尾形光琳展
先日、根津美術館の尾形光琳展に出かけてきました。
尾形光琳。名前は知っていましたが(って、有名ですし)、
実はどんな絵を描いた人なのかあまり知らず、
ネットで調べてみると知っている絵がぴょこぴょこ出てくるのでした。
代表作の一つが、『紅白梅図屏風(国宝)』
いつだったかNHKの特集で見たことがある絵です!
金泥を金箔に見せかけて下地に塗るという独自の技法によって
描かれたことが近年の科学調査で明らかになったという番組でした。
(それによって、水の吸い込みが悪い金箔には出せない質感が得られるのだそうな)
さらには『風神雷神図屏風(重文)』
風神雷神図といえば俵屋宗達の代表作ですが、
光琳もこの絵を模写していたのです。
そして今回展示されていたのは『燕子花(かきつばた)図屏風(国宝)』
これも金地の屏風に描かれた絵ですが、
群青色に咲いた一輪一輪の花と葉の緑の対比がとても鮮やかながら、
全体としてはむしろ幽玄枯淡な世界が描かれ、
そのぎゅっと押し込められたようなエネルギーに引き込まれるような世界でした。
今回の展示では他にも多くの光琳の作品が展示され、
(行くまでは、はひょっとして目玉の『燕子花図』以外は
別の人の作品だったりなんて失礼なことを思ってましたが、圧倒されるほど光琳でした)
大満足の展示会でした。
こうなると今度はMOA美術館の『紅白梅図屏風』が見たくなりますね!
毎年2月に展示されるらしいです。