10人に9人は解脱する優しい世界で、ほーりーは地獄に落とされる
今年もゴールデンウィークに寺社フェス向源が行われてきたので、参加してきました。今回が9年目とのことで、ほーりーも初年度以外皆勤賞です。毎年、いろんな刺激をもらっているイベントですが、今年もたくさんのワークショップが行われていました。
そしてその中で、前からやってみたいと思っていたものに『立体浄土すごろく』があります。こちらは僧侶であり、ゲームクリエイターでもある向井真人さんが考案したものです。
しかもクラウドファンディングで100万円以上が集まり、その資金をもとに作られたという超豪華版です。
この双六はサイコロ一振りが、人生一回分に相当します。そして出た目によって生まれ変わる世界が決まり、最終的には解脱して輪廻の輪から抜け出すことが目的になっています。
ということで、ほーりーがサイコロを振る姿。この須弥山に投入すると、来世が決まる設定です。
いつまで経っても悟りの世界に至らないほーりーは、まず真っ先に地獄へ叩き落されます。大ヒット漫画・鬼灯の冷徹で地獄の構成はばっちり予習していましたが、8階層ある地獄を上へ行ったり下へ降りたりお腹いっぱいになるくらいにさまよいました。
そして時々、徳を積むのか須弥山や天界、南閻浮洲(なんえんぶしゅう)と呼ばれる世界にお出かけしますが、気が付くと定位置(地獄)に戻ります。
なんかね。悟りのスペシャリストは5回くらいサイコロ降ると解脱するらしく、普通の人でもだんだん仏の世界に近づいてやがてゴールに到達するらしいのですが、ほーりーは50回くらい輪廻転生を繰り返しても一向に地獄を抜け出す気配がなく。
それはもう、ゲームの説明をして下さった向源スタッフの皆様も「すべての世界を制覇しないと気が済まないタイプですね」とか、「実は一度地獄に行った方が、悟りに到達するルートに近づくんですよ」など、必死で励ましてくださるのですが、まったく期待に応えることもできず。
途中で小学生の頃に作った、「振り出しに戻る」のマスがやたらと多い無限ループの双六を思い出しましたが、これがきっと輪廻転生の世界観なのでしょう。
そんなわけで最終的に行きついた先は『永沈』という、もう二度と這い上がることのできない地獄の底の底でした。英訳の「ever fall」がすべてを物語ります。ここまでたどり着いた人は、この浄土双六を遊んだ人の中でもほとんどいないそうな。
ということで、、、
向井さんのゲームで遊ぶと、住職が修行しなくて檀家さんがどんどんいなくなり、最終的に大仏と五重塔を建てたらお寺が復興したとか、御朱印を集めようとしたらお化け屋敷の血染めのスタンプが押されてしまったなど、総じてろくな結果が待っていないほーりーです。
今回も、またきれいにオチが付いてしまいました。
果たして次はどんな試練が待っているのか。ほーりーのゲーム道は続きます。