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絵解き歴15年の大ベテラン。信州・長谷寺の涅槃図絵解き

長谷寺の絵解き

先日、毎年3月15日に長野の長谷寺で行われている、涅槃会に行ってきました。

涅槃会はお釈迦様の命日にあげられる法要で通常は2月15日に行われますが、
信州では月遅れで行われます。

この日はどのお寺でもお釈迦さまが入滅する時の様子を描いた
釈迦涅槃図がかけられることが多いですが、
こちらではこの涅槃図を前にして、住職の奥さんが絵解きをされていました。

その絵解きの演者・岡澤恭子さんは絵解き歴15年になる大ベテラン

毎年真言宗の修行僧を前に絵解き講義を行う他、
全国各地のお寺や教育機関などにも出向くなど、精力的な活動をされている方です。

2500年前にインドで始まり、931年(平安時代)には日本の貴族の日記にも出てくる絵解き。
江戸時代には文字が読めない方にお釈迦様の物語を伝える手段として、
また娯楽や教育の一環としても全国各地で行われていましたが、
現在ではすでに失われた過去の芸能とすら説明されることもあります。

しかし、絵解きは現在、少しずつ盛り返しの機運を見せています。

私が初めて絵解きと出会ったのは2003年・富山の立山で、
ここでは宿坊が伝えた立山曼荼羅のお話をお聞かせ頂きました。

その後2006年に東京で行われた絵解きサミットに参加したり、
去年行われた京都・龍谷ミュージアムの絵解き展に足を運んだり。

宿坊や遊行僧が全国各地を歩いて寺社参詣の功徳を伝えた絵解きは、
宿坊を初めとする江戸時代の旅文化とも切っても切れない関係で、
私にとっても注目のテーマでした。

そして今年の私のレベルアップ課題であり、
夏からは講習講師を担当するお寺の奥さんの活動の具体例。
これは見に行かねばなるまいと、バスで駆けつけ長野までGO! でした。

庫裏に掛けられた長谷寺に伝わる「大涅槃図」は、
縦横2.3メートルもある江戸時中期の巨大な図です。

涅槃図では横たわるお釈迦様の周りに仏様や弟子、
神々、多くの動物などが集まる姿が描かれています。
この動物の中には猫の姿もありました。

涅槃図では通常、猫は描かれない事になっていますが、
京都の東福寺では明朝という画僧が絵の具がなくなった時に
猫が顔料になる岩場に連れていってくれたというお話から、
東福寺系の涅槃図では猫も描かれるのだそうです。

そして始まる絵解き
涅槃のお話だけかと思いきや、お釈迦様の一生涯が語られていきます。

せつせつと、揚々と。静かに、そして熱を込めて。
この日は恭子さんの語りに合わせて、maruさんによる笛の演奏もありました。

そしてクライマックスは、もちろんお釈迦様の涅槃の場面。

お釈迦様に毒となるトリュフを誤って食べさせてしまったチュンダ。
誰よりもお釈迦様の説法を聞きながら、なかなか悟りが開けなかったアーナンダ。
お釈迦様の実の息子、ラーフラ。
最後の時までお釈迦様の足をさするおばあさん。
天からはお釈迦様の母親・マーヤーが降り立ち、
アングリマーラ、キサーゴータミーなど、多くの弟子たちの物語も説かれます。

時間にして、約45分。
長かったような、あっという間だったような。

「絵解きは説明ではない」と話される恭子さんの語りは、
お釈迦様の最後に弟子・アーナンダのエピソードを添えて終わりを告げました。

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