明るい雰囲気で故人を送るお葬式に役立ちそうなサービス一覧
先日、『お葬式をお祝いの場にすることは、葬儀離れにくさびを打つ』という記事を書きました。
内容を3行でまとめると、以下の通りです。
○平均寿命が延びるのに伴い、死への納得感が生まれている
○日本にはもともとお葬式に赤飯を出すなど、死を祝う文化があった
○明るく楽しいお葬式は、供養の意義を伝えたり葬儀離れを止めることにもつながる
そんなわけで過去に足を運んだエンディング産業展の写真を見返していたのですが、今回はその中からこうしたお祝い葬に役立ちそうなサービスを集めてみたので紹介します。
明るい雰囲気で故人を送るお葬式に役立ちそうなサービス一覧
まず、インパクトがあったのは、華やかな葬儀用カーペットです。これはかなり思い切っているというか、お葬式がこんな会場だったら、絶対にしめやかな感じにはならないと思います。
続いてメッセージや絵が全開に描かれた棺桶です。こちらはご遺族の想いや故人の人柄が一目で伝わっていいですね!
骨壺は棺桶より多彩です。スポーツシリーズは、いろんなボールがそろっていました。
音楽の生演奏もありますね。どんな曲にするかで会場の空気は変わるでしょうが、テンポよい曲が流れたら故人の明るい性格が伝わってきそうです。
ろうそくも変わったものが見つかりました。お酒が好きな方には目を惹きますし、これも故人の想い出話に花が咲きそうです。小さいのであんまり派手なのはちょっと、という方にも良いかもしれません。
エンディングドレスも、種類が増えています。こちらは播州織の高級素材です。
「人生最期がオムツでいいの?」とは、なかなか心にくるキャッチコピーですね。
あとは故人が元気なうちから取り組む必要がありますが、遺言ムービーはきっと感涙ものです。
ということで、、、
他にもたくさんありますが、紹介しきれませんでした。ただこれだけ種類があるのに、葬儀の選択肢が規模(=料金)以外にほとんどないのは、パッケージができていないということでもあります。
例えば野球ボールの骨壺があり、『六甲おろし』や『燃えよドラゴンズ』が流れたら、故人との思い出がぶわぶわっとよみがえる方もいるでしょう。ほーりーの場合は『Wings of Freedom』なので、ほとんどの方は何の曲? 状態かもしれませんが。
そしてこうしたお葬式が認知されていくと、これからの多死社会において新しい商品も生まれていくでしょう。先日、ドラゴンクエストの世界観を表したペット用品ブランドがスタートしましたが、いずれ葬儀用品も誕生するかもしれません。スライム型の骨壺とか、とてもかわいい気がしますし。
もちろんこうしたお葬式を選ばれる方がすぐにたくさん現れるわけではありませんが、慣習にぶつかってでも理想の形を追求したい方は、世の中の枠を広げてくれる存在です。なのでこうした新たなお葬式がもっと世の中に出てきてくれたらと、ほーりーは考えています(知り合いのお坊さんで、ときどきお願いされるよと言っていた方もいたので、全くないわけではないようです)。