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宿坊を作ろうという話が檀家さんから絶賛されて、意表をつかれた件

01.宿坊
 

天台宗四国教区研修会

先日、天台宗四国教区の研修会で、講演させて頂きました。

いや~。私は比叡山延暦寺の根本中堂を見たときに、日本建築の美しさに魅了されて寺社巡りにはまった人間なので、天台宗の方からお呼び頂けるのはとても嬉しい話です。

ほーりーと比叡山

そして今回の研修会で特徴的だったのが、お坊さんだけじゃなく、各お寺の檀家さんも参加されていたことです。比率は1対2くらいで、檀家さんの方が多かったでしょうか。なのでご依頼も「宿坊の魅力について、あまり堅苦しくなく楽しい話を」という内容でした。

そこで今回はほーりーが一般の人向けに宿坊の魅力を伝える講演『宿坊でできる7つの修行』を、バージョンアップさせてお話ししています。

その内容は、「坐禅(止観)」「阿字観」「写経」「写仏」「精進料理」「普茶料理」「滝行」の7つを中心に、ほーりーが行ってきた宿坊での体験をあれこれ紹介しながら、「宿坊にぜひ一度泊まってみてくださいね」というメッセージを全力で込めたものです。

特に天台宗は他の宗派と比べてもオールラウンドに様々な修行が行われているので、檀家さん達にその特徴をそれとなく伝えることも、心掛けてみました。

檀家さんの前で、宿坊開設の話をしてみたよ

そして本題ですが、今回は講演の中で宿坊開設の可能性についても、お話させて頂きました。

テラハク説明

これはですね。資料を作りながら、入れるかどうかを本当に迷った部分だったんですよ。

○檀家さんに話をしても退屈されるのではないか
○ネガティブな情報も含まれるので、気を悪くされるのではないか
○うちのお寺によその人間が入ったら困ると叱られてしまうのではないか

なんてことも、事前に準備しながら考えていたわけです。

ただ宿坊の魅力を語る上で、現在のダイナミックな注目度を伝えることは、泊まる側にとっても面白い話になると思っています。またほーりーの個人的な考えとして、お坊さんだけではなくもっと広くお寺の関係者にも、宿坊の可能性を知ってほしいというものもあります。

お坊さんの中には檀家さんからの反対もあるので、慎重にならざるを得ないと仰られる方も少なくありませんし。

なので今回は

○歴史から探る宿坊とは何か(宿坊の定義)
○宿坊でできる7つの修行(スタンダードな宿坊の魅力&天台宗の特徴を紹介)
○宿坊で呑める7つの酒行(宿坊の魅力を変化球気味に)
○宿坊は日本を救う(宿坊開設を真面目に語る硬派な内容)
○人生で大切なことはすべて宿坊が教えてくれた(ちょっと良い話系)

という形で、ベクトルを多方向に散らせる構成にしてみました。宿坊の魅力の一つとして、宿坊開設の議論もあるという感じです。

また、宿坊の意義を伝える前提として、お寺を取り巻く危機的な状況(これから多数のお寺が消滅あるいは放置されていく)についても丁寧に語らせて頂いています。

むやみに危機感を煽るわけではありませんが、お寺が決して将来に渡って安泰とは限らないという情報も大切だとは思うので。

宿坊を作ろうという話が檀家さんから絶賛された!

ほーりーの講演

そしてこうした細かな工夫が功を奏したのか、それとも檀家さんたちもお寺の苦境を肌で感じているのか、講演が終わった後に懇親会でお話を伺うと、宿坊開設の話が一番心に響いたと仰られた方が多くいました。

中には「ぜひあの話をうちの地元でもしてほしい」なんて方もいましたし。正直に言ってこの反応はあまり予想しておらず、意表を突かれた想いです。宿坊は都市部よりも地方のお坊さんの方が興味を持ってくださる方が多いですが、これは檀家さんにも通じることなのかもしれません。

(もちろん、「ためになった」と思って下さった方以外は、私に話しかけて下さらないでしょうし、その分は差し引いて考える必要がありますが)

以前に宗派別宿坊数を調べたことがありますが、天台宗は他宗派と比べても宿坊については積極的です。

宿坊に一番熱心なのは天台宗で、関心薄いのは浄土真宗

そしてまた四国はお遍路文化もあり、昔から札所のお寺を中心に宿坊も盛んに開かれていました。

なのでぜひまたこの四国を旅する拠点として、多くの宿坊ができてくれたら嬉しいな~と、ほーりー的には思っています。檀家さんたちに宿坊の楽しさを知って頂くことが第一ミッションですが、裏テーマとしてはそんなことも考えながら講演してみました。

ということで、、、

ついでの話ですが、今回の研修会場は善通寺だったりします。弘法大師空海が誕生された地に建つお寺であり、なんと天台宗の研修会でありながら、真言宗のお寺が会場でした(これには、ほーりーもびっくり)。

そして一泊二日の日程だったので、境内にある宿坊・いろは会館に宿泊させて頂きました。夕食に精進料理を頂いて、翌朝はお勤めに参加したり、お坊さんの案内で境内を拝観したり。

しかーも、普段は非公開の五重塔内部に入らせて頂くなど、宿坊旅行について早速の実地体験にもなっていたわけです。

善通寺の境内案内

この研修ではお坊さんや檀家さんと意見交換を行い、前から憧れだった善通寺の宿坊にも泊まることができました。

さらに妻の実家が近かったので終わった後に里帰りもしたりと、ほーりー的には一粒で二度も三度もおいしい研修でしたよ。

有志のお坊さんたちと、夜遅くまで語りまくったのも充実した思い出です。ちなみにお店の名前は「空と海」。いつだったか浄土真宗の研修会後に、お坊さん達と「空海」というお店で呑んだことも思い出してしまいましたよ。

そんなわけで今回の種まきがどこかで芽を吹き、いつか四国にも宿坊の輪がもっと広がってほしいと願っています。ということで、研修レポートでした~。

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