ほーりーの予言的中。一泊10万円を超える宿坊が京都に誕生！

ちょうど去年の今頃ですが、これから一泊10万円を超える宿坊が誕生しますよという記事を書きました。

一泊１０万円の富裕層向け宿坊を嘲笑ってはいけない

そんで先日。そのまんまの宿坊ができて、プレスリリースで発表されました。

– 原則非公開の宿坊、初のWEB予約を開始 –

ENYSiは「歴史遺産を未来資産へ」をビジョンに掲げ、日本ならではの場所や季節で体験できる、感動の旅を提供する予約サイト（https://www.enysi.com/）の運営を行なっています。

この度、より多くの方に歴史遺産を体験していただきたい思いのもと、いろはにほんプロジェクトにて管理している、原則非公開の宿坊を、初めてWEB上でも予約をとれるように致しました。

この５つの宿坊。詳細を見ると

大慈院（大本山大徳寺）、永明院（大本山天龍寺）、海宝寺、真如寺（大本山相国寺）、光雲寺（大本山南禅寺）で、それぞれ一泊食事つきで23万9000円からとなっています。

おお、すげぇ。これはほーりー泊まれないよ。誰か、お金持ちの王子様が私を連れていってくれないかしら。

主催は日本財団で、共催は京都文化協会。そしてENYSiが予約を受け付けています。ENYSiの方とは何度かお会いしたり、このプロジェクト自体もときどき噂は聞いていましたが、いや～、本当にお披露目となったんですね。

ちなみにこれが出るのかは知りませんが、海宝寺の普茶料理。取材で頂いてきたことがありますが、絶品でしたよ。

超高級宿坊に期待されること１

こうした超高級なラグジュアリー宿坊。これに期待されることは、世間が持つ宿坊のイメージを一度ぶっ壊すことです。

宿坊なんて8000円でも高い。お寺なんだから3000円くらいで泊まらせるべきという意見はあちこちで耳にします。

もちろんそうした清貧の宿もあって良いのですが、これからの宿坊は多様性が必要です。その意味で多くの人にとって想定外の価格は、イメージを変える最高の材料です。

そして次の疑問として、こんな価格設定で誰が泊まるの？　ということです。が、ちゃんと富裕層にアピールできれば間違いなく泊まります。

ここで言う富裕層って、例えばプライベートジェットを持ってるとか、ヨーロッパでお城を買っちゃうとか、そういう人たちですからね。まあ、20万円じゃそこまでの層じゃなくても来ますが。

率直に言えば、我々貧乏人（あえて言う）とは一線を画した経済概念を持つ人が、世の中にはたくさんいるわけです。そんな人たちに1泊1万円の宿坊をいくらアピールしたって目に止まるはずもなく、こうしたとんでもなく特別な宿坊ができて初めて日本に呼び込むことができます。

さらに超高級宿坊が生まれると、１泊５万円の宿坊も世の中に受け入れられやすくなります。もちろんカウンターとして３０００円程度の宿坊も作られるでしょうし、宿坊自体が多様になっていくはずです。

超高級宿坊に期待されること２

世界のセレブが日本のお寺に泊まる。それによって起こることは、超強力な口コミの拡散です。一般的な傾向としてお金持ちから出た言葉は普通の人より影響力が強いものです。

スティーブ・ジョブズなんて、世界中のお坊さんが束になるのと同じくらい、禅を世界に広めたんじゃないかと思いますし。

そんなわけで超高級な宿坊にセレブが泊まり、それを発信してくれることで、一泊１万円の宿坊もより多くの人から求められるものになります。

で、お金の話ばかりで恐縮なので、仏教に関して言ってもこれは同じです。宿坊でセレブが坐禅をすれば坐禅が広がり、お坊さんから法話を聞けば仏さまの教えが広まります。

もちろん、一泊１万円の宿坊に多くの人が来れば、それもまた仏教が広まる手段になるでしょう。

超高級宿坊にはお寺が伝えたいことを、掛け算で世界に広げる可能性があるのです。

ということで、、、

いや～、このニュースを見た時は、めちゃくちゃ大興奮しました。

宿坊好きとしてはいつか泊まりたい、憧れの宿坊が増えましたよ。これは頑張ってお金持ちにならないとな～。

未来を感じる宿坊の誕生。もちろん影響力が強いだけに、上手く進むことを期待したい。これは今後もウォッチしていきたいと思います。