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大分の長仁寺で、家族の対話にほーりーが飛び込みました

ほーりーのお仕事依頼価格表をブログに載せていたら、面白い依頼が入りました。

参考:ほーりーへのお仕事依頼価格表を更新しました

今回のお話は大分県にある長仁寺に行き、今後の方向性について家族ぐるみで相談に乗ってほしいというもの。価格表にそんなメニューは載せていませんでしたが、面白かったので引き受けてきました。

ちなみに価格は地方講演料に準じて2万円+交通費&宿泊費(最終的に、もうちょっと色付けて頂いたような)。今回はお寺に2泊3日の合宿形式で泊まり、ひたすらディスカッションしていきます。

ということで羽田から飛行機で、大分県へとレッツゴーです! お出迎えしてくれたのはこの子でした。

お出迎えの猫

ほーりー投入の経緯

お寺というのは家族であり、法人の共同経営者であり、もちろん宗教者でもあります。そこには理想と現実が渦巻いていたり、主義主張や教えの解釈、目指す方向も各人違います。

なんて言うと、ちょっと昼ドラのプロローグみたいですが。今回お邪魔させて頂いた長仁寺さんはそんなどろどろしたところではありません。

が、やはり家族だからこその遠慮や暗黙の了解も多く、普段は風通し良く意見を話す場が持てなかったようです。うんうん。分かります。親子間でそんなこと、忌憚なくズバズバ言い合える方がまれでしょうし。私も親に会社を辞めて寺社旅研究家になりたいと言った時には、だいぶ思い切っていきましたから。

しかし今回のお寺は地域で言えば、大分県の資料にも「過疎地域」と書かれている場所。檀家さんも減っていきますし、30年、50年と先を見越せば安泰とは全く言えない土地柄です。

そんな状況ということで、空気クラッシャーのほーりー投入。家族の経緯もそれぞれの想いもまったく知らない人間が根掘り葉掘りと聞くことで、それぞれの方が思っていることをまずは吐き出して頂きました。

宿坊について、家族間のビジョン共有

長仁寺さんは大まかに言えば、住職夫妻、副住職(住職の息子)夫妻が中心メンバーです。最初はお寺を宿坊にするとしたらどのようにするかという相談でしたが、ここでもそれぞれの想いに違いがあるようでした。

住職・・・・お寺を仏法を伝える場として強化したい
坊守・・・・毎日のように人が泊まると対応できない
副住職・・・宿坊をお寺の経済を支える観点でも導入したい

副住職の奥さんは控えめにされていましたが、副住職に追随という感じでしょうか。

それでこの3者をすべて満たすとしたら、「仏教体験を柱にして」「高単価で」「稼働日数を抑えた」宿坊が目指す方向になります。

が、「高単価」がどの程度を指すのかによっても変わってきます。いきなり一泊3万円の宿を作るのも現実的ではありません。一方で今回のお寺は庫裏が二つあり、片方がまるまる開けられるなら5~10万円で一棟貸しという方向も可能性が出てきます。

近所には立派なグラウンドがありましたし、「スポーツ合宿&仏教で心を学ぶ」というのもありです。味気ない会議室では湧かないアイディアを生み出す「ビジネス合宿所」という方向も期待できますね。

(もちろんこれらを実現するには越えなければならないハードルがあるので、そのステップもお話させて頂きましたが)

他にも本堂はかなり大きな空間があり、こちらに泊まるプレミアムプランも考えられます。ということで、ほーりーも早速寝てみました。ぐー。

本堂で宿泊

それと一点注目ポイント。

ここで「毎日のように人が泊まると対応できない」なんて書くと、坊守さんがわがまま言っているように見えてしまうかもしれませんが、私はこれはこれで有利なポイントと考えています。

なぜならこのお寺は月参りや各種お寺の行事など、まだまだ一定数存在しているからです。つまりお寺が空いている日にちょこっとずつ宿泊を受け入れながら、ノウハウや経験値を溜めていく。いきなり365日フル稼働で宿坊を始めようなんて方が無茶なので、スロー発進できる余裕も大切です。

ついでに言えば、民泊(旅館業の許可を得ずに宿泊を受け入れること)は営業日数が年間180日以内で閣議決定しています。早ければ2018年1月にも施行しますが、これもこうしたお寺にとっては有利な条件です。

政府は10日の閣議で、住宅の空き部屋に旅行者を有料で泊める民泊を全国で解禁する住宅宿泊事業法案(民泊新法案)を決めた。家主に都道府県への届け出、仲介業者に観光庁への登録を義務づけて、だれでも民泊事業を営めるようにする。年間営業日数の上限は180泊とし、地方自治体が条例で短くできる規定も盛り込んだ。

日経新聞

他にも宿坊については境内の施設、周辺観光スポット、名物料理、住職たちのスキルなどを確認しながら、様々な方向性をお話させて頂きました。

樹木葬墓地のディスカッション

もう一つ、大きく盛り上がったテーマは樹木葬墓地の導入です。これは私が顧問を務めるアンカレッジの霊園ですが、写真を見せながら仕組みを解説したところご興味を持たれたようでした。

厚木長谷寺の樹木葬墓地

住職・・・・(坊守さんの熱気を見て)デザインはピンと来ないけど、これが女性目線なのか
坊守・・・・こんな素敵なデザインのお墓を探してたの!
副住職・・・新しい形はいろいろ模索したい

この『お寺の樹木葬』については、以下の記事もご参照ください。東京・京都それぞれで無料セミナーも行っています。

駐車場3台分の土地で1億円以上の大ヒット。お寺の樹木葬を改めて紹介

お寺と人をつなぐ樹木葬セミナーが、京都で行われますよ!

長仁寺さんでは永代供養墓が作られていましたが、そのすぐ裏にこんな空き地があったので、こちらに樹木葬墓地を作ることも可能かもしれません。

お寺の空き地

話が進むうちに住職・副住職のエンジンもかかり、「初期投資」「収益性」「墓域拡張の申請」「高価格帯のお墓を求める人の心理」「お寺と人をつなぐお墓の意義」「造園会社のブランド力」「樹木管理の手間とコスト」「アンカレッジ社長の人柄」「実際に樹木葬を導入したお寺の意見」などなど、最後はほとんど質問攻めでした。

ということでアンカレッジに依頼して、お寺のマーケティング調査をすることも決まりましたよ。もしもこの樹木葬が大分で展開されたら、面白いことになっていきそうです。

インターネットによる情報発信法

インターネットでどのように情報発信していくか。これもまた、テーマとして質問されました。

インターネットはただやみくもに情報を出せば良いわけではありません。そこには以下の観点から設計が必要です。

○何を書くか
○誰に見てもらうか
○どの程度、時間やお金を使えるか
○本人の顔出し、名前出しはOKか
○情報発信した結果、何が起こることを望んでいるか
○楽しく続けられるか

長仁寺さんは「ウェブサイト」と「坊守さんのブログ」があり、他にそれぞれの方が個人的にfacebookなどSNSを活用している状況です。またウェブサイトは企業に依頼して制作頂いたもの。このためデザイン変更はその会社に依頼しないとできませんが、イベント情報の更新は自分たちで行えるツールが提供されています。

値段も安く、比較的良心的な会社だったのは安心材料でした。中には一文字変えるのにもお金が発生し、Webサイトのくせに紙媒体より即時性が低いとことかありますので。

とは言え、このままでは「お寺を知っている人」は見に来ても、「お寺を知らない人」が見ることはほとんどありません。そこをどうするかという話は、かなり踏み込んでお話をさせて頂きました。

そしてテクニック的なことも大切ですが、もう一つ本音でバシバシ話し合ったのは「楽しく続けられるか」という観点です。

こんな情報を出せば人が見に来ると分かっていても、それをやっていて楽しいと感じなければ長続きしません。情報発信は継続こそが一番大切なので、楽しさがなければどんなテクニックも無意味になります。

現在のところ、情報発信は「坊守さんのブログ」が中心になっていたので、坊守さんの意向を聞きながらそこにちょっとしたアクセスの上がる工夫を伝授し、副住職には新たなものを作るかどうかも含めて課題を渡しておきました。

あとはhasunohaや向源など、お坊さんが発信している様々な事例も紹介したり。内外含めて考えるきっかけになったかなと思います。

ということで、、、

他にももっと根本的なところで目標の作り方や会議の進め方、家族の年齢とライフステージを軸に書いた未来年表の作成法、個人的な悩み相談、堀内が現在行っていることなど。

2泊3日で、とてもブログには書ききれない量の話をしてしまいました。

ついでに終わった後は滞在時間を一日伸ばして、私の趣味で周辺の寺社巡りをするつもりだったのですが、そこも副住職にご案内頂いて車の中でも語り合って来たり。濃厚すぎました。

ということで今回は家族間対話と、10年、30年、50年と普段は考えない時間軸で考える機会作りにしていきましたが、私にとってもお寺の実情をこれまでとは違った角度で知るきっかけになり、学ぶことの多い4日間でした。

継続コンサルではないので今回の私の仕事はこれで一区切りですが、現在取れる最初の一歩はたくさんお伝えしてきたので、新たな道を作り出す転換点になれば何よりと思っています。

頑張ってくださいませ~!

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