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友達として始めてしまうと、異性として見てもらうのが難しくなる。

02.寺社コン
 

2人でデート

先日、寺社コンで恋愛相談を頂きました。

男性の方でしたが、「なかなか女性とデートすることができないので、まずは友達から始めていけるようになっていきたい」と仰られており、深く悩まれているようでした。

その中でいろいろと恋愛相談に乗っていましたが、一つ多くの方に共通していると思ったのでここで共有してみます。

この方に限らず、なかなか恋人ができないという方からの相談や、逆に寺社コンで成立したカップルからの報告をお聞きしていると、一つの傾向が見えてきます。

それは友達として始めてしまうと、異性として見てもらうのが難しくなるということです。ですので私は、傷つくことが多くなったとしても最初から異性として接するスタンスは崩さない方が良いと考えています。

これは私も意外でした。最初は友達から始めて徐々に仲良くなって、ふと異性として意識する。なんというか恋愛の王道パターンのようで、寺社コンでも最初の方は友達作りを積極推奨していました。

ですが、全部が全部とは言いませんが、この「まずは友達から」というパターン。サークルのようにみんなで何度も出かけているグループをいくつも知っていますが、その中でうまくいったというケースを私はあまり聞いたことがありません。逆に順調にお付き合いを始めた方からお話を聞くと、ほとんどが最初のデートからすでに二人で会っているという方です。

例えば最初は10人で出かける。次は4人に絞る。そして3回目で2人になる。これであれば何も問題ないかもしれません。ですが現実的には、最初は10人で出かける。次も10人全員を誘う。下手すれば、その知り合いまで誘って数が増えていく。一度枠を広げてしまうと、興味のない人を切り捨てていくことは予想以上に困難です。

しかもそうしたグループに所属する一番の問題は、相手へのアプローチに受け身な姿勢が芽生えてしまうことです。自分が動かなくても相手と会える。これは大きな落とし穴です。友達作りというと聞こえは良いですが、それが自分の消極性をごまかす理由になっているとしたら要注意です。

もちろん、相手に直接デートのお誘いをすることは怖さがあります。しかし目的が恋人作りにあるのなら、ふられるリスクを避けてはいけません。これははっきり断言します。寺社コンを行っていて分かったことは、恋愛が上手くいく人ほど最初から2人で会う、明確な意思表示を持っているということです。

そこでひとつ。友達作りに逃げそうになる方が、相手を一対一のデートに誘うときの提案です。それは自分にも相手にも、「デートに誘う(受ける)=付き合う前段階の意思表示」というプレッシャーを減らすことです。

例えばデートに誘うときに、真剣に、まさに人生の決意のような声と表情で話していたら、相手もプレッシャーを感じます。そして自分にまだ好意を持っていない(もしくはかなり持っていたとしても)相手がそんなプレッシャーを受ければ、簡単にそのお誘いを受けるわけにはいきません。

ですがもうちょっと気軽に息を抜いて、「興味のある場所(お寺や神社とか、おいしいレストランとか)があるんだけど行ってみない」と、「あなたと行く」よりも「その場所に行く」ことにスポットを当てて誘うと、付き合う前段階の意思表示というプレッシャーからは解放されます(相手もその場所に興味があるのなら特に)。

どちらにせよ、1回会った程度で運命の相手など分かるはずがないですし、付き合えるかどうかを知るためのデートなのですから、無用なプレッシャーをまとわせるのは得策ではありません。また出会いの場なのですから誘った時点で相手への興味は伝わりますし、それ以上のものまで伝えるのは時期尚早とも言えます。

友達の輪を広げることが、恋愛へ進む近道と思われている方は多いです。ですがそこには大きな落とし穴があります。しかもはまっているのに気がつきにくく、抜け出すのにも時間がかかる。優柔不断を意識している人ほど、気を付けておくことをお勧めします。

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