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仏教用語を使うとアウト。お坊さん達のドMな法話がためになる

先日、仏教井戸端トークに参加してきました。このイベントは、実はちょっとトラウマがあります。

第一回目を聴きに行ったら、スタートから登壇者に一言も話させずに司会者が30分くらい一人語りを続けたことがあり、あの時はさすがにブーイングしようかと腕が上がりかけました。

そしてそう感じたのはほーりーだけではなく、後にいろんな方から突っ込まれて怒られたみたいです。それでも続いて周りが手助けしているという、愛されキャラなお坊さんによる企画です。

ちなみにこの人。増田将之さん。背景のプロジェクター画像が明るすぎて、写真の色調を思いっきり修正しないと顔が真っ暗になってしまったので、だいぶノイズの強い写真になってしまいました。

まあ、増田さんだからいいかという、ほーりーの下手くそなカメラの腕を救ってくれる良い方です(たぶん)。

増田将之さん

それはともかく。そんなドキドキと不安定なイベントですが、今回はちょっとアンテナに引っかかるテーマが出てきました。

それは仏教用語禁止法話。面白そうだったので、さっそく遊びに行ってみましたよ。

仏教用語を使うとアウト。お坊さん達のドMな法話会

今回の会場は、暗闇ごはんでおなじみの青江覚峰さんが住職を務めるお寺、浅草の緑泉寺です。

ちょうど宿坊スタートアップミーティングを開催した道往寺から、電車で一本。開催日時も合わせたようにハシゴにピッタリだったので、会場に行ったら続けて顔合わせた方も数人いました。

それで肝心の仏教用語禁止法話。こちらのルールは、以下の通りです。

○会場から5つの単語を出してもらう
○その単語を用いて、法話する
○終わった後に、出てきたNGワード(仏教用語)をジャッジが読み上げる

判定は真言宗の守祐順さん。なんとこの日のために、日常会話で使われそうな仏教用語を250語も表にまとめたとのこと。

そのための資料も、この通りどっさりです。

仏教用語判定資料

そして登壇されたのは、以下の3人。写真左から

西原龍哉さん(天真寺副住職)
吉田龍雄さん(蟠龍寺副住職)
青江覚峰さん(緑泉寺住職)

です。

仏教用語禁止法話の登壇者

で、ほーりーは気軽に聞きながら思ったのですが、これってとんでもなくドMな企画です。宣伝文句にも「仏教用語を用いずにわかりやすく伝えましょうという、やや”S”なルールを加えた」とありましたし。

仏教用語禁止に準備不能な即興法話。しかも一番手はほぼノータイムでのスタートです。二重、三重に縛られた中で飛び出す名言、珍言の数々。

お釈迦様は、「人の苦しみを取り除くために立ち上がった一人の青年」と呼ばれたり。
仏教は「僕が信じている教え」と、宣言されたり。
そんなかっこいい言葉と並んで、僧侶は「頭がツルツル軍団」とか言われたり。

いや、もう。言おうとした言葉を思わず飲み込んだ後に苦し紛れに出てくるセリフが、なんか味わい深いのです。

ちょっと前にネットでバズってた、「桃太郎、もりもり老いる」に似ていますな。

そして面白いだけではなく、新しい側面から仏教を学ぶ機会にもなるんですよね。阿弥陀様のことは、

「この人は長い長い期間、人を救うために願いを立てて頑張った」

なんて説明されていました。

とくに、「長い期間」「頑張った」にものすごく力が入っていて、ほーりー的には印象に残ったんですよね。

阿弥陀如来の誓願なんて教科書的に語られると、場合によってはとても冷たい感じがしてしまいます。人間を超越した存在が、機械的に人を救っている感じがして。

お坊さん方はそんなつもりはないのでしょうが、素人目線では専門用語を並べて語られると、とっても突き放された気になってしまいます。

そこで細かな説明は(封印されているので)おいといて、ひとまず頑張った部分が押し出されると、なんかこうぐっとくるものがあるわけです。

お釈迦さまも「2500年前にインドで生まれたあのお方」なんて言葉が出てきて、地味に知識も増えていきますしね。

仏教用語禁止法話はお坊さんを磨く

登壇された青江さんから話を伺うと、これは50回繰り返せば僧侶としてのレベルがものすごく磨かれると仰っていました。

まずは何よりも事前に話を用意しておくことができません。そしてなんとなく説明した気になる専門用語を使うこともできません。

なのでその場で組み立てた話を、すべて自分の言葉で噛み砕かなければいけないわけです。そのためには日頃からどれだけオールラウンドに、アンテナを張っておけるかが大切になります。

それができないと、「あれ」とか「それ」など指示語ばかりで、ぐだぐだ法話になっていきます(それはそれで、面白かったりもするのですが)

ほーりーもお坊さん向け講演会で、「時には専門用語を封印して、仏教について語ってみたらいかがですか?」という話はよくしていました。

専門用語を封印する

これは例えばサッカーや音楽など、自分の趣味に例えながら仏教を語れば、素人にも分かりやすく伝わるんじゃないかというものです。

まあ、そこに即興要素を入れるという邪悪さまでは、持ち合わせていませんでしたが。

ただ司会者の増田さん(在家出身の僧侶)が仰っていましたが、普通の家で育ったので、最初に仏教を学んだときは、授業で何を言っているかが全く分からなかったとのこと。

その経験が今回の仏教用語禁止という発想につながったとのことでした。

うん、たまには良いことも言うんだね。増田さん。

ということで、、、

お坊さんのじゃんけん

今回の法話は話す順番も、じゃんけんで決められていました。スリリングですね~。アドリブ苦手なほーりーとしても、他人ごとながらドキドキしてしまいます。

まあ、ここまでドMでなくても、仏教用語禁止ルールはいろんなバリエーションができそうです。そしてもっといろんなところで行われたら、仏教への理解も深まるかなと感じます。

なのでぜひぜひ、法話がマンネリになってきているお坊さんがいましたら、こちらを参考にされてみてはいかがでしょうか?

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