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宿坊スタートアップミーティングを、東京で開催します

01.宿坊
 

宿坊スタートアップミーティング

過去に京都・大阪で開催した『宿坊スタートアップミーティング』。宿坊を作りたい寺社の方の勉強&意見交換会ですが、今回は東京で開催することになりました。

ほーりーはこれまで十年以上、寺社に宿坊を作っていこうと言い続けてきました。日本にはホテルや旅館を足し合わせると約8万件ありますが、宿坊は多く見ても500軒程度(実稼働だと、300軒くらい)しかありません。

それもそのうち半数以上は高野山や善光寺、身延山、戸隠、御岳山などの宿坊街に固まっています。宿坊が一軒もない県も多く、人気の割に競合はほぼ皆無です。

もっと点在して生まれたら宿坊を拠点に地域ごとの寺社巡りができるし、宿坊をつないだお参りコースも作れます。海外からの旅行者誘致も国策として行われていますし、これから厳しい状況になっていく地方の活性策にもつながっていきます。

宿坊のポテンシャルは、まだまだこんなものではありません。お寺や神社の存在感を、もっと社会に示すこともできるというのがほーりーの考えです。

しかし一方で、宿坊を開設する難しさも感じていました。

これまで宿坊を開くにあたり、旅館業の取得が大きなハードルになっていました。これはお寺の立地(周辺環境)や設備状況、建物のレイアウトなどでも変わりますが、場合によっては一部屋用意するだけでも多額の費用が掛かることもあります。

このため相談に行っても、「割に合わないからやめた方がいい」と言われて、あきらめざるを得ないお寺もありました。

またお坊さんや神主さんにとって旅館経営のスキルやノウハウは、けっして専門分野とは言えません。ここ数年で実際に宿坊を開いた方は宗教家であることはもちろん、起業家や現場作業者としての能力も兼ね備えたスタープレイヤーがほとんどです。

宿坊はブームと言われながらも、既存講中の減少や後継者への引継ぎの難しさ、そして新規開設の難易度の高さから徐々に数を減らしています。

平安時代に原型が生まれ、江戸時代には日本が世界でもまれな旅行大国となる一翼を担った宿坊の文化をつなげていきたい。さらに寺院消滅が叫ばれる中、お寺や神社を次世代に残すアクションも起こしていきたい。

宿坊や寺社が消えていくことも見てられない。微力ですが『宿坊スタートアップミーティング』はそんな想いで開催しています。

宿坊開設環境の変化

京都・大阪で『宿坊スタートアップミーティング』を開催したのは、それぞれ2015年4月13日、2016年11月29日です。

ちなみに、過去2回の様子はこちらをご覧ください。

○第一回目(京都)

宿坊スタートアップミーティング開催! 宿坊をテーマに真剣な未来を考えています。

○第二回目(大阪)

宿坊スタートアップミーティング開催。熱い質問が飛び交いました!

前回開催から約1年半。ここに来て宿坊開設事情は大きく変化しています。まず何といっても注目すべきは、今年の6月から民泊がスタートすることです。

先に述べた通り、旅館業の営業許可を取得するには設備面で大きなハードルがありました。しかし民泊は(地域によって変わることもありますが)年間180日までなら、旅館業の営業許可を取らずに宿泊させられる制度です。

これはお寺や神社にはとても有利で、お彼岸やお盆、お正月などの繁忙期にはこれまでのように法事などを行い、空いているシーズンには宿坊を営むことが可能です。

そしてこの制度を活用して宿坊を開設から運営までフルサポートしていこうとしているのが、全国寺社観光協会の宿坊創生プロジェクトから生まれた『テラハク』です。

テラハクの特集

テラハクが大々リリース。宿坊開設の敷居がとんでもなく下がります

詳細は上記記事をご参照頂けたらと思いますが、概要を箇条書きで抜き出すと

○テラハクのシステムは、宿泊施設に関わる企業の集合体
○行政への届け出、保険加入、宿泊前対応、人の雇用などもサポート
○寺社に特化した唯一の宿泊支援サービス

というものになっています。

民泊はもともと一般住宅やマンションの空き部屋を貸すことを想定したもので、宗教法人として取り入れるには独自の壁もあります。

私の知り合いのお坊さんも、行政に届け出るための書類を手に入れたけど、お寺の実情とフォーマットが合わなさ過ぎて書くことができなかったと話していました。

他にも貴重な木造古建築で宿泊する場合や仏像などの文化財に対する破損・盗難リスク。事業としての会計処理。告知PRや予約管理、接客、清掃などの宿泊運営など、課題はいくらでも出てきます。

こうしたものに多分野の専門家が集団で知恵を絞って取り組もうとしているのがこの『テラハク』で、今回の宿坊スタートアップミーティングでも中心テーマにしていく予定です。

宿坊スタートアップミーティングでやることは

宿坊スタートアップミーティング

宿坊スタートアップミーティングでは、宿坊研究会代表・堀内克彦(ほーりー)、全国寺社観光協会、株式会社和空で、以下の内容について語ります。

宿坊の現状と未来予測

宿坊が平安時代にどのように生まれ、日本にどのような影響を与えたか。宿坊のメリットや先行事例、今後の展望などをほーりーが話していきます。

予定ですが大ざっぱにアジェンダを紹介すると

1. 「歴史から探る」宿坊とは何か?
2. 宿坊を開設する3つのメリット
3. 宿坊サクセスストーリー
4. 考えなければいけないもうひとつの特性
5. これから日本で宿坊が活躍する領域

というものです。

民泊型宿坊支援『テラハク』の紹介

こちらは全国寺社観光協会と企画運営の株式会社和空からの説明です。6月から始まる民泊解禁に向けて、テラハクは現在参加する寺社の事前募集を行っています。

そこでテラハクとはそもそも何か? どのような支援が受けられるのか? 民泊を実際に始めるにあたって何が必要か? これらを一つ一つ紹介していきます。

質疑応答&意見交換会

前回・前々回の宿坊スタートアップミーティングでも一番白熱した部分ですが、質疑応答&意見交換会を行います。

過去の会では特に集中した質問が、法律、税制についてでした。今回は主にテラハクへの疑問を解消する会になりそうですが、宿坊全般に関する話でももちろん構いません。

また、個別に自分の寺社のことを相談したい方には、ミーティング終了後、別途時間を設けます。

なお、今回はお寺・神社の方のみを対象とさせて頂きます。宿坊事業に関わりたい業者の方は、すみませんが参加はご遠慮ください。

宿坊スタートアップミーティング3

日程   : 2018年5月30日(水)
時間   : 14:30 ~ 16:30 (開場 14:00)
会場   : 道往寺
アクセス : 都営浅草線・京急本線「泉岳寺駅」A3出口から徒歩1分(お寺に有料駐車場あり)
参加費  : 無料
参加資格 : 宿坊に可能性を感じ、ポジティブに考えられているお寺・神社の方

【会場地図】

【参加申し込みフォーム】

参加をご希望される方は、以下のフォームよりご連絡をお願いします。お申し込み頂いた方には別途、案内メールをお送りします。

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