隣県への引っ越しが中心のため、上記の流れは継続していくものと思われます。

 コロナで東京に引っ越す人は減り、千葉と茨城(&大阪)は転入増加

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親子とお墓の関係性

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