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花祭りが無視され、4月にイースター(復活祭)が選ばれる本当の理由

さて、お釈迦様の誕生日。花祭りまであと2週間に迫りました。そしてイオンが同じ4月にイースターでキャンペーンを行うことを発表しました。イースターとは十字架にかけられたイエス・キリストが3日後に復活したことを祝う、キリスト教圏の一大イベントです。

イオンのイースター

イースターはディズニーや西武でもイベントが開かれたり、お菓子メーカーも商品開発したり、ここ数年急に伸びてきました。ちょうど去年(2016年)の今頃に書かれた記事ですが、以下がその流れを紹介しています。

今年も始まったイースター、季節マーケティングのブルーオーシャンになるか

ざっと引用させて頂くと

市場調査会社の富士経済が調べたところによると、2016年のイースターの市場規模(予測)は約8億円。数字の上ではバレンタインやハロウィンに及ばないものの、市場の成長率はこの4年間で373.9%と今後の動向を期待させる大きな成長を続けている。

消費者の認知も確実に広がっている。レシピ投稿サイトのクックパッドがユーザー2599人を対象に行った調査によると、「イースターを知っている」と答えた回答者は全体の77%。イースターにちなんで何か具体的な行動をしたという回答者も、認知している回答者のうち25%と高い数字を出している。

不二家、ロッテ、森永、ネスレといった食品メーカー、IKEAや東急ハンズ、ロフト、東急、小田急、伊勢丹といった小売店などがイースターにちなんだマーケティングを展開しているが、こうした動きがどこまで拡大するか注目したいところだ。

と、勢いを伝えています。

そして私の周りでも、クリスマス、バレンタインデー、ハロウィン、そして今度はイースターかよ! と、お坊さん達の嘆き節が聞こえてきました。

私も市場調査に出かけてみたら、確かにまだ目立ってはいないものの、お菓子やパーティグッズなど、着々と増えています。

森永、明治、ロッテと定番商品にも、しっかり卵やうさぎが載っていますね。

イースター関連のお菓子

4月にイースターが登板した現場の声

4月はお釈迦様の誕生日・花祭りのある月です。それだけに各企業がイースターでプロモーションをかけたことに、心のざわつきがハロウィンの比じゃないお坊さんもいます。

日本人がほぼ知らなかったイースターで仕掛けるのなら、なんで花祭りを大切にしてくれないんだという声も出ています。

そして

○甘茶が受けないのなら、甘いにかけてスイーツでもいいのでは
○花にかけて、花を贈りあったらどうだろう
○お釈迦様が生まれた日で年度の開始でもあるので、何かをスタートさせる日にしては?

なんて、花祭りがどうやったら世間に浸透するか、議論もありました(あ、一番下のは私が何年か前に相談を受けて提案したやつでした)。

しかし

○やっぱり、地味だからかな~
○甘茶をかけるだけじゃ、面白くないよね
○美味しいおやつが出てくる行事ならよかったのに

なんて、あきらめの声も生まれています。

ほーりーだって、結婚式のケーキに誕生仏を乗せて頂いたほどの花祭り好きです。この日がスルーされるのは面白くありません。

嘘だと思ったら、下の動画見てよ(一番最後の方ね)

まあ、私の周りでも花祭りを一生懸命に盛り上げようと企画し、成果の出ている方はいます。ただ、多数の大企業がお金と人材を投入したスクラムの前では、さすがに規模的に太刀打ちできません。

最後にはなんで企業は花祭りをガン無視なのよ、「オーマイブッダ!」と悲痛な叫びも響いていました(ちょっと、誇張)。

花祭りが企業から無視され続ける本当の理由

しかし花祭りがいろんな企業から無視される理由は、花祭りにお菓子が出てこないからでも、仮装して踊る場面がないからでもありません。

お寺をこよなく愛するほーりーですが、もしも企業の企画制作担当として4月に何か新しいものを作ってくれと言われたら、間違いなく花祭りはチョイスから外すでしょう。

だって、社運をかけてイベント化して、仏教界からいらぬ突っ込みを受けてぽしゃったらいやだもん。イオンはお布施を明示した時に一度痛い目見てるし、なおさらですよね。

ついでに言えばお坊さん達の目を気にして、批判の出ないように古来の形式から全くはみ出ない形でイベント作っても、商業的に成功するとも思えません。

企業だって思いつきで企画しているわけではないんです。それこそ4月にどんな行事があるかを入念にリストアップし、それぞれのメリットデメリットを比較して、一番売れる可能性の高い(あるいはコケる可能性の少ない)ものに賭けています。だからこそ花祭りがきれいに避けられているということは、そこにはクリアできないリスクがあることを示しています。

馴染みのある人が多い仏教より、接点のある人が少ないキリスト教由来が選ばれるわけですから、それは相当なものです。

要するにいつも言っていることですが、お坊さん達が消費される覚悟を持たないことには、4月に街中がイースターで彩られる日本はすぐそこなわけですよ。

参考:お坊さんバブルで仏教が消費されることを危惧する方へ

正しいことを伝えるのは、面白さで興味を持って頂いた後なんです。楽しいを不謹慎、間違っていると非難ばかりしてると、人はどんどん逃げていきます。

参考:テレビに「布教」までさせようと思うこと自体、間違ってます

ということで、、、

せっかくなので、ネットを見ながらイースターエッグを作ってみました。

イースターエッグ

なぜだろう。ほーりーが不器用すぎるせいか、あんまりイースターエッグに見えません。むしろ、お雛様にさえ見える。

それはともかく。

今回のイースター・プロモーション一つを取っても、ぶっちゃけ寺を作ったテレビ局がいかに身体を張ったか分かろうというものですね。

また、私が顧問を務める全国寺社観光協会も宿坊ファンドを作ったり、怖いところをぐいぐい攻めています。

でも、こうしたものがこれからはどんどん出てくることが必要で、これらを上から目線でお坊さん達が殴り続けていると、だったら最初からお寺なんてなかったものにしといた方が楽だよねという社会になっていきます。

私はいろんな人と花祭りについて話をすると、こうした空気を強く感じます。去年、ハロウィンについて書きましたが、イースターも同じです。

ハロウィンが嫌いな人に、寺社を盛り上げることはできない

4月8日はお釈迦様の誕生日。4月6日はほーりーの誕生日。空気にならないよう、よろしくお願いいたします。

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