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檀家数激減時代にお寺の収入を増やす3つの方策

これから日本の人口は減っていきます。それはもはや私が説明することでもないですが、私はこれから多くのお寺が廃寺になっていくと考えています。そして複数のお寺が一つになったり兼務住職が増えるなど、お寺の統廃合も増えていきます。

とは言え、これはお寺が新たな形で存在を示し始めるチャンスでもあります。何もしなければ多くのお寺は潰れていきますが、その危機感は各宗派の組織からも、個々のお坊さんからも、そしてお寺を取り巻く檀家さんや一般の人からも感じます。一言で言えば、変革の機運がこれまでにないほど高まっています。

10年前であれば私のようなお寺の外にいる人間が、あちこちの僧侶研修会に呼ばれてお話をさせて頂くことはなかったでしょう。それだけでも大きな変化を感じます。またいろんなお坊さんが次々と新しい活動を生み出していますが、それによってお寺はだいぶ親しみやすいものとして捉えられるようになりました。

そこでこれからはさらに一歩進み、お寺が一般の人にとってさらに人生に好影響を与える場として機能しながら、それが収益にもつながりお寺発展の道になる(ついでに言えば、それが一握りのスタープレイヤーのみに通用するものではなく、広く一般に普及できる)モデルを増やしていくことが鍵になると予想しています。

要するに、従来のお葬式以外にもお寺の収入源を増やしていこうということですね。

ちなみに2年前にも似たようなことを書いていました。うーん。良いこと考えていたな。私。と、いう自画自賛はおいといて、最近改めて感じるので、私の現在の活動も含めながら書き直してみます。ちなみに以前書いた記事はこちら。

icsm誰もが入りやすいお寺は、お寺にとって本当に助けになるのか?

私が現在、お寺の新たなキャッシュポイントになると考え(そしてもちろん、私たち一般の人間がお寺を人生のステージとしてさらに活用できることを期待して)推し進めているプロジェクトは、次の3つです。


■宿坊のスタートアップミーティング

山の中の宿坊

宿坊はお寺に縁のない人が気軽にお寺にふれられる、大切なファーストコンタクトの場所です。私自身、宿坊に出会わなかったら、寺社旅研究家として会社を辞めて独立するなどあり得なかったでしょう。宿坊研究会を立ち上げた私には、そのくらいお寺で過ごした一日はインパクトがありました。

そして宿坊の良いところは、過疎地域でも展開できることです。お寺は古くは奈良時代以前までさかのぼりますし、そこまででなくても江戸時代に建立されたお寺はたくさんあります。しかし引越ができないため、現在の都市への人口集中にはついていけないのが現状です。

そこで過疎の町に宿坊を作る。宿坊は人里離れた不便な場所にも、それだけを目指して人が足を運ぶ魅力があります。またホテルや旅館に比べれば圧倒的に数が少なく、一軒増えるだけでもコストをかけずに大きな話題性が生まれます。

icsm旅館開業資金の8割をカットできる宿坊は、反則的にメリットだらけ

icsm 700戸の家に10軒のお寺、そのうち3軒は廃寺の過疎地で宿坊はできないか?

icsm 宿坊がもしも100軒増えたなら

お坊さんが直接宿坊を開いても良いですし、旅館やペンションを営む夢を持つ方や企業と協力しても良いでしょう。そのための支援プロジェクトを作れないかと私は考えています。

icsm 全国寺社観光協会さんの宿坊創生プロジェクトアドバイザーに就任しました。

ということで、4月に京都・東本願寺さんで宿坊スタートアップミーティングを行いますので、ご興味ある方いましたら、ぜひいかがでしょうか?

icsm宿坊はお寺を救う! 京都で宿坊スタートアップミーティングを開催します。


■仏前結婚式盛り上げプロジェクト

お葬式や法事が減っている。そして直葬が増えている。人口が減っていくのみならず、お葬式が選ばれないものとなっているのは、地域差はありそうですが大小なりともお寺関係の方なら感じているのではないでしょうか。

私はこれはお寺が、人が亡くなった場面にしか出てこなくなったためと思っています。長い人生の中で全く顔を出してこなかったお坊さんが、人生の最後に現れる。そんな状態では誰もお葬式をありがたいものと思いません。慣習だから、それ以外に人生をクローズさせる方法がないから続いていたお葬式も、安価で手軽だからと直葬に流れるのは自然な成り行きでしょう。

(ちょっと強い言葉で言っているので反論もありそうですが、人口が集中している東京で暮らしていると本当にそれを感じます)

なので、人生の節目節目にお寺が顔を出す。私はその突破口は仏前結婚式だと感じています。私自身、自分が結婚式を挙げたお寺は、人生の中で特別な場所になりました。そこで頂いた誓いの言葉が書かれた額は、今も家の中に飾ってあります。

icsm ほーりーの仏前結婚式報告。厳粛で一生の思い出に残る式になりました。

ちなみに私の仏前結婚式はこちら。

仏前結婚式が良いのはご先祖様への結婚報告や、お釈迦様の前で結婚を誓う、精神的な要素が強いところです。これは教会を模したホテルの部屋で、神父や牧師を模した片言の留学生の前で人生を誓うセレモニーとは比べ物になりません。さらに他人とは違う結婚式への憧れや和装のブームなど、追い風になる要素はいくらでもあります。

そしてお寺で結婚式を挙げることができれば、そこからは初参りや七五三など、人生の節目節目にお参りされる場になっていきます。その先にはお葬式も当然選ばれる場になるでしょう。

仏前結婚式盛り上げプロジェクトはちょっと苦戦が続いていますが、引き続きその良さを語りながら突破口を探していこうと思います。


■都心の樹木葬

都心の樹木葬

こちらは2年前の私の頭にはなかった項目ですね。もともと私のプロジェクトではありませんでしたが、墓地霊園の設計を手掛けるアンカレッジの伊藤社長に口説かれて、深く入り込んでいる領域です。

お墓ってすごく画一的です。そして、とても暗いイメージがあります。お墓がお寺のイメージを暗くしている部分は大きいと私は思っています。

そこでアンカレッジさんが作っているのが、女性目線でお参りに来たくなり、かつお寺と人とをつなぐきっかけになるお寺。これが現在、とんでもない勢いで販売されています。

このお墓についての詳細は以下のリンクを見て頂けたらと思いますが、お寺の強力な収入源になり、さらに法要を行う人も増えていったというお話はインパクトがありました。

icsm 駐車場3台分の土地で1億円以上の大ヒット。お墓は怖いという認識から生まれた明るいお墓。

icsm 爆発的な売り上げが続く『都心の樹木葬』セミナーに参加してきました。

こちらも現在、導入寺院を探しながら毎月セミナーが行われていますので、ご興味ありましたらぜひ参加してみてはいかがでしょうか? (詳しい日程とお申し込みは、上記のリンク先をご覧下さい)

ということで、私が考え、そして進めているお寺の収入を増やす3つの方策でした。もちろん、他にもいろんな形はあると思います。他に聞いた事例としては幼児保育も大変そうですが、パワフルかなと。

お葬式は超強力なお寺の収入源ですが、それ一本だけだと折れた時に後がなくなりますし、私の大好きなお寺がどんどん消えていく未来はさびしいので。

お寺がもっと良い形で未来に広がっていく。そんなことも私は夢見て取り組んでいます。

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