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ほーりーのブログが、普賢院宿坊の両親や金融公庫説得に役立った件

01.宿坊
 

先日、青森県の『おおま宿坊 普賢院』で行われた青森曹洞宗第八教区の研修&忘年会に、講師(というか、ゲスト?)として参加してきました。

その前日に青森市で講演させて頂いたのですが、せっかくだから下北半島までおいでよと言われて、足を延ばしてきたわけです。まあ、普賢院には何かのタイミングでぜひ行きたいと思っていたので、ちょうど渡りに船みたいな話でしたが。

しかし、遠かった。同じ青森県と言っても、青森市から大間町まで途中休憩を入れれば6時間くらいかかったんじゃないでしょうか。

ちなみに場所はこちらです。

知り合いのお坊さんの車に乗せて頂きながら、頭の中で『津軽海峡冬景色』がエンドレスで流れるうちに、マグロで有名な大間町へとたどり着きました。

おおま宿坊普賢院

ほーりーのブログが周囲の説得に役立った

そして出迎えて下さったのは、普賢院の院代・菊池雄大さん。この方が2018年にこの本州最北端の宿坊をオープンさせた方です。

おおま宿坊普賢院の菊池雄大さんとほーりー

普賢院は檀家さんがゼロ軒のお寺です。そして地図上からも容易に想像付くでしょうが、過疎化している町からは新たな檀家さんの獲得も見込めません。

菊池さんの父親は近くにある福蔵寺というお寺の住職ですが、息子に「戻ってきても仕事はないぞ」と伝えたとのこと。そこでほぼ放置状態だったこの普賢院に宿坊を作ろうと決意し、『おおま宿坊 普賢院』が誕生しました。

と、一言でまとめられれば簡単な話なんですけどね。やはりこのような場所で新しいものを生み出していくのは、並大抵のことではありません。

以前、副住職に「服従職」なんて言ってる場合じゃないと訴えた記事を書きましたが、師匠でもある親に立ち向かっていくのはお寺社会ならではの難題です。

住職(親)の引退まで動けないとぼやく副住職に伝えたこと

そこで菊池さん曰く「周りの説得に役立ったのが、ほーりーのブログ」だったそうです。

そもそも宿坊が現在、どのようになっているのか。どんな可能性があり、この過疎地でも展望が見えるものなのか。ブログ記事を一つずつ印刷し、ご両親に読んで頂いたとのこと。

さらには宿坊開設の資金を得るため、金融公庫に借入を申し入れる際にも、ほーりーのブログ記事を持っていったそうです。

いや~。ほんのわずかな後押しでしょうが、こんな感じで私のブログが役に立ったというのは嬉しいですね。

そして普賢院では菊池さんのご両親も、ほーりーのことを歓迎してくださいました。息子さんをいばらの道に引き込んでしまったかもしれない張本人なのですが、せめてものお詫びにフルパワーで応援させて頂きますからね。

普賢院・菊池さんのお父さんとほーりー

腕を組んで、菊池さん本人より親密さをアピール。このお父さん、ノリの良さが尋常じゃないです。

普賢院の宿坊の中身は

そんな『おおま宿坊 普賢院』ですが、こちらはもともと恐山のイタコさんが暮らしたお堂を改装して作られました。佛光庵と名付けられ、入り口に掲げられています。

おおま宿坊 普賢院(佛光庵)

一日一組限定。一棟貸しで、客室はこんな感じです。

おおま宿坊 普賢院の客室

サンルームでは坐禅体験もできます。

おおま宿坊 普賢院の坐禅体験

そしておおまと言えば、マグロです。精進料理ではありませんが、ここは地のものの味を堪能しちゃいましょう。さすがに名物だけあって、すっごいおいしいです。

おおま宿坊 普賢院のマグロ

翌朝は本堂で坐禅&お勤めもありました。普段は菊池さん一人ですが、今回は曹洞宗の研修会も兼ねていたので、お坊さんがたくさんいる豪華バージョンです。

おおま宿坊 普賢院のお勤め

ついでに近所には温泉があって、ほっこりと温まることができたり。

おおま温泉

車で10分も走ると、本州最北端の地に到達します。海の向こうに見えるのは函館です。

本州最北端の地

いや~。下北半島。遠いなと思っていましたが、行ってみたらめちゃくちゃ楽しい場所でした。

ということで、、、

『おおま宿坊 普賢院』は開設してからいろんなメディアから取材を受けたり、お客さんも国内外から訪れてきたり、ここまで順調にスタートしています。

さらに最初に来たお客さんがスペイン人で身振り手振りで坐禅指導したとか、自殺未遂をされた方の話を8時間も聞き続けるなど、苦しむ人の駆け込み寺にもなっています。ホテルや旅館と全く異なる、お寺の宿としても機能しているようですね。

こんな辺境(といったら失礼ですが)の地で、たった一人のお坊さんがこれだけ奮闘してい姿は、これからの寺院消滅時代においても、大きな勇気を与える存在になるのではないでしょうか。

そしてこぼれ話。菊池さんの自室には「10年計画で廃寺のお寺を再生する1年毎の目標」が貼ってあるそうです。そしてその7年目にほーりーを呼ぶ計画だったそうですが、2年目に来てしまったとのこと。

いや、まあ。7年も待たせる人間ではないですが、こうなったら次の目標は境内に銅像でも建てて頂くしかないですね。

という冗談を書いてみて、ふと銅像を建てるのって、いくらかかるんだろうとネットで検索してみたら、等身大だと600万円くらいするようでした。

郷土の偉人とかあちこちで見るけど、そんなにするものなんですね。ほーりーの像を建てる時には、発泡スチロールで3000円くらいでお願いします。

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おおま宿坊普賢院の菊池雄大さんとほーりー

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