飛鳥と謎の巨石群
奈良県の飛鳥の旅は、3つのテーマがありました。
一つは大化改新。もう一つは万葉集。そして3つ目が、謎の石造物です。
ここでは飛鳥を旅すれば誰もが訪れる、この石造物を紹介します。
まずは酒舟石。
酒を作るための流し台だとか、水を通す排水溝だとか諸説様々ありますが、用途は今も不明です。
液体を流したのだろうという推測はありますが、それではどちらから流したのか。これも謎。
そんなことはともかくとして、目の前で見てみるとナスカの地上絵みたいです。
ナスカと飛鳥。似てるし。きっと宇宙からのメッセージに違いありません。
続いて二面石。
こちらは聖徳太子誕生の地とも伝えられる橘寺の境内にある、謎の石造物です。
右は善面。左は悪面と呼ばれ、私達の心を現しているそうです。
(と言っても、それは後の解釈ですが)
私の悪の心は、こんな顔してるのね。
おや? 結構良いヤツじゃん。そんな顔です。
そして亀石。写真では顔の部分に影がかかってしまったのが残念です。
撮影するなら午前中がいいかもしれません。
南西を向いているこの亀は、西(当麻の方向)をにらみつけると、
大和盆地が泥沼になると言われています。
それには深い深い因縁があるのですが、
一言で言うと湖の水を当麻に取られて干上がってしまったからだそうです。
のんきな顔して悪の二面石より恐ろしい。
油断の出来ない男です(男かどうかは知りませんが)。
最後は猿石。
4体いますが、それぞれ女、山王権現、僧、男と呼ばれています。
こちらも油断できない顔しています。何かを企んでいそうな……。
目を離すとおやつとか、盗られそうです。
と、冗談ばかり書いてみましたが、こうやって謎の石像物を並べると、
ほんとうに飛鳥はワンダーワールドです。
石を前に空想を浮かべる。それが飛鳥の面白さです。