お坊さん・神主さんも行きたいお寺・神社ベスト80
日本各地の一生に一度は行きたいお寺・神社をごろっと紹介した、『すばらしいお寺・神社ベスト80』が発刊されました。
こちらは東京・功徳院というお寺の住職・松島龍戒さんと、秋田県・伊豆山神社宮司の三浦利規さんが監修された寺社ガイドです。三浦さんにはお世話になっていることもあり、今回はこの本を頂いてしまいました。
せっかくなので、まずはその三浦さんからのコメントです。
私が神社編について監修をさせていただいた今回の本は、名の知られた神社仏閣はほとんどお参りし、次は、何かスペシャル感、物語性のある神社にお参りしたい、知る人ぞ知る神社にお参りしたい、そのように一歩踏み込んで知りたいという方に向け、どのような特徴ある神社仏閣が存在するか発信しようというのが出版に至った経緯です。
今回、各神社さんともに好意的で、例えば宗像大社さんは、神職が一人常駐し古代から今に至るも毎日祭祀が行われている沖ノ島や、国宝の金の指輪や銅鏡の写真をご協力くださいました。
宗像大社は、九州福岡宗像の地に辺津宮、11km沖合の大島に中津宮、さらに49km先の玄界灘中央の沖ノ島に沖津宮が鎮座しますが、ここは遣唐使も通った道筋です。
なぜ、この神社がここに鎮座するのか、地理的、歴史的経緯にまで想いを馳せると、その場で眼にするモノにとどまらず、時を超えて心が躍動するのを覚えるかと思います。
なるほど~。名の知れた寺社はほとんどお参りした人向けの、次の一歩となる寺社本だったんですね。ちなみに私が数えてみたら、50カ所は行っていました。次の一歩もすでに半分以上制覇している私です。
ということで、どんな寺社が紹介されているか。今回はせっかくなので私が行ったことない寺社からピックアップ!
ほーりーが行ったことない、ベスト寺社
岩松院(長野県小布施町)
葛飾北斎の晩年の大作・八方睨みの鳳凰が天井に描かれたお寺です。これがすごく色彩鮮やかで、しかもぐっと力強い視線を向けていて、何度も写真で見ては生で向き合いたいと思っているところなんですよ。
小布施自体、とっても素敵な町ですし。今度長野に行ったらぜひ足を運んでみたいと思うお寺です。
室生寺(奈良県宇陀市)
女人高野と呼ばれる奈良の名刹。メジャーなところですが、意外なことに私はまだ一回もお参りしたことがなかった! なんてことだ。
本書には石楠花が咲き誇る中にそびえる五重塔の写真が写されています。この風景、ぜひ見に行きたいです。
三佛寺(鳥取県東伯郡)
役行者が崖にお堂を投げ入れたと伝わる国宝・投げ入れ堂が有名なお寺。麓には宿坊もあるし、前から行きたいと思っているのですが、ここもまだ行けていないお寺ですね~。
最近は日本一危険な除夜の鐘とか、アグレッシブな企画も立てられていて面白いです。
高千穂神社(宮崎県西臼杵郡)
寺社コンでもいつも話題に上がる場所。神様が降り立った「天孫降臨」の地というのは、やはり憧れですね。
高千穂神楽もぜひ見てみたいですし、行くのは大変ですがお参りしたい神社です。
香取神宮(千葉県香取市)
千葉県に長年住んでいながら、一度も行っていなかった神社。いや~、ここもずっと行きたいと思いながら機会がないまま、千葉県を後にしてしまった。
剣の神様というところが、かっこいいんですよね。鹿島神宮はお参りしたので、香取神宮も行かないとと思ってしまいます。
神内神社(三重県南牟婁郡)
掲載されていた80寺社のうち、唯一名前を知らなかった神社。巨石をご神体としている原始信仰が色濃く残る神社です。
熊野周辺のこうした信仰にふれると、古代日本の圧倒的なパワーに触れた気になりますね。こちらも行ってみたい神社リストに追加されました。
ちなみに宿坊は
こうした本を見ると、私が思わず探してしまうのが宿坊のある寺社。
お寺編からは高野山、恐山、大陽寺、那谷寺、三井寺、金峯山寺、信貴山、圓教寺、善通寺、三佛寺、神社編からは伊勢神宮、伏見稲荷大社、戸隠神社、三峯神社、出羽三山神社、近江神宮などがエントリー。
他にもワンポイント知識のコラムがあったり、写真もカラーでふんだんに載っていますし、見ているだけでも楽しくなる本ですよ。
よろしければぜひ、お手に取ってみてくださいね。
すばらしいお寺・神社ベスト80 (プレジデントムック) 松島龍戒・三浦利規 監修 |