【旅と夜のお寺と私】長野・夜の善光寺
ミラーレスカメラ NEX-5Rと行く、ほーりーの寺社巡り。
長野・善光寺で、宿坊に泊まる前にふらりと本堂をお参りしました。
昼間の喧騒が嘘みたいに、どこかさびしい境内。
でも、こっちの方が私のこころをわしづかみです。
石畳って夜に光が当たると、雨にぬれたような光沢がある気がします。
そこが好きです。
善光寺の観音様は極楽浄土へと導いてくださる仏様で、
極楽って金や銀、瑠璃などできらびやかに飾られて、
天上の音楽が鳴り響いて昼も夜も天界の花が降ってくるそうですが、
実はこんな静かで厳かで、どこかはかなくて美しい。
そんな極楽もありかなーと、思います。
ずっと賑やかだと疲れちゃうかもしれませんし、
でもずっとこんなに静かだとさびしくなっちゃうかもしれませんが。
ところで善光寺は江戸時代、全国から旅人がお参りに来ていましたが、
当時の夜は今とは比べようもないほど闇だらけだったんでしょうね。
だから今の感覚からするとこれは静かな夜の写真ですが、
もしかしたら江戸時代の人達は、これこそ極楽って思うのかも。
そんなことを想いながら、撮った写真でした。