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『お寺は外からこう見える』を紙媒体にこだわって出版した理由

お寺は外からこう見える

 ほーりーは、お寺はできるだけ誰でもお参りできる場であってほしいと考えています。

 もちろんお坊さん達にも都合がありますし、現実には関係者以外は入ることができないお寺がある(というか、そちらの方が多い)のは理解しています。ただここ10年くらい、門を開いて様々な方に足を運んで頂き、その中から仏教との接点を作っていこうというお寺が増えました。

 しかしそうしたお寺にいるお坊さんは、インターネット上での活動も活発な傾向があります。さらにSNSが発達して以降、アクティブなお坊さん同士の交流も盛んに行われるようになりました。その結果、インターネットでよく見かけるお坊さんと、そうではないお坊さんとの情報格差はものすごく大きくなってきています。

 外に向けてドンドン情報を発信したり、お寺とご縁のなかった人を受け入れていったり、批判を恐れず新しい活動に積極的なタイプの方は、そんなに多くはありません。ですがインターネットで目立つお坊さんが可視化され、それを見て次に続くお坊さんも増えたことは、情報が持つひとつのエネルギーです。

 コロナによってお寺にお参りできない時期が続いた時に、オンラインイベントや動画・音声配信などにチャレンジしたのもそうした方々でしたし。

 ただインターネットは社会的なインフラになりましたが、それでも不慣れな方は大勢います。そして刺激さえ受ければ火がつく方は、少なくないでしょう。

 なのでこうしたブログやSNS以外でも情報を伝えられる場があればと、ほーりーは約5年に渡って月刊住職で連載を続けています。

大感謝。月刊住職でのほーりーの連載が50回を突破しました!!

 そして同じく2018年10月から2020年12月まで、大阪にある南御堂(難波別院)が発行している南御堂新聞にて、コラムを書かせて頂きました。こちらは真宗大谷派の方の間では広く読まれているものなので、業界は限られますが今までと異なる方との接点が生まれています。

 今回はこの連載記事をまとめた書籍が新たに作られたので、その内容を紹介します。まあ、上に書いた通り、こうしたブログに自力でたどりつくような方は、すでに見聞きしている話もあるでしょうが、ほーりーの考えをワンセットにして整理したものなので、よろしければご覧ください。

『お寺は外からこう見える』にまとめた3つのテーマ

 『お寺は外からこう見える』はタイトルの通り、僧侶ではないほーりーがお寺を見て感じたことを書き綴ったものです。もともと南御堂で行った講演内容を記事化してほしいというお話からスタートし、何度か連載期間を延長しつつテーマも追加しながらまとめました。

 編集部の方ともこれはちょっと言い過ぎかなとか、逆にもうちょっと突っ込んでほしいとリクエストがあったりしながら、毎回ドキドキ冷や冷やしていましたが、それはいつものことなので仕方ありません。

 そして、今回の本は大きく分けると以下の3つ+1要素に分かれています。

(1)お寺のコミュニティ作り

 お寺と普段は縁のない人が、お寺のどの部分にハードルを感じているか、そしてそれはどうすれば解消できるかをまとめたものです。例えばそのための第一ステップとしては、お坊さんに教会に行くことをお勧めしています。

 キリスト教を信仰していない人が教会に行こうと思えば、どんな情報があれば行けるか、逆にどんな情報が出ていないと不安になるかが分かります。また実際に教会に足を運ぶことで作法が分からない怖さやしつこく勧誘されるのではという恐れも体験できます。

 こうした話を交えながら、お寺に足を運んで頂くための動機作りや、そこから仏教に興味を持って頂く接点をまとめていきました。

(2)経済と布教が両輪で回るお寺の仕組み

 檀家さんや門徒さんが少なくなってきている。これは多くのお寺にとっては死活問題です。そしてこれから次世代にお寺を伝えていこうと考えるなら、収入源の確保も大切になっていきます。

 そこでまずはお金もうけを肯定すること、そしてお金を頂く仕組みが同時に仏教を伝える手段にもなることを、宿坊・仏前結婚式・永代墓・お祝い葬などを通して紹介していきました。

 またもう一つ、働き方改革も避けては通れないテーマです。事務処理を改善していく技術から境内の草を食べてくれる除草ヤギまで、人と向き合う時間を作るための効率化を羅列しています。

(3)お寺の奥さんに伝えたいこと

 さらに最後はお坊さんだけでなくお寺の奥さんについても、これまでほーりーが寺族の方から頂いた相談をもとに提言してみました。

 お寺の奥さんは人によってはとてもやりがいのあるポジションです。しかし外から嫁がれた方は、周りからの期待や圧力で孤立しがちでもあります。

 時代の変化が激しい現代において今までのやり方を押し付けるだけだと、お寺の奥さんは昔からあった苦労と現代に新たに生まれている苦労を二重に背負い込むことになります。

 連載時の会議でも最後にこれだけは書いてほしいと編集部のお坊さん達から言われ、載せていった話です。

(+1)付録

 
 今回は巻末の付録として、「浄土真宗の宿坊マップ」や「仏前結婚式」「寺社コン」「法話で大切な7つの要素(講演の概要まとめ)」と、記事を補足する内容を追加していきました。

 こちらもまた、楽しんで読んで頂ける内容になっています。

ということで、、、

 かなーり前(2014年)ですが、ほーりーは自分の講演内容を本にしないかとある出版社から言われた時、それを断って自分で電子書籍にしたことがあります。

 出版社からの書籍化依頼を断り、電子書籍を発売することにした6つの理由

 お坊さんは日本全体で多くみても30万人しかいません。そうした絶対数の少ない方を対象にした時、既存の出版形態は合わないと考えての判断でした。

 これをもうちょっと具体的に言うと、1000~1500円くらいの本で印税10%としたら、ほーりーの懐に入る金額はごくわずかになります。しかしニッチな情報(&品質に自信あり)なので3000円に価格設定しても、100%私に入る形式にすればそれなりの利益になります。

 さらにどなたが購入したかも分かるので、売って終わりだけではなくお坊さんとの関係作りにも一役買ってくれました。

 しかし時代は変わり、今は紙媒体でしか届かない人にも情報を伝えたいという想いがあります。インターネット上での活動に消極的なお寺は、逆に言えば活用しなくても多くの方がお参りに来られている場合もあります。なのでそうしたお寺が既存のやり方にプラスして、これまでと異なるコミュニティ構築法を融合させれば鬼に金棒です。

 なお、そんな狭い市場に流通する書籍なので、一般書店やAmazonで買うことは(多分)できません。『南御堂の本屋さん』で注文が受け付けられていますので、もしご興味ある方はこちらでお求めください。ただ、基本的にお寺の方が一気に何冊も買うようなサイトなので、一冊だけだと送料が高かったりします。そこはまあ、申し訳ありません。専門書というものはどうしても手に入れるのにお金がかかるものになるのでご容赦ください。

南御堂の本屋さん

 ブログに書くのも変ですが、今回の本は普段はほーりーのブログなど存在さえ知らない方に届いて、(主に私が)新たにお参りしやすいお寺が増えてくれるなら嬉しく思います。

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