各種メディアで宿坊にも変化球が求められるようになってきた

昨年秋から年初にかけて、ほーりーは様々なメディアの宿坊特集で協力や監修を務めさせて頂きました。箇条書きで列挙すると、以下の通りです。
○2025年10月11日 日経新聞
○2025年12月26日 月刊Hanako
○2026年 1月 8日 寺イク?
○2026年 1月20日 FLASH
また他にも、もう一件進行中のものがあります。あとついでにほーりーが連載を続けている月刊住職でも、2025年12月号で宿坊について記事を書きました。
そしてこうしたメディアでの取り上げ方を見る限り、世間が宿坊に向ける目はだいぶ変わってきたなと感じます。それを一言で述べるなら、宿坊にも変化球が求められるようになってきたというものです。
今回はそうした宿坊を取り巻く環境の変化を、考察していきます。
宿坊にも変化球が求められるようになってきた
まずはメディア側の変化について最初に大きく感じたのは、ほーりーが2023年にテレビ朝日『グッド!モーニング』という番組に、3回に渡って出演させて頂いた時です。

一昔前にテレビにお呼ばれした時は、座禅や写経、精進料理などが体験できる宿坊へのリクエストが強くありました。これは「宿坊って何? へー、お寺に泊まれるんだ。すごい」という、驚きを視聴者の方に提供できたためです。
しかし宿坊に対する世間の認知度が、上がってきたこともあるのでしょう。
『グッド!モーニング』では、3回のうち2つは神社でした。これを変化球と言ってしまうのは恐縮ですが、宿坊と言えばお寺というイメージを覆す意味では、テレビ局の意図が伝わります。またもうひとつはお寺でしたが、境内にテラスを作ったり、オリジナルの寺(じ)ビールを開発したりと、斬新な活動の多い宿坊でした。
さらにその後も様々なメディアの宿坊特集に協力しましたが、単純な趣味や旅行先としてだけでなく、地域活性やインバウンドといった側面からも語られるようになってきました。
もちろん宿坊って何? から始まることも多いですが、もう少し深堀りされたニーズも増えているのは如実に感じるところです。
宿坊特集は細分化が進んできている
そして冒頭で紹介したようにこの3ヶ月ちょっとで、ほーりーに話が来ただけでも日経新聞、月刊Hanako、寺イク?、FLASHと宿坊特集は連発しました。またこれらを俯瞰してみると、中身の粒度も以前より高くなってきています。
日経新聞は1人旅という切り口から、月刊Hanakoは精進料理のおいしい宿坊、寺イク?は宿坊の泊まり歩きを続けるほーりーへのインタビュー記事です。

またFLASHは媒体の特性もありますが、意外性のある宿坊を教えてほしいとリクエストされました。そこで都心や離島、バーベキューやサウナ、ラグジュアリーな客室や保護猫活動といった形でエッジを立てて、それぞれの宿坊を紹介しています。
まあ、そのおかげで煩悩だらけの雑誌の中で心を静めるとワンコーナーを目指そうと思ったのに、ほーりーがおいしそうにお寺で焼き肉食べている写真が掲載されてしまいましたが。

それでも宿坊にテーマ性を持たせた企画は今後も増えていくでしょうし、新しい方に興味を持って頂く上ではとても良いのではと思います。
ということで、、、
このようにメディアでの取り上げ方を見ていると、「お寺に泊まれるんですよ」だけで宿坊に注目が集まる時代は過ぎてきたと言えるかもしれません。
それは宿坊の認知度が高まったという喜ばしい話でもありますし、横並びだけでは埋没しやすくなったということでもあるでしょう。
そしてもちろん変化球は直球があってこそ、効果を発揮します。お寺や神社の神聖な空間に身を置き、仏教・神道体験で心と向き合う。そんな過ごし方があるからこそ、サイドメニュー的な演出も輝いていきます。宿泊する立場で考えるなら、宿坊はこれからさらに魅力的な宿になっていくでしょう。
2026年はこれから、どのようになっていくのか。宿坊研究会では今年も宿坊の奥深い世界を追いかけ続けていきますよ。
