夫婦でゼロからお寺を作り、檀家500軒になった『みんなの寺』を取材してきました。
先日、仙台にある『みんなの寺』に行ってきました。
こちらは夫婦でゼロからお寺を作り、檀家500軒にもなったというすごいお寺で、
お寺の奥さん向け講習会のヒントにならないかと取材をお願いしたところ、
快く受け入れて頂くことができました。
ちなみに『みんなの寺』は、これが正式なお寺の名前です。
お寺を開山するにあたって名前を公募したときに、この名前になったとのことです。
お寺の奥さんの天野和公さんは、このお寺が作られていく様子やその後のお寺の日々を
絵日記にしてインターネットで公開し、後にその内容が書籍化されて注目された方。
私もさらにその後に出た『みんなの寺の作り方』という書籍で
このお寺がどんな道を歩んできたかを読み、
「スーパー坊守になりたい」「同じ立場の寺嫁さんの力になりたい」
と書かれた一文を目にして、
これはぜひ直接お会いしたいと仙台へ突撃してみる事にしました。
その天野和公さんですが、もともと仏教に関わる仕事がしたいと葬儀屋に就職し、
出会って2回目の住職・天野雅亮さんに「一緒にお寺をつくらない?」と言われて、
そのプロポーズを受け入れたと言うゲゲゲの女房みたいなエピソードを持つ方です。
ゼロからお寺を作るにあたり様々な苦労もあったようですが、
そんなものをものともしないパワーと行動力。
わんぱく双子が走り回る賑やかなお寺の中でお二人のお話を聞きながら、
圧倒されてしまいました。
特に印象に残ったのは「お寺の奥さんは幸せでなければならない」という
和公さんのお言葉でしょうか。
これは実はその前に長野で取材をさせて頂いた、
涅槃絵の絵解き演者・岡澤恭子さんもまったく同じことを強調されていて、
それだけにお寺の奥さんの大変さと仏教が社会からどのように求められているかを、
強く感じたように思いました。
他にもお布施の金額を提示せずお気持ちでお出し頂くために工夫していることや、
イベントを企画してお寺に人が出入りする事によるお寺への影響など、
様々なお話を聞かせていただき、とても勉強になったみんなの寺での取材。
本当にどうも、ありがとうございました。
ちなみに著書の『みんなの寺の作り方』についてはレビューも書いてみました。
素晴らしい本ですので是非読んでみて下さいね。