神仏に愛されることは人に愛されることでもある。吉田さらささんの自祓いのススメ
自祓い 最近ついていないと思ったら― 吉田さらさ 著 |
自祓い。神道において、自らの力で自らの穢れを祓うことを言います。
本書は寺社旅作家の吉田さらささんによる神様や仏様の力を借りて、未来に向かって前向きに進むパワーを得る本です。
ここでは吉田さんのお参り流儀が紹介されています。特に共感したのは「マイ聖地の見つけ方」という項目。
・事前に情報収集をしよう
・「ついで」を大切にする
・すいてそうな時間に一人で行こう
・神社や寺は、境内をしっかりチェック
・周辺の山や森には何かがある
・できる限り自分の足で行こう
私の場合は自分の聖地を見つけるためにというよりは、寺社の魅力を目いっぱい発見するためにという感じですが(って、結局は同じなのかな?)、どれもこれも大切にしていることでもあります。
また本書では吉田さんがどんな気持ちの時にどんな寺社に行くのか、お気に入りの自祓い聖地も紹介されています。
物事が停滞気味な時は東京の深川不動にお参りに行き、自分をダメなやつと感じたときは奈良・中宮寺の如意輪観音に会いに行く。
箱根神社では「これから良いことありますよ」と神様に慰めて頂き、京都・三千院では阿弥陀様が死への感情を浄化してくれた。
そして神仏に愛されることは人に愛されることでもあるとのこと。いい人であろうとする努力は、必ず神仏に評価されるのだそうです。
そこからは吉田節でいろいろと人生訓も入っていますが、それぞれがお寺や神社にお参りしながら磨かれていった大切なこと。
この本は初心者に向けて書かれていますが、どちらかと言えばある程度寺社を回ったことのある人が、あー、私もそうかもと共感しながら楽しむと、違った楽しさが見つかるように思いました(というか、私はそんな風に読んでいました)。
自祓い 最近ついていないと思ったら― 吉田さらさ 著 |