情報拡散力は女性が有利! お寺の奥さん向け講習の講師をさせて頂きました。
先日、日蓮宗さんが主催された、
福岡での寺庭婦人(お寺の奥さん)講習会にて、講師をさせて頂きました。
お寺の活性化には女性の力が不可欠ではないか。
そうした想いが今回の講習会の根底にはあるようで、
なぜか(と、私が言ってはダメですが)講師として私に白羽の矢が立ちました。
私もお寺の奥さんと接する機会はお坊さんと比べれば多くなかったこともあり、
この半年近くの間はまさに構想を練っては崩しての繰り返し。
東京でのインタビューのほか、長野や仙台へと取材に飛んだり、
何人かの方からは貴重な資料を頂いたり。
七転八倒してスライドを作っては実際にお寺の奥さんに叩いて頂いて作り直しと、
まさに2013年上半期の全精力を注いだプロジェクトとなりました。
そしてそのファーストラウンドとなる福岡では、なんと参加者が100人以上!
ある意味、去年行わせて頂いたお坊さんの講師よりも貴重な機会だったかもしれません。
私の話の前にこの講習会を企画された責任者のお坊さんから、
今のままではあっと言う間にお寺がなくなるというお話がありましたが、
そうした危機感は最前線にいるお寺の奥さんも(もしくは、だからこそ)、
鋭敏に感じているのかもしれません。
そしてまず今回の講習で、私が伝えたかったことは何か。
それは女性が持つ情報拡散力のアドバンテージについてです。
特にインターネットでは女性が情報を伝える力は、男性の比にならないものがあります。
(ちょっと悪い例ですがfacebookの迷惑宣伝アカウントが、
ほとんど女性の名前や写真で登録されているのは、こうした力を悪用したものと言えます)
これを積極活用していこうということが、今回の主題のひとつでありました。
また女性が取り組むことで共鳴を深める『命』について語ること。
命というテーマを遺伝子組み換え食品やPM2.5、核家族など、
具体的な問題に落とし込んで仏教と組み合わせること。
そんなストーリーを作りながらお寺を盛り上げていくことができれば、
お寺の新たな社会での役割が創出されると考えています。
そしてそれらを補佐するツールとして、
インターネット戦略やメディアの活用法などについて。
特にインターネットの使い方は多くの方にとっても、
一番関心のあったテーマのようでした。
講習会終了後、私のもとに駆けつけて下さった方がいました。
空手教室やトイレ掃除のボランティアなど様々なことをしているが、
インターネットでそれをどう人に伝えていったら良いか悩んでいる。
少しの時間でしたが、何かお役に立つことが話せていたら何よりと思います。
伝えるということはとても大事なキーワードです。
この講習は九州が終わったあとも、北海道、岡山、東京と続きます。
私もますます伝えることに磨きをかけつつ、
新たな寺社旅の楽しさを各地で話し合っていく予定です。