コロナに横面はたかれたほーりーが行っている危機管理手段
コロナウイルスによるダメージが、ほーりーを襲っています。とりあえず、直近では寺社コンが2回中止になりましたし、講演も延期になりました。これからもしばらくバタバタが続きそうで、頭の痛いところです。
まあ、この非常時。特需に沸く飲食デリバリーや、みんなが家にこもったためか、なぜか売り上げ急増したと報告されるいや~んなアイテム企業などを除けば、ほとんどの業界に嵐が吹き荒れているわけですが。
先日、ブログに書きましたが、応援してくださる皆様のメッセージが、本当に温かいです。
ほーりーが命拾いしている理由
ただ、ほーりー(株式会社寺社旅)が助かっているのは、収入分散が人より多くできていることです。
私の収入は大別すれば、
●お寺や会社などとのコンサルティング契約
●商品販売の代理店
●イベント収入、講演料
●コラムなどの執筆
●ウェブ広告
辺りが中心です。今回はこのうち「イベント収入、講演料」に直撃しているわけですが、その他への影響は少なめです。
実際、寺社コンはがつっと儲かるものでもないですし、講演はあんまり多くは受けてないので、収入への影響は限定的です(まったく痛くないとまでは言わないけど)。
なのでこの突然降ってわいた災厄にも、今のところなんとか致命傷を逃れています。
石垣型設計は、ピンチにこそ強い施策
そしてこれはほーりーがお坊さん研修会などでよく話している、『石垣型のお寺設計』理論そのままだったりします。
その大まかな趣旨は、檀家さんからのお布施収入がお寺社会全体の約8割を占める現在の一本足打法では、これからの檀家数減少時代に対応できなくなるというものです。
そのため、布教&経営が両輪で回る仕組みを増やしていこう(そのためのモデルとして、宿坊、仏前結婚式、信徒創造、ご祈祷などを提案)というのがその趣旨ですが、今回のコロナウイルス騒動では私自身もこの大切さを痛感しました。
いや~。本当に。いろんなところでお坊さん達に訴えておいてなんですが、今ほど切実にこの強みを感じたことはなかったですよ。
好調なときは成功しているスタイルを拡大させた方が、簡単ですし効率も良いものです。お坊さん達でも収入の危機が見えてきた時、真っ先に生まれたのが葬儀の価値を見直そうという機運でした(それ自体は良いことなので、批判する話ではありませんが)。
ただ一方で、新しいやり方を作っていくことは、回りくどいし失敗も増えるし長い時間成果は見えないし、上手くいっているときほど損した気分になります。
でも、ほーりーが宿坊研究会を開いてから20年間やってきたことは、新しい種を一つずつ増やしていったことです。大半は育つ前に枯れてしまいましたが、チャレンジし続けたことが貯金となって、今は本当に命拾いしています。
まあ、下の記事に書いたように性格的に憶病なので、あまり拡大路線とか取れないだけですが。
20代のお坊さんに話した、ほーりーは生きることが怖いという話
世間でも収入の8割が失われた会社とか、何億円もの巨額損失が出たり、リストラや休業状態でじり貧な方なども多くいます。そんなニュースを見るたびに、このやり方でなければ危なかったと、肝を冷やしているところです。
ということで、、、
もちろんこんな偉そうなことを言っても、株式会社寺社旅は吹けば飛ぶような零細企業です。これからどうなるかなんて誰にも分かりません。
今回のコロナウイルスで言えば、ほぼ全業種にわたってダメージ受けているので、これからほーりーも二つ、三つ、四つと、どんどん石が失われる可能性もあります。その意味では石垣型が、絶対安泰の秘策などとのたまうつもりもありません。
ただ一つの参考として。既存のスタイルにとらわれずに新たなものを産み出すことは、果てしない蕀の道です。地獄の鬼も根負けするほど、賽の河原で石を積み上げる人間だけが、最終的には石垣を築き上げます。
なので次のお寺をデザインするお坊さんが、困難にぶち当たる推進力にして頂けたらと、現在のほーりーの状況をまとめてみました。