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能蔵院・守祐順住職が仕掛けた漫画『めでたく候』が面白い!

 先日、ディスカバー千葉というキャンペーンに当選し、房総半島を巡る旅に出かけてきました。その時に「そういえば、以前お会いした守住職が、通り道にいるな」と思い付き、連絡してお邪魔させて頂きました。

 ほーりーが千葉県木更津市にある能蔵院の守祐順住職と、最初に出会ったのは『仏教用語禁止法話』でした。こちらに登壇したお坊さん方の法話の中で、仏教用語が混じっていたらアウトの判定を下すジャッジメントをされていました。

仏教用語を使うとアウト。お坊さん達のドMな法話がためになる

 これがまた面白いイベントだったので、詳細は上のリンク先をご覧頂けたらなのですが、それはともかくそんな役割を任されるくらいに博識な方でもあります。

 そして他にもいろんなところでお名前を伺っていたので、前から活動的なお坊さんと感じていました。なのでこれはぜひとも遊びに行かなきゃと(いつもながら厚かましく)出かけていったわけです。

守住職に教えて頂いた『めでたく候』

 そしてぶらっと立ち寄り、お茶していたら、実はこんな漫画があるんですよと教えて下さったのが『めでたく候』です。

めでたく候

 この漫画の主人公は五代将軍徳川綱吉の生母・桂昌院です。この桂昌院(お玉さん)は野菜売りの娘から徳川家光に見初められたことから、「玉の輿」の語源とも言われています。お玉さんが輿入れしたから、玉の輿なんですね。

 そういえば、ほーりーが昔に作った縁結びの本で京都・今宮神社の玉の輿お守りを紹介したことがありました。こちらはお玉さんの実家にちなんで様々な野菜が描かれているのがポイントです。

今宮神社(京都市北区)の玉の輿お守り

 『めでたく候』に話を戻すと、基本は少女漫画です。なのでイケメンのお坊さんとか家光さんとか、いろいろ出てきます。ですが逆境に負けずに大奥の出世街道を駆け上る桂昌院の芯の強さが、随所に描かれていて共感できます。

 そして歴史物として丁寧に描かれているのも魅力です。そのストーリーの土台を支えているのが3人の監修者で、そのうちの一人が先に紹介した守住職です。

 そんなわけで今回はこの守祐順住職に、この『めでたく候』への想いと(公に出していいか、いろいろとご確認頂いたので、たぶん本邦初公開となる)誕生秘話を語って頂きました。

『めでたく候』を監修された能蔵院・守祐順住職からのメッセージ

能蔵院・守祐順住職

 歴史や寺社が好きな方に送る『めでたく候』の楽しみかた

 玉の輿の語源ともされる「おたま」さんのシンデレラストーリーなので、題材としては魅力的。

 協力者は大正大学歴史学の櫛田先生、桂昌院と縁の深い大聖護国寺飯塚住職、様々な企画制作のお手伝い経験のある私。

 今から3年ほど前、できるかぎりの体制を整え、プロジェクトを始動させました。そうなんです、実は『めでたく候』は、お坊さんが起点となっています。

 漫画家さんと出版社探しに2年弱、紆余曲折を経て『きょうは会社休みます』の藤村真理先生と集英社に思いが届き、現実となりました。

 少女マンガらしく恋愛ストーリーはキュンとくるエンターテイメント。その一方で時代考証、お袈裟や作法が正確という硬派な面も持ちあわせます。

 例えばオンライン無料で読める1話のあの場面(お読みいただければすぐ分かります!)は歴史の文献に基づいたしっかりしたもの。

 これが『めでたく候』ならではの“大きな振り幅”です。お楽しみいただければ幸いです。

 『めでたく候』監修・能蔵院住職 守祐順

ということで、、、

 お坊さんがなぜ、漫画の企画を提案したのか。それは今後の物語の展開次第でしょうが、この桂昌院という人物チョイスに関わっていると思います。

 守住職は真言宗豊山派のお坊さんですが、その東京の中心寺院と言える護国寺は、この桂昌院の発願によって建てられたお寺です。

 なのでもしかしたら、護国寺が物語の核心の場面で出てくるかもしれません(いや、単なる予想ですが)。

 さらに言えば桂昌院は仏教を篤く信仰していて、応仁の乱で焼けた京都のお寺再建・再興にも力を尽くした人物です。

 そこでこうしたお寺も、物語にぐいぐい関わってくるかもしれません(同じく、単なる願望ですが)。

 そんなわけでお坊さんもたくさん登場しますし、1~2巻を頂いてしまったので、ほーりーが以前プロデュースさせて頂いたお寺の漫画図書館にも寄贈してきました。

お寺の漫画図書館とめでたく候

 ふらっと立ち寄って読むことができますし、お近くでない方は本屋さんやAmazonなどでお手に取ってみてくださいませ。

 めでたく候

 藤村真理 著

 Amazonで購入

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