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お寺のキャッシュレスセミナーを開催しました

 先日、お寺に使える技術をみんなで学ぶfacebookグループ『テクノロ寺』で、キャッシュレスをテーマにオンラインセミナーを開催しました。

 今回はほーりーの身の回りで、お寺のキャッシュレスってどんな事例があるかと話が出たところから始まりました。

 そしてテクノロ寺で話題に出し、大法寺の長谷雄住職が自分のお寺ではと教えて下さったので、事例を教えてくださいとお願いしてZoomで行うことになりました。

 まあ、ほーりーがこの分野をもっと勉強したかったということも大きくあります。そんなわけで今回はセミナーレポートです。

キャッシュレスの種類と特徴

 まずは前座的にほーりーから。今回は『キャッシュレス決済の種類と特徴』と題して、以下のように分類してみました。

 ●クレジットカード・・・JCB、VISA、Mastercardなど
 ●電子マネー   ・・・Suica、nanaco、WAON、楽天Edyなど
 ●QR決済     ・・・PayPay、LinePay、d払い、auPay、楽天ペイ、メルペイなど
 ●中国系     ・・・Alipay、WeChat Pay、UnionPayなど
 ●銀行振り込み  ・・・メガバンク、地方銀行、ネット銀行など
 ●暗号資産    ・・・ビットコイン、イーサリアムなど

 「暗号資産」はちょっと別口ですが、日本はこのキャッシュレスを強力に推し進めようとしています。経済産業省の資料(pdf)には、以下のように書かれていました。

 ○日本のキャッシュレス決済比率は約20%
 ○主要各国では40%~60%台
 ○2025年までに4割程度、将来的には80%を目指す

 現在はマイナポイントを付与する事業も行われていますが、税金を使ってもキャッシュレスを広めているのは、それだけのメリットがあるためです。以下の資料ではその内容をまとめてみました。

キャッシュレスが進む背景

 消費者、事業者、公的機関と、キャッシュレスが進むと様々な恩恵があります。そしてQR決済の登場以降、携帯キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天)が大々的なキャンペーンを連発して認知度を上げてきました。

 その先で目標とされているのはスーパーアプリ化です。現在でも資産運用、キャッシング、保険、ポイント、ショッピング、クーポン、ゲームなどが組み込まれていますが、決済手段を核として様々な分野で市場を獲得するために、これまでとは別次元の投資が行われるようになったわけです。

 コロナによって感染症対策の側面も出てきましたし、キャッシュレスが今後も浸透していくことは間違いないでしょう。

テクノロ寺セミナー・キャッシュレス編

 そしていよいよ、お寺の事例紹介パートです。大法寺の長谷雄住職などにお話し頂きましたが、キャッシュレスはお寺が導入するには繊細な話題も多いテーマでした。

 なので当日だけの内緒話もありますが、おおざっぱに論点をまとめてみると

 ○キャッシュレスでの支払いは20~50代が多く、シニア層は利用率が低い
 ○種類にもよるが決済手数料は3~5%
 ○宗教法人の場合、申し込んでも受け付けられないことがある
 ○金額の大きなものはクレジットカード、少ないものはQR決済が使われている
 ○お金の管理が楽になり、現場でのミスが減った
 ○たまに通信が途絶えて焦ることがあるが、それが参拝者との会話を生むきっかけになる
 ○最初は檀家さんに驚かれたが、周りのお寺からの意見は特になかった。現在は便利と好意的な反応を頂いている

 などなどです。

 また特に近年、急速に伸びているQR決済市場に関しては、MMD研究所が以下のように利用率を発表(2021年1月)しています。

QR決済の利用率

 やはりPayPayが強いですね。今回のセミナーでも、PayPayの利用率は高いというお話が出ていましたよ。

気になる手数料について

 私の方からQR決済の手数料についても調べた資料を紹介しました。

 手数料は大きく分けると「初期費用」「月額」「決済利用料」「入金手数料」の4つがあります。

 このうち「初期費用」「月額」はどこも無料、決済利用料はこれまでは無料でしたが、今年の中旬以降から有料化していくパターンが多くなっています。そして入金手数料は提携している銀行のみ無料や、月一の入金サイクルなら無料といった条件付き無料が多いです。

QR決済比較
種類 初期費用 月額 決済利用料 入金手数料
PayPay 無料 無料 9/30まで無料
その後は未発表(8/31発表予定)
PayPay銀行は無料
その他銀行は月一回入金は無料
それ以上は一回105円(税込)
LINEPay 無料 無料 9/30まで無料
その後は2.45%(税別)
月に一度は無料
入金申請時は250円(税込)
d払い 無料 無料 9/30まで無料
その後は2.6%(税別)
月に2回は無料
メルペイ 無料 無料 6/30まで無料
その後は2.6%(税別)
月に2回は200円
入金額が1万円以上の場合は無料
auPAY 無料 無料 7/31まで無料
その後は3.25%(まだ未確定)
月に2回は無料
それ以上は事務手数料がかかる(7/31まで無料)
楽天ペイ 無料 無料 3.24%
支払元が楽天カード以外のJCBカードの場合は、決済手数料3.74%
楽天銀行は翌日自動入金で無料
その他銀行は330円

 やはり気になるのは、PayPayの決済利用料が何%になるかですね。PayPayとしてもこれまで行った莫大な投資を回収していくフェーズは必要ですし、一方であまり高くするとせっかく導入した店舗の離脱も起こり得ます。

 もともとこの決済手数料は2021年3月末に発表予定でしたが、8月末に延期されました。コロナの影響を見極めたいという思惑があるようで、だいぶ慎重にはなっているようです。

 まあ、とは言え3%前後くらいになるのではと思います。他社より安く2%台になるようなら、PayPayの王者感はしばらく続くかもしれません。

ということで、、、

 キャッシュレス決済にはそれぞれのサービスを個別導入する方法と、様々なものを一括で使えるオールインワンなサービスとがあります。大法寺さんは2018年から使い始めつつ、今年に入って様々な決済サービスを一度に使えるUペイで管理するようになったとのことです。

 一つか二つ試してみたいという場合には個別導入も良いでしょうが、せっかくこれから始めるならUペイのような一括導入サービスを利用するのが良いのではということでした。

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