山口大学生の煩悩を108集める、二尊院と内田ゼミの研究コラボ
ほーりーが宿坊作りで協力している山口県長門市の二尊院。こちらは本州最西北端という秘境的な立地のお寺ですが、ここで山口大学経済学部内田ゼミと一緒にマーケティング研究を行うことになりました。
その名も、『二尊院年末オンライン護摩祈祷 ~山口大学生の煩悩108集めました~』
山口大学内田ゼミでは、経営やマーケティングに関する研究が行われています。そして今回は経験価値マーケティングを用いて、学生とお寺が協同することになりました。
もともと婚活イベントを開催しようということで、これまで寺社コンで500人以上を結婚に導いた男・ほーりーにもお声がかかったのですが、コロナによってちょっと断念(延期)。しかし代わりと言ってはなんですが、ネット上で面白いことができないかという切り口から立ち上がった企画です。
とは言え、世の中はオンライン全盛時代。護摩祈祷は珍しいとは言え、けっしてお寺の行事をネット配信すれば、研究として成り立つなんて甘っちょろいことは言ってられません。
そこで学生さん達の煩悩を集めれば、それは貴重なデータ集になるのではないか。現在の大学生は何に悩み、どんな妄想を抱えているのか。学業、恋愛、就職(あるいはコロナ問題も含めて)などなど、若者の本音をあぶり出してみようというのがその趣旨です。
こんなことを言っては住職に失礼ですが、護摩祈祷はそのための看板です。今回の主役はあくまで学生さん達ですしね。周りに声掛けしながら108の煩悩を汗かいて集め、その内容を集計して分析を行い、さらに研究の柱となっている経験価値マーケティングに当てはめて考察していく。
これであれば他にはない独自の調査となってきますし、内田ゼミの研究にも役立つ報告ができるのではないか。そして若い人の意見にふれる機会が少ないお寺にとっても、大切な資料になるでしょう。
二尊院の年末オンライン護摩祈祷
主役は学生。そうは言っても看板たる護摩祈祷が中途半端なものであれば、企画として成り立ちません。もちろんこちらは二尊院の田立住職が全力で行います。
もともと28日はお不動様のご縁日なので、二尊院では毎月護摩祈祷が行われています。そして今年は除夜の鐘を中止するお寺も多そうですし、それなら護摩の炎で煩悩を払って頂き、来年が良い年になるようにと祈願できたら良いのではないか、そんな想いで準備しています。
さらに煩悩を集めている学生さん達にお話を伺うと、そもそも「護摩祈祷」という言葉自体を知らない方も多いようです。だとするとお寺ではこんな風に祈願祈祷が行われているよと、知って頂くきっかけにもなるでしょう。
二尊院の護摩木は通常より少し厚めの板なので、108枚も燃やしたら炎の勢いもかなり激しくなるとのことです。そんな迫力の護摩祈祷にふれられるなら、そこからお寺や仏教が持つパワーも感じ取って頂けそうです。
ついでですがほーりーは、このオンライン護摩祈祷を学生さん達が研究につなげるための枠組み作りをお手伝いしたので、あとはこうして告知宣伝で協力しながら、当日は千葉県でのんびりオンライン参列していようと思います。
108の108倍くらいあるほーりーの煩悩も、無事に浄化されますように。
ということで、、、
そんなわけで護摩祈祷を大学での研究に役立てようという、宗学連携企画。もしもご興味ある方いましたら、ぜひオンライン護摩祈祷にご参列下さいませ。
二尊院年末オンライン護摩祈祷 ~山口大学生の煩悩108集めました~
日時:2020年12月28日(月)11時~12時30分
タイムスケジュール
11時00分 大学生の煩悩発表
田立智暁住職の法話
護摩祈祷の説明
コロナ収束祈願
11時30分 護摩祈祷開始
12時10分 護摩祈祷終了
共 催:むかつ国で遊ぼう協議会
楊貴妃伝説の寺 二尊院
特別協力:山口大学経済学部内田ゼミ
宿坊研究会
当日は以下のリンク先(You Tube)をご覧ください。こちらにアクセスすると、護摩祈祷に参列できます。
なお、企画の詳細は以下のfacebookページでも確認することができます。