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お寺を開くことは本質を磨く力になる。東本願寺でお寺活性講演をさせて頂きました。

12月24日に京都・東本願寺さんで、お寺活性をテーマに講演させて頂きました。

東本願寺の境内奥には、同朋会館(どうぼうかいかん)という研修道場があります。こちらは浄土真宗の教えや生活様式を習う場として、大谷派のお寺や門徒さんが宿泊する施設(東本願寺は真宗大谷派の本山)ですが、その同朋会館を一般の方にも開こうという検討会が立ち上がり、委員の方の議論の土台を作るために私が呼ばれました。

同朋会館

ということで、こちらが会場となった同朋会館さん。

タイトルは『お寺は外からこう見える〜浄土真宗編〜』とさせて頂きました。一つの宗派に特化した内容での講演は私も初めてでチャレンジングな試みになりましたが、浄土真宗は他の宗派よりお伝えしたいことや不思議に感じることが多々あったため、このような形にしてみました。

お寺は外からこう見える 浄土真宗編

お話させて頂いたのは以下の3点です。

(1)堀内が抱える浄土真宗のイメージ
(2)一般の人が持つお寺への期待
(3)上記2点を前提とした、お寺を開く5つの方策

120分という長めの持ち時間でしたが、かなり踏み込んだ形で熱く語らせて頂きました。そして話をしたり質問を受けた感触としては、委員の方の間では一般の方に同朋会館の良さを伝えたいと思う一方、あまりむやみに開きすぎると同朋会館の本質が失われるのではと、不安も横たわっているようでした。

同朋会館は50年の間、研修道場としての役割を担ってきています。それが一番大切にしなければならない点であることは間違いないでしょう。しかしこの門戸を開いて多くの方に仏教を伝えたいものの、敷居を下げると場の空気が緩むかもというジレンマは、同朋会館さんに限らず多くのお寺に共通する意識です。

しかし私は外にいる人達を受け入れることは、むしろ本質をも磨く機会になると考えています。お寺の外にいる人たちは、様々な期待や悩みを持ってお寺に足を運びます。それはこれまでのお寺関係者が持つ想いとは明らかに異なりますが、それだけに今までと違う角度からお寺の本質にふれようとしてきます。

そのための方策として、私は小さな階段をたくさん作るということをお話させて頂きました。お寺が伝えたいことを、外の人が受け取れる形で構成し直してみる(相手を跳ね返す壁ではなく、一段一段登れる階段状にして)。

私が一番熱弁したことでしたが、講演後の懇親会でも「小さな階段」という言葉がいろんな方から出てきたため、ある程度は想いが伝わったかなと実感しています。

講演風景

私はお寺の外にいる人間ですので、東本願寺なんていう巨大寺院に泊まれるとしたら、想像するだけでもワクワクします。

しかしそれを差し引いても外の人が出入りすることは、大谷派の方にとって大きな力になると予想しています。同朋会館はさらに大切な場になりますし、今回の講演がそんなポジティブな開き方のお手伝いになったなら、何より嬉しく思います。

ついでですが、私もこの日は同朋会館に宿泊し、お坊さん方と一緒にお風呂に入りました。しかし、こちらのお風呂は無限大の形をしているんですね。

同朋会館の無限大のお風呂

実は以前に見学した時にこのお風呂を発見し、「可能性は無限大」と講演の最後をこの写真と共に締めましたが、今まで何度も入っていたのに考えたこともなかったなんて、お坊さん方からも声が上がっていました。

そこにあるものは何も変わりませんが、味付けを変えるだけで全く違う輝き方をする。果たしてこれからどのようになっていくのか。まだ新しく歩み始めたばかりの一歩ですが、一般の方を対象にした来年一月の宿泊講座も満員になったとのこと。

講演でお話させて頂いた委員の皆様はとても熱意ある方ばかりで、これからどんどんと新しい形が生まれていきそうです。私もさらに楽しみにしながら、今後の同朋会館さんに注目していきます。

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