宿泊者限定で頂ける、宿坊結縁御朱印巡りがスタートしました
ここ3年、コロナによって宿坊を取り巻く環境が一変しました。2019年までは国内での旅行熱が高く、海外から来る方もたくさんいました。そして日本は国策として観光立国化を標榜し、宿坊(寺泊という言葉が使われましたが)は日本をアピールする場にも選ばれました。
以下はこうした流れを受けて、観光庁が宿坊の支援を始めたニュースを紹介したものです。
しかしご存じの通り、コロナはこの盛り上がりを根元から切り倒しました。家にいなさい、日本に来てはいけません、みんなで食事するのもNGですなんて環境で、宿坊が今まで通りというわけにはいきません。
それでもほーりーはコロナによって、宿坊の魅力はさらに高まると予想しています。以下はその根拠を示した内容で、宿坊オンラインサミットや講演などでもお話ししてきました。
コロナ後の宿坊は、地方需要増大・宿泊費上昇・長期滞在化が進む
実際に青森県の普賢院さんのように、厳しい制限下でも注目された宿坊があります。
コロナで大ダメージ受けたのに、予約が前年比1.5倍の宿坊普賢院
緊急事態宣言やまん延防止などが発令されるたびに振り回されてはいますが、旅行環境の回復もゆっくりとですが始まり、今は次のステップを生み出す時期と言えるでしょう。
宿坊に泊まった方限定で頂ける、宿坊結縁御朱印巡りがスタート
そんなわけで各地の宿坊とお話ししながら、宿坊専用の御朱印巡りをスタートさせました。こちらはもともと山陰の宿坊の方とオンラインミーティングを続けるうちに盛り上がり、日本各地の宿坊で協力し合うネットワークを作ろうと話が広がったものです。
こちらは各宿坊の御朱印に、『宿坊結縁』というハンコを共通して押すようにしています。
そして現在の参加宿坊は以下の通りです。
○聖光院(北海道)
○おおま宿坊普賢院(青森県)
○安楽寺(福井県)
○大泉寺(京都府)
○報恩寺(奈良県)
○地蔵院(鳥取県)
○一畑薬師(島根県)
○清水大師寺(島根県)
○二尊院(山口県)
それぞれの御朱印はこのようになっています。
御朱印の大きい画像や各宿坊の詳細は宿坊研究会に載せていますので、よろしければご覧ください。
各地の宿坊が組んでできること
コロナで起きたピンチを機に生まれた新たな宿坊ネットワーク。一番わかりやすいので御朱印からスタートしましたが、これからいろんな形で連携して宿坊をPRしていこうという話も出ています。
まず取り組んでいるのは、それぞれの宿坊を紹介しあうパンフレット作りです。宿泊した部屋に置いておけば、次に泊まる宿坊を探すきっかけになりますし、宿坊を回る巡礼コースになっていったらいいですね。
また以前、3つの宿坊が集まってオンラインで宿坊内覧会を行いましたが、そんな形で一緒に企画を作っていくのもよさそうです。
宿坊オンライン内覧会で3ヶ寺住職が口にする地方寺院の危機意識
さらに宿坊同士で工夫やノウハウを紹介し合う勉強会を行えば、宿坊の魅力を高め合うことにもつながります。これまた以前、島根県の一畑薬師にみんなで集まったり、宿坊オンラインサミットを開催したりもしましたが、こうしたものもまた企画していけたらと思います。
宿坊オンラインサミット開催。コロナの中で、希望の見える一日でした
他にもいろいろ考えられますが、facebookで作っている宿坊ネットワークや宿坊開設ネットワークなどとも合わせて、宿坊をみんなで盛り上げる環境ができていったら嬉しい話です。
ということで、、、
この宿坊結縁御朱印巡り。最初はオリジナルの御朱印帳を作ったらと話したり、いろんな要素も盛り込もうと希望を膨らませていましたが、オンラインミーティングを重ねながら今の形になりました。
まあ、最初からすべて用意するのは難しいですし、まずはスタートすることが肝心ということで、これからバージョンアップしていく予定です。参加宿坊も現在は9カ寺ですが、他にも興味あると仰っている宿坊がいますので、少しずつ増えていく予定ですよ。
宿泊が必要な分、他の御朱印よりハードルが高いですが、よろしければぜひ宿坊に泊まって仏さまとご縁を結んでみてくださいね!