美術館・博物館で行う寺社コンこそ、趣味へのペースが同じ人を発見するチャンス
寺社好き男女の縁結び企画『寺社コン』では、博物館や美術館の展覧会をテーマに、みんなで足を運ぶことがよくあります。しかし博物館や美術館の企画には座禅や写経といった体験や、街歩きがメインの散策とは違った難しさがあります。
先日、「博物館内は一人になりがちなので、班を作ってほしい」という要望がありました。特に敷地の広い場所は一度一人になると、誰とも合わない可能性があります。
しかし博物館企画で班を作ったこともありますが、それぞれの方の見るペースがまちまちなため、結局別れて移動することになったグループが少なくありませんでした。
さらに言えばそれぞれの意思で分裂を決めた班はましですが、お互いに遠慮しながら一緒に歩き、自分のペースで見ることができずに消化不良を起こしている方がいる可能性も(言い出さないだけで)考えられます。これはこれで本末転倒だと私は感じています。
私が寺社コンで大切にしたいことのひとつに、寺社を楽しむ部分も本気でやりたいということがあります。それがないのなら、単純な合コンと変わりません。美術館・博物館の企画であれば、それぞれが展示を全力で楽しむ舞台を整えたい。出会いの場だから体験はおざなりで良い、ということにはしたくありません。逆に言えば、それが趣味が合う人だけで集まるフィルターにもなります。
そして一人でも展示を楽しめる人達が同じペースの人を見つけた時に、一緒に歩いたり、詳しい人が周りの人に解説したりする、という流れが生まれれば理想です。
そのため今のところ私が行っている工夫は2点
・参加者同士がお互いに声をかけやすいように、目印を渡しておく
・時間を長めに取っておき、持て余した時間が交流を促進してくれるのを期待する
ただ、まあ。小さめの美術館はこれでうまく交流が取れますが、東京や京都の国立博物館など敷地が巨大すぎる場所は、班を作るのも一つの方法かなと考えてます。一方、たとえ展示は一人で見ることになってもその後に懇親会があるので、それはそれで交流の導線になるとも思っています。あの仏像は良かったよねとか、ちゃんと見ていない人には言えないわけですし。
どちらも一長一短ですね。人によってもまた、大きく好みが分かれますからね~。
ということであれこれ実験中ですが、これからも少しずつ手を変えながら、寺社コンでは「寺社好き」が出会える場を磨き続けていきます。