宿坊創生プロジェクトが、10億人視聴可能なテレビ局で紹介されます
先日、全国寺社観光協会が行っている宿坊創生プロジェクトに、中国中央テレビ(CCTV)の取材が入りました。
CCTVは中国の国家テレビ局で、日本で言えばNHKのようなところ(と断言しても、語弊ありますが)。しかも放映範囲は中国全土&世界各国。視聴可能人数は10億人以上と人類の1/7は見ることができるモンスターメディアです。
そう言えば、先日タイに旅行に行った時、バンコクのホテルでも映っていたな~。
そんなわけで、今回はこのプロジェクトのアドバイザーとしていろいろお手伝いさせて頂きました。
取材頂いたのは、日本語に訳すと『グローバル経済情報』という番組。観光立国化を目指す日本の中で、宿泊施設不足の解消策として「宿坊創生プロジェクト」を取り上げるとのことです。
宿坊創生プロジェクトは現在、着々と宿坊作りに励んでいますが、まだ実際に宿坊が作られた事例はないため、日本の宿坊の実情も見て頂くために埼玉県の正覚寺さんに取材協力をお願いしました。
中国中央テレビ(CCTV)の取材
当日の取材は、座禅や写経、精進料理と宿坊体験風景が一通り撮影されました。
ちなみに正覚寺さんは海外からの宿泊者受け入れにも積極的な宿坊です。こちらはお寺に着いた時に読み上げる言葉。
正覚寺の石井住職のインタビュー。こちらはすでに30年以上宿坊を続けられ、日常的に宿泊者と接する中で仏教を伝える方法を模索されてきました。
正覚寺は修行体験色の強い宿坊で、座禅や写経などの体験のほか、精進料理を頂くときには禅の作法にのっとって無言で食事をしたり、境内を掃除する作務などにも力を入れています。
これは日本の宿坊の中でも珍しい形態ですが、こうした修行体験を求めて日本各地や海外からも宿泊者が訪れているとのこと。石井住職はこれから特に企業研修などにも力を入れていきたいそうです。
そして全国寺社観光協会・平田理事長のインタビューがありました。
宿坊創生プロジェクトは現在、官公庁や企業から大きな期待が寄せられています。また、全国寺社観光協会の活動によって、少しずつ寺社界からの支持も集まってきました。
日本と海外からの旅行者を経済的につなぎ、お寺や神社の精神を伝えるプロジェクトとして、宿坊創生プロジェクトは動き続けています。
今回は中国や世界各地に日本の宿坊を伝えるチャンスとして、意気込んでおられました。
果たして宿坊創生プロジェクトがどのように進むのか。これからも注目です。