和空下寺町と宿坊創生プロジェクトが、いろんな賞を連続受賞!
全国寺社観光協会の宿坊創生プロジェクトと、そこから生まれた大阪の和空下寺町。
日本中に宿坊を作ろうという目的と、そこから始まる寺社活性や仏教・神道にふれる場の創設、さらには海外から来た旅行者が日本に親しむ場づくりなど、文化・経済・信仰の三位一体(って言葉は、違う宗教ですが)で盛り上がることを目指した動きとして、ほーりーもウォッチし続けています。
宿坊を作ってさらにそれを展開させていくという、これまでに前例のなかったこの企画。お寺や神社のことはもちろん、法律、金融、建築、旅館業、飲食、観光などなど、様々な専門分野が総結集しなければ成し得ない、地図のない道を切り開く歩みの数々。
平安時代に原型が誕生し、江戸時代には大きく花開きながら、これまで数を減らしていた宿坊をもう一度盛り上げていこうという志と社会へのインパクトが評価されたのか、ここ半年でいろんな賞を受賞して高評価を受けるようになってきました。
和空下寺町がオープンしたのは、2017年の4月23日。まだ一年足らずですが、着実に注目度が高まっている空気が感じられますね。
ということで、今回は宿坊創生プロジェクトと和空下寺町が受賞された賞を紹介します。
和空下寺町と宿坊創生プロジェクトが、いろんな賞を受賞!
楽天トラベル『宿泊者が選んだ厳選5つ星』
まずは去年の秋に発表された、楽天トラベルの「宿泊者が選んだ厳選5つ星」。日本でも代表的な宿泊予約サイトの一つですが、5つ星に選定されました。
こちらはすでにブログでも紹介させて頂いたので今回はリンクを貼るに留めますが、「宿泊者が選んだ」というところが嬉しいポイントですね。
和空下寺町が、楽天トラベル「宿泊者が選んだ厳選5つ星」に選出!
Booking.com『クチコミアワード2017』
「ホテル・旅館等の宿泊施設に関するオンライン予約を扱う、ウェブサイトおよびアプリ。宿泊予約コンテンツとしては世界最大の利用実績を持つ」と、ウィキペディアには書かれていましたが、世界でもトップクラスの宿泊予約サイトです。
こちらで「クチコミアワード2017」に、和空下寺町が選ばれました。
このクチコミアワードとは、
ゲストに最高のサービスを提供している宿泊施設の不断の努力に対して弊社からの感謝の気持ちとして贈呈しているアワードです。
毎年、当サイトに掲載されているクチコミ件数が10件以上で、かつ平均クチコミスコアが8点以上の宿泊施設に贈られます。
ということで、実際に宿泊された方から大きな評価を頂いていることがうかがえます。快適で居心地の良いラグジュアリーなホテル施設と、坐禅や写経、近くのお寺で護摩祈祷に参列といった、これまでハードルの高かった体験にアクセスできる部分が、満足だけではない感激を生み出しているのかもしれません。
「はなやかKANSAI魅力アップアワード~関西インバウンド大賞~」の『特別賞』
こちらは宿坊創生プロジェクトとしての受賞です。
この賞は経済産業省近畿経済産業局のサイトによると
インバウンド観光需要の取込や在住外国人の居住・生活サポートに資する優れた取組を募集し、それら外国人受入環境整備に係る取組の中から優れた事例を表彰・発信しています。これにより、他地域における取組への機運醸成と展開を促進し、拡大するインバウンド観光需要の取込による地域創生とグローバル人材・企業の誘引に資することを目的としています。
というもので、名前の通り訪日外国人向けの企画に特化した賞になっています。
ほーりーも宿坊研究会の英語版サイトを作ったら「○月○日に宿泊したい」というメールが来まくり、対応できずにメールフォームを閉じたことがあるので分かりますが、海外の方が日本のお寺体験を行いたいと思っても、予約のハードルがものすごく高いんですよね。
なので今回の受賞は「新規性・独創性部門」となっており、新しい寺社への窓口となることへのポテンシャルから選ばれたのではと、個人の勝手な予想ですが思います。
All Aboutの『専門家が選ぶベスト宿TOP5』
こちらは賞ではありませんが、様々な専門家が集まりガイドを務める大手ポータルサイトAll Aboutで、旅館ガイドの山田祐子さんによって書かれた「2017年の旅館のトレンドは?専門家が選ぶベスト宿TOP5」という記事で、和空下寺町が3位に入りました。
山田さんは株式会社井門観光研究所の代表取締役であり、様々な旅館や観光分野のコンサルタントを行われています。ほーりーも以前、総務省が後援に入った地域おこし協力隊の研修で、一緒に講師をさせて頂きました。
まあ、山田さんに和空下寺町のことをお勧めしたのも私ですが。
情報過多の社会で忙しく生きる私たちにとって、心鎮める社寺に泊まることは内なる欲求なのでしょう。でも、厳しい修行みたいなことは自信ない……。そんな宿坊を身近なものにしてくれる宿
日本人なら一度は体験してほしい宿坊滞在。その入口として和空ほど最適な宿はない
と、紹介してくださっていますよ!
ということで、、、
どの賞を見ても感じるのは、従来の宿坊ではリーチできなかった方に和空下寺町や宿坊創生プロジェクトが届いているなという点です。
ほーりーの身近にいるような、お寺や神社には親しみがある。そして宿坊にも躊躇せず泊まってしまうという方には、和空下寺町よりもっと濃密な場所はたくさんあるかもしれません。
先日ブログで書いた、住職と一緒にご飯を食べてお酒も飲む光澤寺とか。
宿泊者が涙した宗元住職の法話は、宿坊で仏教初心者と話し続けた産物
だけどそんなお寺にすぐに飛び込める方は、ある意味でとてもまれなんですよね。そこで大阪の街中にあり、客室も先端設備が整っていて、フロントにも人が常駐している。しかし宿泊プランの中にお寺体験が組み込まれていて、誰でも(それこそ、海外の方でも)予約することができる。
こういう「私でもここなら行けるかも」というニーズは潜在的にものすごく多く、それをぐっとつかんだ結果が連続受賞につながっているのではと思います。
もうすぐ2年目を迎える和空下寺町。果たしてこれからどのように進化していくのか。『和空法隆寺』やお寺の民泊をサポートする『テラハク』も発表されるなど、今後の展開からはますます目が離せませんよ。
ご興味ありましたら、ほーりーの宿泊レポートもご覧くださいませ。