お坊さんが坐禅で学んだ、人生を受け止める覚悟『運を活きる』
運を活きる 「一息の禅」が心を調える 大童法慧 著 |
曹洞宗の大本山・横浜鶴見の総持寺で参禅講師を務められている
大童法慧さんが書かれた法話集です。
総持寺は年間に六千人もの方が坐禅しに訪れ、
その中で大童さんは常に禅の心を説き続けられている方です。
nakata.netの企画ではサッカーの中田英寿さんにも坐禅指導をされたりと、
様々な場所でも活躍されています。
そんな方が書かれた法話集。
帯に書かれたキャッチコピーは「良運も悪運もない、大切なのは受け止める覚悟」
人生に対する示唆に富んだ内容でした。
特に本書を読んで感じたことは、帯にもある「覚悟」という言葉です。
人生に偶然などないと覚悟した姿勢を持つこと。
覚悟が決まると、不思議と心が落ち着き、物事に冷静に、そして前向きになれる
本書ではまず最初に、覚悟の大切さが説かれています。
坐禅をしている時、手を組み、足を組むその四十分間、
あなたにはどこにも逃げ場はない。
同じく人生にも逃げ場はない。その人生に覚悟を持って歩き続ける。
この法話集の全体を通したテーマはここなのではないかと私は思います。
もちろんこれは私の感想なので、
人によってはまったく違った部分に共感される方もいると思います。
私自身も読み返すごとに違った部分が心に残ります。
また大童さんからこの本を執筆した経緯や想いを語って頂きましたので、
以下にご紹介いたします。
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私事を申し上げ恐縮に存じますが、
このたび、はじめての法話集を上梓するはこびとなりました。
大本山總持寺に報恩安居の尊い機会を与えられて三年が経ち、
そのなかでいただいたご縁が形となりました。
「禅という手だて」があることを伝えたい思いから、
不徳を顧みず刊行にいたりました。
『運を活きる』 一息の禅が心を調える さくら舎
のるかそるか、一か八かのようなタイトルですが、
編集長から、「どうしてもこのタイトルにしたい」との申し出があり、
承知いたしました。
内容は坐禅会でお話ししてきたものと
拙ブログの記事を加筆修正したものです。
お手にお取りいただき、ご感想をお聞かせいただければ、嬉しく存じます。
大童法慧 拝
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あなたの人生に対する覚悟はいかほどでしょうか?
禅の心を持って大童さんはどのように人生にアプローチしてきたか。
自分は不運だと思われている方ほど、手に取って頂きたい書籍です。
運を活きる 「一息の禅」が心を調える 大童法慧 著 |